花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

夏に咲くー№ 7 「レウコフィルム・フルデスケンス」

2024-07-13 | 植物 花

舌状花の「レウコフィルム・フルテスケンス」が、咲き始めました、晩秋の頃迄、長い期間愉しめます。

<「レウコフィルム・フルテスケンス」>

銀白色の葉と淡い桃紫色で唇型の花のコントラストを愛でます。

筒状花の花冠は、唇形で “上唇” が二枚、“下唇” が三枚に裂けて、微笑みかける様な花の形が、見事です。

花と同様、シルバーの葉をも愉しめます。

細かい毛が生えた銀白色の葉とのコントラストが絶妙で、細かい毛は、茎や花にも生えています。

ゴマノハグサ科、レウコフィルム属、常緑低木、北アメリカ、テキサス、メキシコ原産

学名 Leucophyllum frutescens 英名 Cenizo、Barometer bush、Ash plant、Texas sage  等々

別名 「ニーオン」、タイ語とのことですが、タイでも人気の花かな


 

遠目には、ピンク色の花とシルバーの葉が、カスミの様に見えます。

尚、後日に載せる予定の雰囲気が似た花にゴマノハグサ科の「アンゲロニア」が在ります、詳細は、後日掲載します。


夏に咲くー№ 6 「ヤノネボンテンカ」

2024-07-10 | 植物 花

今日も樹木花です、ユニークな名称の「ヤノネボンテンカ」と「アニソドンティア」の花です。

「ヤノネボンテンカ」(矢の根梵天花)は、アオイ科の花で、「ムクゲ」に似ていますが、花径が、小型の花です。

<「ヤノネボンテンカ  /  矢の根梵天花」>

「ムクゲ」、「アメリカフヨウ」の花に似ていますが、花径4cm 位のより小型の花です。

葉の形が、鏃(矢の根/やじり)の様な形から<矢の根の様な葉の形をした「ボンテンカ」>からの命名とか

白い色の花の中心が、赤色でコントラストがクッキリした花です。

中心から一段上に伸びた雌蘂の先端が、下に曲がり花粉を着けて、自家受粉します。

アオイ科、ヤノネボンテンカ(パボニア)属、草木性常緑小低木、南アメリカ原産



”ヤノネ”  の名前の由来の葉の形、’矢の根” = 鏃、矢尻(ヤジリ)に似ているからとか

下図は、名前の由来の「ボンテンカ」(梵天花)  Urena lobata var.simuata の花です。

確かに、花の姿は、似ていますが、葉の形が、違います、葉は掌状で、全体に毛が、生えています。

「ヤノネボンテンカ」の葉が、ヤジリ型なのとは違っています。

花径2CM位、淡いピンクの5花です。

草丈は、2M位になり、多数の分枝をします、九州、沖縄原産

 

<「アニソドンテア」>

夏を象徴する様な  ”小さな「タチアオイ」”  です。

葉の着け根から茎を伸ばして、先端に5弁の花を着けます、花は、一日花ですが

次々と開花するので、長い期間、愉しめます。

花径は、3cm位、草丈は、30~50cm位、と「立葵」よりは、大分、小さ目です。

主な品種は、「アニソドンテア  ”サンレモクィーン”」 Anisodontea capensis  等です。

花色は、白、ピンク、赤紫等々、葉は、深く切り個実が入る掌状です。

アオイ科、アニソドンテア属、非耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名  Anisodontea sp.

英名  African mallow 、Cape mallow 




夏に咲くー№ 5

2024-07-06 | 植物 花

今日の樹木花は、「スイフヨウ」と「アメリカフヨウ」の花です、「アメリカフヨウ」は、樹木花ではないのですが

「フヨウ」を挙げた序でに追加しまた、初めは「スイフヨウ  /  醉芙蓉」の花です、花の色の変化を愉しみます。

<「スイフヨウ」> 

 「芙蓉」の園芸種とされる「醉芙蓉」は、開花時期が、「芙蓉」より少し遅く咲き始めます。

「芙蓉」より葉も花も大きい違いも有ります。

八重咲きが、基本ですが、一重咲きも有り、「ヒトエスイフトウ」(一重醉芙蓉)の名前が、付いています。

朝の開花時には、白色で、ピンク、濃いピンク、赤色と変化して、夕方には、赤紫色になって、萎みます。

此の色の変化が、酔った状態に喩えた命名とか ・ ・ ・ 素面から酩酊までの顔色の変化ですか

酔いの回りが、早い物と遅い物が有って、白、ピンク、赤が混在するのも面白いものです。

アオイ科、フヨウ(ヒビスクス、ハイビスカス)属、園芸種、落葉低木、学名 Hibiscus mutabilis f.versicolor

mutabilis versicolor も ”色が変わる” 意味、変色する特徴を著わしています。

酔いの程度ですか、下図は、”素面” と ”酩酊” が、同居しています。

 

