花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

暖かい祝日 北へ帰るツルたち 2022/02/11(鹿児島)

2022-02-12 22:36:33 | 自然観察
2月11日(金)建国記念の日、好天を予想してツルを見に行きました。

6時39分 出水市 潟公民館横からの東空 以下の画像は2月11日に撮影


2月11日、鹿児島の日の出は7時3分、すでに東の空が色付いていました。

5時前に出発、いつも通りに入来峠を越えて薩摩川内市に入ると、意外なことに樋脇町から東郷町までは霧が深く減速走行しました。

冷え込みは弱く鹿児島市の最低気温は4度、日中も快晴が続き最高気温は15.9度まで上がりました。

6時59分 朝日が出る前に飛び立ち始めた 東干拓地


東干拓地の衛生センターへ通じる道にはすでに15台ほどの車が並び、撮影待機中でした。霜が降りていましたが、風はなくあまり寒く感じませんでした。

7時12分 朝日の少し右側は霧島の韓国岳(1700m)


朝日は10分もすると眩し過ぎるほどになりました。大きな望遠レンズなどを駆使して、800~1000ミリ相当で朝日とツルの組み合わせを写す人には好都合だったかもしれません。

雲がなく単調な空模様でしたが、次々に飛び立つツルの群と朝日の輝きを楽しむため動画も記録しました。

ツル観察センターへ移動 雲一つない青空


車内で朝食を済ませ、目の前の保護区域内のツルを写すことにしました。偶然にも長年会う機会がなかった写友のTさんと再会しました。

マスク姿のため、気付いたのは声や話しぶりからでした。再会を喜び合い近況など語り、写真を楽しめる健康に感謝することでした。

電線に一杯止まったカラス


ツル保護区域内ではツル以外にも多くの野鳥が見られ、特に多いのがカラス。普段見かける留鳥のカラスではなく、渡り鳥のミヤマガラスのようです。

ツルの保護区域一帯は干拓地ですが、標高わずか1.4mとは驚きました。波静かな内海の八代海(不知火の海)ですが、熊本では台風による高潮被害が出たこともあります。

柵内の近くにいた幼鳥


春の光を受けて羽毛がきれいに見え、幼いツルが餌をあさっていました。来月頃にはこのツルも親たちと一緒に遠い北の地に帰って行きます。

8時43分 ツルの餌撒き風景 冷凍餌


軽トラックの荷台から大きな冷凍餌が落とされていきました。真っ先にやって来たのはカラスたちで、餌に近づくマナヅルは少なめでした。

白い鳥の群もやって来た


カラスよりは大きく、ツルよりずっと小さく、コサギでしょうか、真っ白な姿がきれいでした。

9時52分 飛び立ち始めたマナヅル


マナヅルの殆どがあまり動かず空を見上げる姿をしていましたが、やがて次々と飛び立ち始めました。

高く舞い上がり旋回するツルの群


列をなして北へ帰るツルたち


出水市ツル博物館のツル北帰行情報によると、2月11日はマナヅル1027羽、ナベヅル277羽が「渡去」したとありました。

今季は昨季よりも14日遅れて、2月1日から北帰行が始まり、2月11日は最も「渡去」数が多くなっていました。

こちらは着地体制のマナヅル


北へ帰る準備運動を済ませて、今日は舞い降りて来たようです。

頭上を飛ぶマナヅル


颯爽とした姿 ナベヅル


数の多いナベヅルは大半が3月中旬頃まで、出水のツル保護区域内に留まります。

今日は天気に恵まれ、北へ帰る多くのツルを見ることができました。帰り道も日差しが一杯で、車の窓を開けて走りました。

まだ寒い日もあるでしょうが、すでに日差しは春です。そろそろジャガイモの植付準備をしようと思います。
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春を先取り 石橋記念公園 2022/02/10(鹿児島)

2022-02-12 15:34:17 | 自然観察
2月10日(木)午後から天気回復、所用後に石橋記念公園に立ち寄りました。

石橋記念公園の保存石橋 西田橋 以下の画像は2月10日に撮影


西田橋を移設した石橋記念公園は鹿児島駅のすぐ北東側、稲荷川の右岸河口近くに平成12年(2000)に開園しました。

平成5年(1993)8月6日の豪雨で、鹿児島市内の甲突川に掛かる五石橋のうち新上(しんかん)橋、武之橋が流出。

稲荷川対岸(左岸)の祇園洲公園には鹿児島市が移設した玉江橋と高麗橋の他、石工の岩永三五郎像、薩英戦争砲台跡などがあります。

石橋記念館の北側 人気の河津桜


河津桜が数本あり今が5~8分咲きで、メジロが飛び回り、カメラやスマホを向ける人がたちが集まっていました。

河津桜と松の緑 青空に白い雲


10日は夜明け頃まで雨模様でしたが、昼前から天気が回復し青空が広がりました。立春を過ぎてお日様の力が増して寒さを感じません。

橋のたもとには色鮮やかな紅梅


石橋の移設を巡っては現地保存派と移設推進派が世論を2分し、当時の土屋知事は心労が重なり、平成8年(1996)1月に体調を崩し休職、6月には辞職に至った苦い思い出があります。

稲荷川 南側河口からの桜島


引潮時でわずかに砂州が出ていました。2月初旬は寒い日が続き、桜島も度々雪化粧しました。

桜島フェリー 背後の山は大隅半島の高隈山系


桜島と鹿児島市街地を15分ほどで結び、大人片道200円。大災害時の避難経路として備えるため24時間運航しています。

野鳥の群 水面近くを一団で移動


黒い鳥の群はカラスではなく、鵜のようでした。川鵜と海鵜は似ていて、海にいるから海鵜ではなく、それぞれ体に微妙な違いがあるようです。

桜島を背景に野鳥の大きな群が飛んでいる写真を時々見かけます。この辺りに通えば、案外と撮影機会が多いのかも知れません。

河津桜 日が傾き人の姿は消えていた


17時で道路横の駐車場が閉鎖されるため、もう一度河津桜に立ち寄りました。すでに周辺の人の姿はないものの、まだ日差しは明るく河津桜の花が一段ときれいに見えました。
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