数年前の「テレビイタリア語」ではVeneziaオールロケで学習するという
イタリア好きにはたまらない一時期がありました。
その中で登場したのが↑のLibreria Acqua Alta (アクア アルタ 書店)。
Veneziaの名物書店なので、ほかの番組でも見ていたりと、その外観は頭の中に
入っていたのでしょうか、私たちは散歩中に偶然見つけましたが(カステッロ地区)
なんともわかりにくい場所だったように思います。
その名が示すようにこの本屋さんはアクア アルタに見舞われたことがあります。
お店の奥は運河に面していて、この辺りまで海水がきた、という印が
残されています。
お店の中に本物の「ゴンドラ」や「バスタブ」があり、本が山積みになっています。
新しいのか古いのかよくわかりませんが・・・
「これでアクアアルタになっても本は濡れないんだよね」と店主。
その店主のルイージ フリッツォ氏はとても親切。
お店に入ってくる人に何か国語かで話しかけてきます。
自分のそばにある「だまし絵」を説明しながら、奥の運河に行ってごらん、と
いざないます。
私たち日本人には英語でしたが、次々と来る人にイタリア語だったりドイツ語
だったり、使い分けて「だまし絵」の面白さをまずは語るのです。
はは~ん、彼はどうやら顔でお国を判断しているとみました。
しばらくして小柄で金髪のシニョーラが現れたとき、
彼は「ボンジュール、ぺらぺらぺら」とフランス語で話しかけ、
そのシニョーラはしばらくそれをじっと聞いていましたが、
「あら、私はイタリア人よ。フランス語はわからないわ」とひとこと。
彼の勘ははずれることもあるようです。
テレビイタリア語の出演時よりもでっぷり太ってしまったルイージ氏、
いっしょに記念写真を撮ったのですが、
何よりうれしかったのは私が小顔に見えたことでした。(滅多にないことです)
そしてここには「ティーグレ」という名前のトラネコがいます。
しかも1匹ではないようですが、その名前はいったい何ていうんでしょうかねぇ・・・