順次、酔いの状態を色の変化で著わしてみました、素面から酩酊への色の変化です。

最初、花の色は、未だ素面の状態です。

程よい回り方です、いい気分です。

大分回ってきました、呂律も怪しげです。

悪酔いの状態です。




”素面”  と  ”酩酊”  の斑模様に

最後に酔い潰れました。

 

次は、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)です、多年草なので、樹木花ではないのですが、同じ「芙蓉」の花なので

<「アメリカフヨウ」>

「フヨウ」より花も葉も大きく、花径が、約30cm 位になります。

花色は、赤、ピンク、白、「ハイビスカス」の花に似ています。

此の花も一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長い期間、愉しめます。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性多年草、学名   Hibiscus moscheutos、英名   Swamp rose mallow

別名「クサフヨウ」(草芙蓉)



以前に載せたNHKアーカイブスからの動画です、再度、載せてみました。

 

以下は、「フヨウ」、「ムクゲ」、「スイフヨウ」の花です、仲間です。

「芙蓉」

「ハイビスカス」の仲間ですから、雄蘂の中心から雌蘂が突き出ているのが目立ちます。

一日花なので、儚いのですが、其処が見所かと思います。

花径が、15cm位で、5枚の花弁を着けます。

同属で、此の時季に咲く「ムクゲ」(木槿)が有ります、似ていて区別が、難しいのですが

「フヨウ」は、「ムクゲ」より葉が大きく、雌蘂の先端が、曲がっているので区別出来ます。

亦、前者は、枝振りが、横広がりですが、後者は、樹立する違いが有ります。

アオイ科、フヨウ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、台湾原産、学名  Hibiscus mutabilis

英名 Cotton rose mallow別名「モクフヨウ」(木芙蓉) 

<「フヨウ」(芙蓉) Hibiscus mutabilis> アオイ科、フヨウ属

<「ムクゲ」>

<「ムクゲ」(木槿) Hibiscus syriacus 

「フヨウ」と「ムクゲ」の違いは、「フヨウ」の葉は、掌状で5裂していますが

「ムクゲ」の葉は、細長い楕円形で3裂しています。

「フヨウ」は、多く枝分かれするので、横に広がった樹形をしています、「ムクゲ」は、枝を上方に伸ばすので

直立した樹形になります、「フヨウ」が “草” の感じに対して、「ムクゲ」は、“樹木” の感じがします。


夏に咲くー№ 4 「ベロペロネ」

2024-07-03 | 植物 花

今日の樹木花は、「ベロペロネ」の花です。

ベロペロネ(コエビソウ、小海老草)」>

花より赤褐色の葉の様な苞が、目立ちます、鱗状になった苞が、湾曲して海老の様に見えるので

別名「小海老草」の名前が、付いた由、花は、白く長い筒状花で、花弁には、紫色の斑点が入ります。

ベロペロネ属から今は、ジャスティシア属になったとのことで、学名も旧と新が、併記され場合が有ります。

 「ベロペロネ」は、ギリシャ語で<ベロス(矢)>、<ペロネ(帯)>

雄蘂の先端で、二本の葯が、矢の様な形になるからとか

キツネノマゴ科、ジャスティシア属、非耐寒性常緑低木、メキシコ原産、学名    Justicia brandegeana

=Beloperone guttata、英名    Shrimp plant、False hop、別名「コエビソウ  /  小海老草」

尚、False hop  は、形が、ホップの花の形に似ているための命名とか、”偽のホップの花” です。



「ペロペロネ」の名前の由来のギリシャ語の<ペロス pelos(矢)>、<ペロネ perone(帯、留め金)>からとか

雄蘂の先端から突出る2本の葯が、矢の様な形からですか ・ ・ ・ 

<他の画像>

下図は、ビールの原料の一つ「ホップ」 Humulus luplus / hop  で、受粉前の雌株の姿です。

「ペロペロネ」に似ているところが有りますか 、英名  False hop  の由来とのこと、<False> を使って、”偽のホップ” としたわけです。

英名 Fales hop  は、下図からも納得できます。