Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

☆新しい「小さな村の物語イタリア」

2020-11-25 23:36:00 | ☆イタリア 記憶の風景



BS 日テレで毎週土曜日18時から放送されている

大好きな番組 「小さな村の物語 イタリア」

最近、新しい企画になっています。


過去の放送で登場した人たちの今の暮らしを、

当時の放送と比較して振り返る というもの。

撮影は現地スタッフだそうです。

10月10日の放送は オルタ サン ジュリオでした。

ミラノの西、オルタ湖にある 「聖なる島」と呼ばれる サンジュリオ島です。

13年前と2020年の今年。

島の姿や教会は そのままですが、

小さな島にも人の変化がありました。


その島に2016年、私も訪れていました。





船で島に上陸すると、

人は 引き寄せられるように↑のお土産屋さんに向かいます。

ここは島で唯一のお土産屋さん、修道院で作られたものも売られています。

佇まいが可愛いので人気の写真スポット。

ここのオーナーのシニョーラが手漕ぎボートでオルタ湖畔に買い出しに行く、という
シーンがテレビで映し出されていました。

そのシニョーラは今入院中だということですが、

2016年は元気にお仕事されていました。







もう1人の主人公のシスターは 数年前に亡くなっておられました。

島には教えが書かれたプレートがある静かな小径があります。

1周10分くらいで廻れるらしいのですが、

私たちは そこを1時間半もかかって廻り、

それでもまだ足りないほどでした。

↑の写真もその小径の一部です。



トリノから必死の乗り継ぎをこなし、

オルタ湖へやってきた友人との旅。

その続きをまだブログに書けていないとは

なんともスローすぎますよね。

その時の記事ですが、

こちら と、

こちらと、


こちらと、


こちら です。







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☆バポレットのシニョーラ

2020-11-04 23:24:00 | ☆イタリア 記憶の風景




Veneziaの記事を書く時、

ふと思い出してしまう出来事がいくつかあります。

先日もそうでした。

その中の一つが Veneziaには欠かせないバポレット(水上バス)の中でのこと。

それが、ジュデッカの路線だったか、

カナルグランデだったのか、

友人と一緒だったのか、ダンナとの旅だったのかは

思い出せないのですが、

ただ バポレットがすごく混んでいて、

デッキ周辺にいた私は、連れとも離れ離れになって、

学生や観光客の群れの中で身動きできないような状態でした。

若者で溢れる群れの中に、小柄なイタリア女性がいました。

パッと見た限りでは、私よりだいぶ年上のようなかんじ。







ぎゅうぎゅう押されて、

小さいシニョーラは沈んでしまいそうに私には見えたのでした。

思わず近ずいて「シニョーラ、よかったら私の手に捕まってください」と

申し出ました。

その人はにっこり笑って、

「ありがとう、あなたの手はとても暖かいのね」

と言って、私の手をぎゅっと握ったのです。

 ー この人を守っていこう ー

と、思う間も無く、

シニョーラは、私の手を握ったまま、

「はいよ、ごめんなさいねー」と、若者の波を押しのけて、

椅子席のある中に入って行きます。

その力はかなり強くて、びっくり。

「ちょっと通してね。はいはいごめんなさいね」

と、すごく慣れている感じがしました。



夕方のバポレットは中も満員でしたが、

椅子の若者はシニョーラがそばに立つと、

スルスルと立って、席を譲ります。






いくつか席が空くと、シニョーラは私を窓際の席に座るように招き、

「あなたはどこで降りるの?」と聞きます。

私が目的地を告げると、

「まだ先ね。私は次で降りるの。ではまたね、ありがとう。」

と、去って行きました。

座ったばかりなのに・・

あ、だから満員のデッキでも立っていたんだ。。。。

彼女を守るつもりが、反対にお世話になってしまったとは。。。



それにしても 小柄なシニョーラ、

力強い引っ張り方で頼もしかったなあ。



もしかして、年上ではなかったのかも。。。ね。





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