その昔、罪が確定した罪人がこの橋を通り牢獄へ向かう途中、
もう二度と見ることができないVeneziaを想い、溜息をついた という
「溜息の橋」ponte dei sospiri。
橋はあるようにみえますが、実は看板、左右の大きな囲いは
ドゥカーレ宮殿の大規模な修復の足場を隠しているのだそうです。
今 溜息ついているのは観光客かもしれません。
そういえばここ何年か、いつもどこかしらで修復や工事をしているイタリアで
このようなスポンサーによる巨大広告看板が目立っています。
これに関しては賛否両論あるようですが、
私が訪れたこの秋、溜息の橋にかかっていた広告はちょっと素敵でした。
スポンサーはMonte dei Paschi di Siena、
シエナに本店のある有名な銀行です。
まるで映画のワンシーンのよう、
看板に書かれた una storia italiana 「あるイタリアの物語」という
タイトルにも魅かれ 今頃になって検索してみると
こんなプロジェクトが行われていたことがわかりました。
画面真ん中の La nostra Italia をクリックすると
もう終わってしまいましたが、写真コンテストの作品が見られます。
ただただ美しいイタリアや、でも現実はこんなのよ、というものもあり、
見応え十分。
そして 画面右上の小さな丸い画面をクリックすると
Monte dei Paschi di Siena が作った イタリアの街を舞台にした
コマーシャルが現れます。
その撮影風景やインタビューがまたいいんです。
イタリア好きな人、イタリア語をお勉強中の人、ぜひ ご覧ください。