花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔りの季節 № 23 青い果実 「マートル」他

2025-01-09 | 植物 花

今日の ”稔りの季節”  は、「マートル」、「シャリンバイ」の青く熟した実を載せてみました、寒さの中に佇みます。

<「マートル / 銀梅花」の実>

花は、花弁が5枚で、「梅」の花に似ているので、「銀梅花」の名前の由来になった由

亦、艶の有る肉厚の葉も、此の白い花を引き立てます、葉には、「ユーカリ」に似た芳香が有ります。

秋には、円錐形で黒青色の果実が、実を結び、食べられますが、少々苦い味がします。

別名「祝いの木」の名前は、結婚式の飾りに使うからとか、また、スウェーデンでは、女の子が生まれると

「マートル」の木を植える習慣が有って、やがて、花嫁になる時に、此の木の葉や枝で髪飾りを作って祝うとのこと

結婚式の式場で、花嫁が持つブーケとしても使用する由

日本では、「桐」の木を植えて、嫁入り道具のタンスを作るのに似ています。

ギリシャ神話や旧約聖書にも登場する植物で、古くから親しまれていた植物とか

エジプト、ローマ、古代ギリシャでも料理のスパイス、香水として利用されていたとのこと

ドイツでは、今でも結婚式に此の花で作った冠を被るそうです。

フトモモ科、ギンバイカ属、半耐寒性常緑低木、地中海沿岸原産、学名    Myrtus communis

英名    Common myrtle、別名  「ギンバイカ /  銀梅花」、「イワイノキ /  祝いの木」、「ギンコウボク /  銀香木」


<他の画像は、gif  にしました>

初夏の頃に、「銀梅花」の名前の由来になった「梅」の花に似た5弁の白い花を咲かせます。


<「シャリンバイ」(車輪梅)>

「車輪梅」の名前もユニークですが、由来は、車輪状に着く葉が

車輪のスポークに似ていて、花が、「梅」の花に似てる故の命名とか

花は、初夏の頃、円錐花序に、五弁の白、亦は、淡いピンク色の花を咲かせます。

実は、緑色から紫色、青色、熟すと黒色と変化します。

バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名   Rhaphiolepis umbellata

別名 「タチシャリンバイ」、「ハマモッコク」



下図の様に、葉が、車輪の様に着きます、名前の由来です。

 

 花が「梅」の花に似ているので「車輪梅」の名前が、付いた由


稔りの季節 № 22 「モチノキ」他

2025-01-07 | 植物 花

今日の  ”稔り”  は、「モチノキ」、「クロガネモチ」の実にしました。

冬、赤い実を着けるモチノキ科の実です、花が少ない此の時季に、花の代わりに愛でます。

夫々、似たような実と葉ですが、微妙な違いが有るのが分かります。

<「モチノキ」(黐の木)>

特に「モチノキ」は、「モッコク」、「モクセイ」と並んで、<庭木の三大名木>とされています。

昔、子供の頃に野鳥を捕獲するのに、此の樹木の樹皮を叩き、ネバネバの樹液を作り

小鳥を生け捕りにした樹木ですが、現在は、禁止です。

春に、4弁の淡い黄色い花を咲かせますますが、小さい所為も有って、目立たない花です。

葉も実も次に挙げる「クロガネモチ」に似ていますが、実の大きさで、区別出来ます。 

「モチノキ」の実は、径が約1Cm位に対して、「クロガネモチ」の実は、約  5m/m~6m/m と小さいのです。

モチノキ科、モチノキ属、常緑低木、雌雄異株、日本、中国、朝鮮半島に分布

学名   Ilex  integra、英名  Bird-lime holly 、別名「ホンモチ」、「トリモチノキ」、「モチ」


 

 次は、「モチノキ」の実より小さい(6mm位)が、沢山の球状の実を着ける「クロガネモチ」(黒鉄黐)です。

<「クロガネモチ」>

枝や葉の柄が紫色なのと、葉が紫色に変色するので、<黒鉄>の名前が付いた由

他のモチノキ科の樹木の葉の革質や楕円形は、似ていますが、一層、濃い緑色で光沢が有ります。

此の樹木も初夏に、淡い紫色の小さな花を咲かせます。

「クロガネモチ」を ”金持ち” と解釈して、縁起木として崇める地方が有るとのことです。

モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、雌雄異株、日本、中国、台湾、インドシナ等に分布

学名   Ilex rotunda英名   Round leaf Holly、別名「フクラシバ」、「フクラモチ」

次は、「モチノキ」の実より小さい(6mm位)が、沢山の球状の実を着ける「クロガネモチ」(黒鉄黐)  です。

枝や葉の柄が紫色なのと、葉が紫色に変色するので、<黒鉄>の名前が付いた由

他のモチノキ科の樹木の葉の革質や楕円形は、似ていますが、一層、濃い緑色で光沢が有ります。

此の樹木も初夏に、淡い紫色の小さな花を咲かせます。

「クロガネモチ」を ”金持ち” と解釈して、縁起木として崇める地方が有るとのことです。

モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、雌雄異株、日本、中国、台湾、インドシナ等に分布

学名   Ilex rotunda、英名  Round leaf Holly 、別名「フクラシバ」、「フクラモチ」

花も両者は、似た小さな五弁花で、区別し難い形、色ですが

「モチノキ」の花色は、淡い黄色で、「クロガネモチ」の花は、淡い紫色です。>/p>


稔りの季節 № 21

2025-01-05 | 植物 花

今日は、「ウメモドキ」、「ツルウメモドキ」、「ジュズサンゴ」の実を挙げてみました。

今日は、赤く熟した「ウメモドキ」と「ジュズサンゴ」の実です、小さな球状の実が、秋の豊穣の情景です。

<「ウメモドキ」梅擬>

小鳥の好物「ウメモドキ」の赤い実が照り映えます、葉や枝が「梅」に似ているので、漢字名は、「梅擬」とか

花は、初夏に咲く淡い紫色の小さな花です、花も「梅」の花に似ているので

「ウメモドキ」の名前の由来の一つですか。

モチノキ科、モチノキ属、落葉低木、雌雄異株、日本原産、学名   Ilex serrata、英名   Japanese winterberry

尚、仲間のモチノキ科、モチノキ属には、「モチノキ」(黐の木)、「クロガネモチ」(黒鉄黐)、「ソヨゴ」(冬青)

