花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋、稔りの季節シリーズ № 2

2024-11-03 | 植物 花

シリーズの今日は「ミカイドウ」の実です、秋の陽に艶やかに輝きます、真赤な大きな  ”ルビー”  です。

<「ミカイドウ」(実海棠)>

「カイドウ」(海棠、花海棠)と似た花を咲かせますが、果実は、「カイドウ」より大きな実になります。

「ズミ」(酸実) 、「ミヤマカイドウ」(深山海棠)等の名前も付いています。

「ヒメリンゴ」(姫林檎)の近縁とのこと、「ヒメリンゴ」の実より小さいのですが、似ています。

「リンゴ」(林檎)の野生種になるとか

尚、「ズミ」の名前には、には、<酸実>、<染み>の字が、当て嵌められていますが

果実が、酸っぱい味がすること、樹皮から黄色い染料を採ったことからとか

盆栽仕立てで、愉しむ方が多いようです。

バラ科、リンゴ属、中国原産、学名   Malus toringo

英名   Toringo crabapple、Siebold's crabapple

別名「コリンゴ」(小林檎)、「ナガサキリンゴ」(長崎林檎)、「ヒメカイドウ」(姫海棠)等々



下図は、初夏の頃に咲く花です、ピンク色の蕾が、開花すると白色に変色します。

<クリックで拡大する画像も>


秋、稔りの季節シリーズ № 1

2024-11-01 | 植物 花

今年は、暑かった所為か、「ナンキンハゼ」の紅葉と「ハイビスカス」の花を同時に視れました

 

今日、1回目の  ”秋、稔りの季節シリーズ”  に は、「サンシュユ」の赤い実を挙げてみました、艶やかな真っ赤な果実です。

<「サンシュユ」(山茱萸)>

朱色に輝く楕円形の実は、美味しそうですが、食用(渋い味で不向き)より

乾燥した果肉を薬用、生薬として利用するようです。

唯、”ヨーグルトの木” の名前も付いていて、暖めた牛乳に、此の「サンシュユ」の木の枝を挿して

一夜置くとヨーグルトが出来る記事が載っていました。

ブルガリアでは、「ヨーグルトの木」として、実際にヨールルトをつくる由 

ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名   Cornus officinalis 

別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)、「アキサンゴ」(秋珊瑚)、「ヤマグミ」(山茱萸)

尚、「サンシュユ」の名前は、「山茱萸」の音読みで「サンシュユ」になった由

「春黄金花」は、春に咲く花の姿を、「秋珊瑚」は、赤色が珊瑚を

「山茱萸」は、「茱萸」の実に似ているから付いた名前とか

九州宮崎の民謡<稗搗節>に詠われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで

此の「山茱萸」とは違うとのこと、此の地方では、「山椒」を<サンシュユ>と称するとのこと



花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。

樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。



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