浪漫飛行への誘(いざな)い

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マラソン・競歩が札幌開催という仰天ニュース 

2019年10月18日 07時35分40秒 | スポーツ

 

オリンピックのマラソン・競歩が暑い東京での開催をやめ、札幌で開催するという仰天ニュースが飛び込んで来た。このタイミングでの変更に、ほとんどの人がえっと思ったはずである。あれほど暑さの問題は議論されてきて、スタート時間の繰り上げ、遮熱性舗装等いろいろやってきたはずなのに、何で今頃、すべてご破算とはひどい話である。チケットも販売済みだし、東京の観光地を巡るマラソンというコンセプトは、すべて水の泡、閉会式の目玉も消えることになった。札幌とて、これからの準備を考えるとコース選定、警備対策、スタッフやボランティア確保等問題は山積みであろう。参加する選手への影響も多大であるという。


もともと8月のオリンピックという前提条件に無理がある。アメリカのスポーツイベントとの関連で、8月以外は認められないということ自体が大問題である。8月限定では、開催地も限定されてしまうし、東京も誘致したいばかりに、8月の東京は気候も温暖であるというような嘘を平気でつく羽目になっている。1964年の時のように10月であれば、何ら問題ないのに、8月に誘致したばかりにとんでもない騒動を巻き起こしている。そもそも暑い8月での誘致自体がおかしかったともいえる。世界陸上ドーハ大会のマラソンと競歩を見て、急遽このような結論になったと思われるが、ドーハにしたって、東京にしたって、本来、開催を認めてはいけないものを何らかの力が働いて認めることになったものと思われる。そういえば、やはり過酷なトライアスロンは東京開催で問題ないのかも疑問である。


東京オリンピックもここでケチがついた形となったが、こうなった以上、札幌で開催してよかったと評価されるような運営上の工夫をしてもらいたいものである。オリンピックというのは、国ではなく、都市に与えられるものであり、2020年もあくまで東京に与えられたものである。復興がらみで他の都市で一部の競技が開催されるのは、OKとしても、オリンピックの目玉の一つが他の都市で開催されるとなるとオリンピックのコンセプトがもはや破綻しているといえる。緊急避難的な措置ですまされる問題ではない。今後IOCは真剣に検討すべき重大事項である。


近年、冬季オリンピックの開催立候補都市が極端に減っていることもあり、オリンピックビジネスも曲がり角に来ている感がある。開催には、多額のお金もかかり、開催都市の財政を圧迫することが必至であることも事実である。東京だって、今回、どれだけお金を使うかを検証すれば、費用対効果はマイナスの可能性もある。しかし、東京オリンピックは、もうそこまで来てしまっているので、お金をかけても成功裏に終わるように頑張るしかない。因果応報、授業料は高くつくものだと認識する必要がある。

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