Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

ウルビーノ満喫 ☆ドゥカーレ宮殿

2008-10-31 00:54:19 | ☆イタリア 記憶の風景


 さて次の日、朝ごはんをしっかり食べて元気が出た私たち。
 今日も一日このウルビーノに滞在だから、ゆっくり街歩き(坂のぼり?)します。
 これが連泊のいいところsymbol7

 まずはホテルの真むかい 
ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducale(国立マルケ美術館
 からスタート。
 ↑はその入り口になる中庭です。

 残念ながら内部は撮影禁止ase
 各部屋にモンテフェルトロ公ゆかりの美術品が展示されています。




 館内はカメラを向けられませんが、外を撮るのはいいのよね?
 開いていた窓から見えたのはサンツィオ劇場。Teatro Sanzio↑
 こちらでは生の舞台が観られます。
 そうそう、ウルビーノは小さい街なのに映画館がいくつかあったと思います。
 学生の街だからかしらね。

 美術作品もですが、この宮殿の建物自体が素晴らしいのです!
 何しろ公爵さまのお住まい。
 寄木細工の書斎や夜会の間は見事。
 細長い塔の一部はバスルームにもなっていたようです。

 そして私を驚かせたのはここドゥカーレ宮殿の地下です。
 華やかな宮殿のその下には、下水処理や染色、洗濯の場所、馬の調教場や
 雪を利用した冷蔵設備の跡など、水周りの設備がまとまっているのです。
 ウルビーノに行かれる方はこの地下設備をぜひご覧くださいね。
 

 


 ↑ 外から宮殿を見上げると、その高さがわかります。
 地下で大勢の人がこの宮殿を支えていたのですね。
 


 ↑お城の横の道を降りて行くと大きなバスの発着所に出ました。
 ここから城壁に沿って上りの坂です。(反対からだともちろん下り。)
 
 小さなオラトリオ(祈祷堂)に続く坂道。
 この辺りウルビーノらしい景色が次々と現れます。

 次回に続く。

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紫芋とカッテージチーズのカナッペ

2008-10-25 22:04:44 | ☆おいしいもの


 待ってました!
 秋はお芋の季節です。
 色のきれいな「紫芋」で作る簡単カナッペをご紹介。

 ①紫芋1本をまるごとゆでる。(うちは圧力鍋で時間短縮)
 ②中までゆであがったらとりだし、皮をむき、つぶす。
 ③熱いうちにはちみつとバターと塩を入れまぜる。
 ④そこにカッテージチーズをいれてまぜる。
 ⑤クラッカーなどにのせる。

 おやつのような、オードブルのような。
 甘さもほどよく、家族の評判も上々でした。
 ぜひ、お試しくださいね。symbol3

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 京都 ☆アーツ&クラフツ展へ

2008-10-19 22:33:09 | ☆素敵なこと


 この前の連休、すがすがしい秋晴れの京都に行ってきました。
 目的は↑の 「アーツ&クラフツ展」 clover会期 11月9日(日)まで。

 新聞で紹介されていたのをすっかり忘れ、
 「う~む、何か観たい美術展があったはずなんやけど・・・」
 と、いつものチェックの甘さで、会期も場所もわからずネットで検索。
 「あ~これやった!え?京都なんや!」
 
 お昼ご飯もパスして電車ででかけた出足の遅い我ら夫婦でした。
 



 ↑ 岡崎公園内にある「京都国立近代美術館」に行くちょっとだけ近道は
 白川沿い。
 水草のきらめく小道です。

 さて、館内は見所満載。
 ぜひ、音声ガイドでゆっくりと廻ることをおすすめします。


 「19世紀後半にイギリスで興ったデザイン運動「アーツ&クラフツ」の広がりを、
 ウィリアム・モリスを中心とするイギリス、ウィーン工房がひときわ輝いたヨーロッ パ、そして民芸運動が花開いた日本での美しい作品からたどります。」
  (パンフレットをそのまま一部転記 ↑)