「アカミノイヌツゲ」(赤実の犬黄楊)が有ります。

 

赤く熟す時季が多少違いますが、皆、赤く照り輝く球状の実です。


初夏の頃に咲く薄紫色の小さな花です、”擬”  の通り「梅」の花に似ています。

 

尚、同じ名前が 付いた「ツルウメモドキ / 蔓梅擬」が有りますが、モクセイ科の「ウメモドキ」とは違って

ニシキギ科に属します、「ウメモドキ」に似た実を着けて、蔓性なので、此の名前が、付いた由。

東アジア一帯に自生していて、花を咲かせる時季は、5月から6月の頃で、

集散花序に黄緑色の小さな(5m位)の花を咲かせます。

10月から12月には、淡黄色の果が、3ケ所割れて裂開、中から鮮やか橙赤色の仮種皮色に覆われた種子が、現れます。

日当たりの良い林の樹木に絡み付いた姿を見ます。

若い蔓は、細いのですが、徐々に太くなり、径が、5cmにもなるとのこと。

ニシキギ科、ツルウメモドキ属、落葉蔓性木本、学名   Celastrus orbiculatu

英名   Oriental staff vine、Japanese bitter sweet

<下図は、3ヶに裂開する前の果実です>

裂開すると鮮やかな橙赤色の皮を纏った種子が、現れます。



 

次は、”赤い珊瑚玉” が、数珠状に連なって様な「ジュズサンゴ」の実です。

<「ジュズサンゴ」(数珠珊瑚)>

「クコ」と同様、花と実を同時に見ることができる植物です。

総状花序に淡い緑色の小さな花を沢山着けます、花弁が無く、裏が緑色をした萼が花びらの様に見えます。

“数珠珊瑚” の名前の由来は、赤い珊瑚玉が数珠の様に連なって着く様子からとか

ヤマゴボウ科、リヴィナ属、非耐寒性常緑低木、メキシコ、ブラジル原産、学名 Rivina humillis

別名 「リビナ」、英名 bloodyberry , rouge plant

次は、”赤い珊瑚玉” が、数珠状に連なって様な「ジュズサンゴ」の実です。

<「ジュズサンゴ」(数珠珊瑚)>

「クコ」と同様、花と実を同時に見ることができる植物です。

総状花序に淡い緑色の小さな花を沢山着けます、花弁が無く、裏が緑色をした萼が花びらの様に見えます。

“数珠珊瑚” の名前の由来は、赤い珊瑚玉が数珠の様に連なって着く様子からとか

ヤマゴボウ科、リヴィナ属、非耐寒性常緑低木、メキシコ、ブラジル原産、学名 Rivina humillis

別名 「リビナ」、英名 bloodyberry , rouge plant

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稔りの季節 № 20

2025-01-03 | 植物 花

今日は、「タラヨウ」と「ソヨゴ」の赤く熟した果実です

<「タラヨウ/多羅葉」の実>

実は、赤色よりオレンジ色に近い色彩ですが、赤く照り輝くルビーの様相です。

葉の裏に鉛筆状の尖った物で傷を付けると、書いた処が黒く変色するので、文字が書けます。

此の現象が、<葉書>の語源になった由、郵便局のシンボルツリーになっています。

郵便局の敷地内には、シンボルツリーとして、此の樹木が多く視ます。

5月頃に小さな黄緑色の集合花を咲かせます。

尚、葉に切手を貼って、宛先を書けば、郵便として送付可能との事でいたが

よく調べてみたら、小さすぎて定形外郵便でも送れないとのことでした。

<多羅葉>語源は、ヤシ科の「タラジュ」(多羅樹)  Coryhautan に似ていて、此の木の葉にも

昔、インドでは、経文を書いたとか、葉は、肉厚で、光沢の有る長楕円形

モチノキ科、モチノキ属、常緑高木、日本、中国原産、学名   Ilex latiifolia

英名   Tarajo Holly愛称「葉書の木」、「郵便局の木」



5月頃に黄緑色の小さな花を咲かせます。

 

次は、風が吹くと、葉の形からか、音を立てて戦ぐ「ソヨゴ」の赤く熟した実です。

<「ソヨゴ」(冬青)の実>

開花期は、5月~6月、白くて小さな五弁の花を咲かせます。

葉に特徴が有り、3cm位の葉の茎が着いて、楕円形の葉は、厚くて光沢が有り、表面が滑らかです。

亦、葉の縁が波打っています、此の形状や質感が、風が吹くと葉が、戦い<ソヨイ>で、葉同士が触れ合い、音を立てるので

「ソヨゴ」の名前になった由、「冬青」は、常緑樹故の命名でしょうか

果実の直径は、5cm位で赤く熟して輝きます。

モチノキ科、モチノキ属、常緑小高木、日本、東アジア原産、学名    Ilex pedunculosa

  別名「フクラシバ」(*)

(*)別名の「フクラシバ」は、葉を加熱すると、葉が膨らんで、破裂するからとのこと


 開花期は、5~6月頃、集散花序にをだして、数個着けます