浪漫飛行への誘(いざな)い

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海外勤務は過重労働?

2019年10月11日 20時41分52秒 | 人生

 

6月にタイに赴任した次男が管理職研修とやらで一時帰国した。話を聞くとやはり海外勤務は過重労働の連続のようで大変の一語に尽きるという。ちょっと前には体調を崩し、現地で精密検査を受けたようで、そのしんどさが伝わってくる。タイでの勤務は、いつも暑いという気候上の問題と一般的に辛い食事の関係で、体調を心配していたが、案の定である。仕事が暇であれば、まだしも、少ない人員なので、海外勤務は想像以上にハードであるが、これもまた勉強と捉えるべきであろうか?


自分の海外勤務を振り返ると、37~41歳の4年半であったが、勤務地がドイツのフランクフルトであったことが幸いし、だいぶ様相が異なる。大学で、フランス語とスペイン語を学び、ドイツ語の事前知識がゼロであったことが唯一残念であったが、4年半の海外生活は、自分の人生にとっては絶頂期ともいえる時期となった。子供は可愛い盛りで、土日の休みもないこともあったが、仕事も楽しいことの方が多かった。週末にはよく家族で旅行に出かけ、ドイツ国内だけでなく、ヨーロッパ各地を旅行する機会にも恵まれた。数えてみたら、4年半で、宿泊を伴う旅行が53回、日帰り旅行が35回にもなった。フランクフルトは、ヨーロッパの中心にあり、交通の便もよかったので、気軽に旅行に出かけることができた。


また、地元の卓球クラブに入り、仕事の合間をぬって、好きな卓球を楽しんだり、団体リーグ戦に出たり、ドイツ人の卓球仲間と交流することもできた。卓球以外でも同じマンション街に住んでいたドイツ人やクロアチア人と友達になったり、妻は、子供を通じて、他の日本人派遣員の奥様とも交流ができたようである。日本から訪ねてくる親戚や友人も少なくなく、忙しい中でも充実した生活を送ることができた。


自分としては、仕事も人一倍やっていたと思っているが、仕事が辛いとか過重労働でストレスを感じるようなことはあまりなかった。落語の名人会、日本の映画会、文化講演会、テレビドラマのロケのお世話から現地の日本人を対象としたゴルフ、テニス、ソフトボール大会のようなイベント企画も仕事の一部で、今振り返ると楽しい思い出だけが残っている。


海外勤務と言っても、世界中にはいろいろな国があるので、過酷な仕事を強いられているケースも少なくないと思う。やはり、アフリカや中東勤務は過酷で、ヨーロッパや北米の勤務とでは、相当異なることが想像される。一般的に海外勤務は過重労働には間違いないと思うが、自分の場合は幸運にも恵まれていたと感謝している。ドイツの労働環境は日本とは雲泥の差があるし、日本より進んだヨーロッパの先進国として見習うことも多かった。

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