花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
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大名竹(鹿児島)

2013-06-22 21:20:34 | 自然観察
鹿児島の方言(鹿児島語)では「でもだけ」または「でめだけ}と言われる大名竹は梅雨時が竹の子(筍)のシーズンです。孟宗竹の場合、鹿児島では4月が一般的な竹の子シーズンで高級食材として出荷する場合は晩秋から早春に土中から探り出して収穫されます。



大名竹は竹の種類としては寒山竹のようです。画像は畑跡に生え出した竹林です。枯れた竹を片付けて地表も草刈をしてあります。殆どは人の手が入らない荒れた竹薮(竹山)になっています。画面中ほどよりも少し左は竹の子から若竹になりそうな高さ1mほどの状態です。これでは固くて食用にならないと思いますが・・・?



こちらは地表から15cmほど頭を持ち上げたところです。これよりも少し成長したときに掘り取ります。最近は高さ1mほどになった若竹の先端部を切って持ち去る人がいて、大変迷惑しています。新しい元気な竹を育てようとしているのに切ってしまうと竹が伸びずに腐ってダメになります。



ブロックの上に並べた状態でお分かりのように小さい竹の子です。孟宗竹に比べると1/10ほどでしょうか。味は孟宗竹よりも美味しいと喜ばれています。孟宗竹ではいったん湯がいてアクを抜かないと食べられませんが、大名竹は生でもエグミがなくて食べられます。

大名竹の生育範囲は海岸部や川沿いなどの狭い範囲に限られ、殆どが放置状態のため竹の子があまり生えません。上の画像のように手入れすると良いのですが過疎化が進んで竹薮は荒れ放題です。

昭和30年代までは吹上浜の地引網でとれた小魚を煮てニボシを作っていて、枯れた大名竹を燃料にしていました。五右衛門風呂を沸かすのにも使われて、竹林に適度な風が通り、竹の子も出やすいものでした。
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