花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

2013 加治木太鼓踊り(鹿児島県姶良市)

2013-08-16 17:13:05 | 祭り・伝統行事
毎年8月16日に姶良市加治木町内の神社に奉納され、商店街通りなどでも披露されています。今朝9時前の春日神社境内での奉納風景です。



鹿児島県ホームページでの紹介記事です。少し長いですが以下に引用します。

江戸で駿河の念仏踊りが練り歩いたところ,大流行していた疫病が下火になったという話を島津義弘が聞き,文禄・慶長の凱旋祝いに家臣に習得させ,薩摩に持ち帰ったといわれています。

太鼓踊りの先頭に立つのは「ホタ振り」といい,太鼓と鉦に合うようにホタや扇を振り,踊りの指揮を取るように踊ります。その後ろには「鉦打ち」が4人続き,歌に合わせて鉦を打ちます。「太鼓打ち」は,道太鼓(行進)の時は2列縦隊で,庭踊りの時は円形になり左まわりにまわって,足をはねて賑やかに踊ります。

 太鼓踊りに付随した踊りで吉左右踊りがあります。西別府地区だけに伝わるこの踊りは,もともと豊作を祈願する棒踊りが変化したもので,2列に並ぶ踊り手は,朝鮮軍と島津軍に分かれ,戦の様子を演じます。また,白・赤の化粧をした二人のドラ打ちは,血なま臭い戦場でユーモラスな動きを加え,笑いを誘う狐役です。

 太鼓踊りは,昔は雨乞いの時も踊ったといい,疫病や災厄をもたらす悪霊や御霊を鎮めて,勇壮・豪華な踊りや華やかな行列で送り出そうとするもので,農村生活に密着した野趣にあふれた群舞です。
 吉左右踊・太鼓踊は,昭和36(1961)年8月16日に,鹿児島県無形民俗文化財に指定されています。(引用終わり)



今日は木田保存会、反土(たんど)保存会の春日神社での奉納風景を撮影しました。神社階段での記念撮影です。青壮年に混じって幼児も参加しています。この時間帯は吉左右踊りは精矛(くわしほこ)神社で奉納されたため撮影していません。



先頭に立つのがホタ振りです。主に小中学生が演じます。2名の場合は後継者養成の意味もあるようです。



戦いの様子を表すような勇壮な動きで、4人の鉦打ちは衣装も派手で鉦を激しく叩きます。太鼓打ちは顔に化粧をして口ひげをつけ、腰には大きな刀を差しています。8月15日の大浦太鼓踊りとは大きく異なり、侍の踊りのように感じます。



猛暑続きですが緑に囲まれた境内はほど良く朝の光が差し込んで、踊り子の衣装が緑に映えていました。





この後は場所を移して小学校前の通りや商店街、神社などでの踊りが夕方まで続きます。保存会の人々は家族総出で伝統行事を支えておられます。暑い中での奉納、大変お疲れ様でした。



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精進落とし行事 はんぎり出し(鹿児島県霧島市)

2013-08-16 15:44:40 | 祭り・伝統行事
鹿児島県霧島市の国分広瀬地区の伝統行事です。



霧島市の公式ホームページでは次のように紹介されています。

江戸末期の新田干拓の時に作られた潮だまりの管理をするためにおかれた水守は、給料のかわりにこの潮だまりの漁業権を与えられました。
  彼らが日をきめて許可証を出し、エッナ(ボラの子)を取ったのがその起源です。
 「ハンギリ」とは馬の飼料桶のことで、「半切り」という底の浅い桶を使用したことからハンギリ出しといいます。
 毎年盆明けの8月16日の精進落としの行事として広瀬地区で行われ、取れたエッナはその場で酢味噌を付けて食べられます。(引用終わり)



丸いのが「はんぎり」、孟宗竹上の板を足場にして投げ網を打ちます。筏の上からの投網風景は珍しいため毎年マスコミ取材があり、多くのアマチュアカメラマンが訪れます。



潮溜まりは大人の胸ほどの深さがあり主にボラの幼魚が取れます。うなぎやチヌなども入るようです。



今年は6台が参加し、10時の花火を合図に漁が始まりました。



多くのカメラマンが大きく広がる投網を写そうと構えています。筏の上からの投網は足場が不安定で腕力を要することから、カメラマンたちの期待通りにはいかない場面が多かったようです。



こちらは投網が大きめに広がっています。



1時間ほどで漁は終わり、取れた魚は早速その場で調理され、テント内の宴席に並べられました。新鮮な刺身を酢味噌で味わうと焼酎も進むことでしょう。

お盆も過ぎました。日照時間が少しずつ短くなっていますので、猛暑が早く収まってくれることを願っています。

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