11月11日は「サン マルティーノの日」って知っていますか?
私が「サン マルティーノ」の名前を知ったのは2年前、
11月の上旬にVeneziaを旅していたときでした。
Veneziaのお菓子屋さんのウィンドウに見たことのない ケーキみたいな、
ビスケットの特大のような飾り菓子が目立っていました。
ほんとにあちこちのお店にあり、色も派手目、チョコレートやキャンディが
張り付けてあり、しかも馬とそれに乗っている騎士みたいなのが見えます。
↑ こちらはゲットーにあるお菓子屋さん。ほら、ここでも。。。
「ん? サン マルティーノって書いてあるね。」
「11月は日本でも七五三があるから子供のお祝いちゃうかな。」
「男の子のお祭りかな、馬ばっかりやし。サン マルティーノは強い騎士やったのかも。」
と、勝手な想像をしていた私たちでした。
数日後、アッシジに移動した私たち。
その日がなんと11月11日。
都合で1日だけの滞在となったアッシジでしたが、
安くて評判の良いレストランを泊まったホテルで紹介してくれると、
情報で知っていたので、チェックイン後、すぐ聞いてみました。
「ああ、今日は残念ながら閉まってますね。
サン マルティーノの日だから閉まっているところ多いですよ。」
「え、定休日でもないのに? どんな日ですか?
Veneziaではお菓子屋さんに馬の形のケーキが売っていて。
アッシジでも売ってますか?」
「売ってないですよ。サンマルティーノの日は新酒の解禁日だから
あちこちでパーティーがあったり、店は休みだったりするんですよ。」
へえ、知らなかった~ 地方によってちがうのですね。
その夜は開いているレストランを探してもらって、無事終了。
おいしくて安くて、素敵なマダムのいるオシャレなレストランでした。
新酒は飲みませんでしたが・・・
さてさて2年たって、やっぱりこの時期になると気になり、調べてみました。
↑はVeneziaのカステッロ地区にあるサン マルティーノ教会。
アルセナールにも近いので、何度もここを通っています。
で、教会の壁にあるのが↓
サン マルティーノと馬と人。
Veneziaのお菓子は、この姿がモデルだそうです。
サン マルティーノはハンガリーの人で、あるとき、寒くて困っていた物乞いに
自分のマントを切り裂いて与えたのだそうです。
なんとその物乞いがキリストだったとかで、マルティーノは改宗し、
フランスのトゥールの司教にまでなり、やがて聖人に。
というお話です。
サン マルティーノについては
こちら から。
Veneziaでは11月11日にむけて、トップの写真のお菓子が売られるのだそう。
子供たちはお鍋やフライパンを木べらで打って、サン マルティーン!と歌いながら
お店などを回り、お菓子や小銭をもらうのだそうです。
ハロウィンにちょっと似ていますよね。
因みにトップの写真の奥のお菓子はお金を模ったものだそうです。
暖かさの象徴のサンマルティーノ。
イタリアではこの日から少し暖かい日が続くと言われています。
L'estate di San Martino(サンマルティーノの夏)、
日本なら小春日和でしょうか。
旅をするなら
航空運賃も少しお安くなり、ホテルもハイシーズン料金ではない11月、
「サン マルティーノの日」あたりをめざすといいかもしれませんね。