浪漫飛行への誘(いざな)い

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相田みつをさんのご長男の講演会 

2019年10月20日 07時00分51秒 | 講演会

 

昨日(10/19)、書の詩人、いのちの詩人とも称される相田みつをさんのご長男であり、「相田みつを美術館館長」である相田一人さんの講演会が近くの図書館で開催されたので、聞きに行ってきた。「一生感動一生青春 ~ 父 相田みつをを語る」という演題でいろいろな話を聞くことができた。相田みつをさんは、まず詩人であり、次に書家であるとのことだが、貧しい家庭に育ち、苦労したようである。まず、詩を書き、それを書にするという作業手順であるが、書に重きを置いていたようで、書き損じが山のように発生するので、子供はそれをお風呂の薪に使っていたとのことである。子供から見た相田みつをさんの書家としての情熱ぶりや人生への考え方、エピソード等を実際の書や写真や映像を紹介しながら面白おかしく話をしていただいた。


演題にもあるように、相田みつをさんは、「一生感動、一生青春」「一生勉強、一生青春」という言葉が好きであったようである。禅宗の武井哲応老師を師匠と仰ぎ、仏教的な言葉も多く、「そのときどう動く」はそんな背景のようである。「どんなぐちでも気持ちよく聞いてくれる人 その人はあなたにとって大事な観音さまだ」と自分もその役をしているか振り返り、聞き役の大切さも語っていた。「にんげんだもの」という初めての本を出版したのは、60才の時だが、最初は売れず、67才で亡くなってから売れ出したようで、400万部を超えているとのこと。最近では、学校の教科書にもいろいろな言葉が取り上げられているようである。


後半では、最近、ある会社の内定者向けの講演で、xx年後に役に立つ(かも知れない)言葉を選んで紹介したが、今回その言葉を取り上げてくれた。
10年後: 「自分の番 いのちのバトン」 言葉は長いので画像参照。


9年後: 「花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなあ」「土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない」 


8年後: 「あなたがそこにただいるだけで その場の空気があかるくなる あなたがそこにただいるだけで みんなのこころがやすらぐ そんなあなたにわたしもなりたい」


7年後: 「長い人生にはなあ どんなに避けようとしても どうしても通らなければならぬ道 - てものがあるんだな そんなときはその道を 黙って歩くことだな 愚痴や弱音を吐かないでな 黙って歩くんだよ ただ黙って - 涙なんか見せちゃダメだぜ!! そしてなあ その時なんだよ 人間としての いのちの根が ふかくなるのは・・・・・」


6年後: 「あなたにめぐり あえてほんとうに よかった ひとりでもいい こころから そういってくれる ひとがあれば」


5年後: 「愛する人との別れもつらいけど 会いたくない人に会うのも苦しみなんだよ 怨憎会苦というんだね」


4年後: 「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」 七転八倒「つまづいたり ころんだり するほうが 自然なんだな にんげんだもの」


3年後: 馴れ 「馴れるな 馴れるな 一生馴れるな 馴れると 感動がなくなってしまう 感動がなくなったら 人生おしまいだ 馴れるほどこわいものはない いつも初めて いつも初心 何回同じことをやっても今日が初めて 緊張で身体がふるえる 初心だからふるえるのが あたりまえなのだ」


2年後: 肥料 「あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんがじぶんになるための」


1年後: 毬 「真正面から まともに当たりながら 毬は 相手にも自分にも 傷をつけない」


半年後: 「あたらしい門出をする者には 新しい道がひらける」 


3か月後: 「夢はでっかく 根はふかく」


今: 「いまここ じぶん その合計がじぶんの一生」 


最後に、一生役に立つ(かも知れない)言葉は、 「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」


22才位の内定者対象に対して紹介された言葉であるが、我々にとっても十分あてはまるので、ぞっとするほどである。最後に、相田一夫さんは、最も好きな言葉を一つ選べと言われれば、この「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」であると言い切った。自分自身も最も好きな言葉は、これだったので、意を強くした。相田みつをさんの言葉はトイレにも日替わりカレンダーで飾ってあるし、自分のHPのトップページにも日替わりで掲載している。久し振りに元気と勇気をもらった講演会であった。

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