花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔りの季節 №14 「ビバーナム・チィヌス」

2024-12-06 | 植物 花

夏の花「ハイビスカス」が、紅葉をバックに咲いています、室内が、暖かい所為で、同時に鑑賞できました。

今日は、エメラルド色に輝く「ビバーナム・チィヌス」の実です、メタリックな輝きです。

<「ビバーナム・ティヌス」>

コバルト色に熟した実が撓わに稔っています。

4月頃に、集散花序に、蕾が、ピンクの白い花を咲かせます。

日本の「ガマズミ」(莢蒾) Viburnum dilatatum  や「チョウジガマズミ」 V.carlesii var.bitchiuense

「オオデマリ」 V.plicatum  の仲間で、此等も同じく「ビバーナム」と称しますが

一般の、「ビバーナム・ティヌス」を「ビバーナム」と呼ぶようです。

「ガマズミ」等が、落葉低木に対して「ビバーナム・ティヌス」は、常緑低木の違いが有ります。

スイカズラ科、ガマズミ属、地中海地方原産、学名   Viburnum tinus 、別名 「トキワガマズミ」(常盤莢蒾)

「ジョウリョクガマズミ」(常緑莢蒾)、「セイヨウガマズミ」(西洋莢蒾) 等々


<他の画像>

下図は、4月頃に咲く「ビバーナム・ティヌス」の花です、赤い蕾と開花した白い花のコントラストを愉しみます。

花弁の表面に点在するピンクの斑点が綺麗です。


稔りの季節 № 13 「ホーリー」

2024-12-02 | 植物 花

今日は、「ホーリー」の実を2種挙げます、「チャイニーズホーリー」と「クリスマスホーリー」の赤く熟した実です。

最初は、濃い緑色の葉と、赤な実との対比が見事な「チャイニーズホリー」です。

<「チャイニーズ  ホーリー」>

 「ホーリー」(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の総称、「チャイニーズ ホーリー」は、中国原産の「ホーリー」です。

葉が似ている日本の「ヒイラギ」は、モクセイ科ですので、別の植物になります、実も赤くなく、黒紫色です。

「ホーリー」 Ilex aquufolium   の葉より刺が少なく、帆掛け船の帆の様に4画なのが特徴です。

此の4角も成長に従って全縁になります、互生する光沢の有る濃い緑色の葉は、赤い実とのコラボで一層綺麗です。

「西洋ヒイラギ」と同様「クリスマス ホーリー」の名前でも知られています。

四角形をした葉の先端に棘が在りますが、楕円形で先端一箇所だけに棘が在るのも見られます。

モチノキ科、モチノキ属、雌雄異株、常緑低木、中国原産、学名   Ilex cornuta 、英名   Chinese holly

別名「ヒイラギモチ」(柊・)、「シナヒイラギ」(支那柊)、holly  とは、モチノキ属(Ilex)を指すとのこと


次の「セイヨウヒイラギ」(西洋柊)も「クリスマス・ホーリー」の名前が付いています。

<「クリスマス・ホーリー」>

ヨーロッパ、西アジア原産なので、此方が、「クリスマス・ホーリー」の名前が、最初に付いた由

「ヒイラギモチ」とは、葉の形が違っていて、楕円形の葉の先に棘が多く着いています。

学名  Ilex aquifolium 、英名  English holly、European holly

<他の画像>

「チャイニーズホーリー」との違いは、葉の形です、「チャイニーズ・ホーリー」が、帆掛け船の帆の様な

形で、葉の縁の棘の数が少ないのに対して、棘の数が、多いのです。

<左図、「チャイニーズ・ホーリー」、右図、「クリスマス・ホーリー」>