  ・・・・・・・・・・・・・futaba   futaba   futaba   futaba   futaba   ・・・・・・・・・・・・・・

 美しい壁紙や椅子のデザインに見とれながら、昭和初期の建物「三国荘」の
 内部再現展示と続きます。
 今あるもの、昔使っていてうちのどこかに眠っているもの、
 すべてにデザインがあるのだと認識しました。
 美しいものは大事に使わなければ、そしてムダなものは整理しなければ。

 私「そうや!やっぱりシンプルライフをめざそう!ねっ?」
 ダンナ「いっつもそうゆうてるけどな・・・」
 ・・・・・いつもの会話です。

 「帰ったらがんばるやん。」

 
 



 その帰り道、行きとは別の道を通りました。
 京都はあみだくじのように進んでもちゃんと辿り付けるから面白い。

 駅の近く、行きに長い行列があった和菓子の工房の列が少なくなっていたので
 珍しく私たちも並んでみました。(「栗なんとか」の字につられ・・)

 表札には「祇園饅頭」の文字。
 あの「南座」の隣にあるお菓子屋さんでした。


 
 ↑は栗餅と名物「しんこ」。できたての味は格別です。
 栗おこわも買って、その夜はちょっと楽珍♪

 食器棚も片付けて、少しだけシンプルライフの兆しです。

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ウルビーノ ☆りんごとチョコレート

2008-10-14 00:18:02 | ☆イタリア 記憶の風景


 帰国してからわかったこと・・・・
 彼女は貧血だった、ということ。
 そして、イタリアでは(ヨーロッパではか・・・)、マスクをかけていると
 伝染性の病気を持っているのでは?と疑われること。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お話を再び救急車到着に戻します。
 まあ、聞いてください。

 相棒はしぶしぶ救急車に乗り込みました。
 それじゃあ、私もいっしょに付き添わなくちゃと同乗しようとすると、
 救急隊員に断られたのです。
 「彼女はイタリア語を話せるのか?」
 「はい」
 「じゃあ、貴女は乗ってはいけない」
 「え~っ、そんなあ。どうしよう・・・・」

 そこへ、救急車を呼んだシニョーラ登場。
 「大丈夫、私の車で行きましょう。車はそこにあるの。」
 「あ、ありがとうございます。」

 親切なシニョーラの車には、もうひとりシニョーラが乗っていました。
 お友達のようで、彼女も心配そう。
 車は救急車を先導するかのように先を走ります。
 「貴女は彼女のお友達?心配だろうけど、落ち着いてね。
  私は看護士を25年やってきたからよくわかるのよ。」
 と、シニョーラ。
 どおりで・・・車は病院に救急車より早く到着しました。
 「それじゃあね。よく先生に診てもらってね。」
 「ありがとうございます。ご親切感謝します。」
 と、救急車を待つ私。←へんな感じ。
 

 
 


 やがて、救急車到着。
 彼女は車内でもいろいろ聞かれ、検査もされたらしい。
 「なんでマスクをしてる?」
 「寒かったから」
 「なんで救急車を呼んだんだ?」
 「親切なシニョーラが呼んだので、私じゃあないんです」
 とか、いろいろ。

 その後のドクターの診察(その診察までが長かった~)でも、大した問題なく
 「はい、帰ってよろしい」。
 でも相棒の体調はよろしくないようで(貧血がわからず)、
 ホテルに戻ることにしました。
 病院からタクシーでホテルサンドメニコまでほんの数分。
 あのつらい坂道とはちがう大きな道を通り、玄関へ楽々辿りついたのでした。
 「やっぱり、最初タクシーで来るべきだったね」

 「なんか食べる?」夕食の時間帯はとっくに過ぎています。
 「暖かい飲み物となんか軽いもの、果物とか・・・」と、相棒。

 よっしゃ!まかしとき、と一人で部屋を出たものの
 「ルームサービスなかったしなあ、どうしようかなあ」・・・


 

 


 と、フロントへいく途中ワゴンをガラガラと押すホテルの人を発見。
 ワゴンにはりんごとチョコレートが乗ったお皿が・・・
 すでにシーンとしたフロントにはレセプショニスタがただ一人。
 「すみません、さっき、りんごを乗せたワゴンを見たのですが。
 私たちの部屋にもあのりんご、いただけますか?
 それから、何か暖かい飲み物を。友達が気分が悪くて病院へ行っていたんです。」

 「わかりました、お持ちします。飲み物はミルクでいいですか?」
 と快く作ってくださり
 それを持って部屋に帰るとりんごとチョコレートのお皿はすでに到着していました。
 各部屋に届けられるもので、どうやら入れ違いだったようです。

 そのりんごのおいしかったこと!(その日の晩御飯です)

 でもあれは何だったのだろう?
 チョコレートには「おやすみなさい」の文字が刻まれていたから
 ウェルカムなんとかのかわりの「お休みりんご」?

 その訳を聞くのを忘れてしまったことが今でも気になっているのです。


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ウルビーノ ☆黄昏の坂道での出来事

2008-10-10 01:04:34 | ☆イタリア 記憶の風景


 ↑ 要塞のある公園から続く小道です。

 ひとつ角を曲がったかと思うとまたちがう角が現れて、
 そのたびに建物の影になったり、明るくなったり・・・



 どんどん降ります。






 ↑ 灯りのついたホテル「ラファエッロ」

 この辺りの坂は急勾配。
 とてもウルビーノらしい雰囲気ですが、到着はタクシーがよろしいかと・・・


 


 そして やがて現れたのはラファエッロ通り。
 やれやれ、ミニバスの姿も見えるし、反対側の坂道をあがれば
 私たちのホテルも近い。
 お風呂に入って、冷えた体を暖めようね!と、そのときです。

 我が相棒 「ごめん、タクシー呼んでくれる?」
 と、通りにあるバールのひとつだけあった小さな椅子に倒れこむように
 座ったのです。
 丘の上から寒そうにしていた彼女。
 手袋、マフラー、コート、カイロ、マスクをしてまだ寒そう。
 パルマでも夕方から調子がよくありませんでした。

 「わかった、呼んでくる」と言って私はバールに駆け込みました。
 そのとき、頭によぎったのは「タクシーか救急車か」・・・

 カウンターにいたバリスタに
「すみません、友達が気分が悪いので呼んでいただけますか、タクシーか・・・」
 と言い終わらないうちに
 「救急車がいいのでは?どこにいるの?」
 と、飛び出してきてくれました。

 その間 1分か2分。
 バールの入り口に走ってむかうバリスタと私。
 すると、一人でいるはずの彼女のそばに見知らぬ(当たり前)シニョーラがいて
 「大丈夫よ、心配しないでいいのよ、すぐ救急車がきますからね、
  私が呼んだの。」と相棒の背中をさすっているのです。

 通りを歩いていて相棒をみつけ、ご自分の携帯で救急車を呼んだのでした。
 相棒「ありがとう、大丈夫ですから。タクシーが来ますので・・・」

 「だめよ、あなた、私にはわかるの」とシニョーラ。
 「そうだ、救急車がいいよ」とバリスタ。

 そのことばをかき消すようにサイレンとともにやってきたのは救急車!
 えええ~つ、ものすごく早い!!
 まるで、そこに待機していたかのような迅速さ。

 こうなったら乗るしかありません。
 (一度乗っているので、妙に落ち着いている私)
 ちゃんとお医者さまにみていただいたほうが安心です。
 でも、救急隊員の一人がきびしい顔で私に聞いてくるのです。
 「なんで、彼女はマスクをしてる?なぜなんだ!」

 えっ、風邪じゃないんだけど・・・
 なんでそんなこと聞くの?perche’ha freddo.(寒く感じてるから)
 と答えたのですが・・・mask


 続きは次回へ・・・

   
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