世界陸上がアメリカのオレゴンでスタートしたが、幸先がいいことに、男子20㎞競歩で、日本人選手が金銀のワンツーフィニッシュを成し遂げた。競歩競技は、ここ数年世界のトップレベルにあると認識していたが、まさか、金銀独占とは素晴らしい結果である。優勝した山西利和選手は、2019年のドーハ大会に次いで、連続優勝ということで、素晴らしいの一言に尽きる。8位にも日本選手が入り、入賞者が3人と日本がトップレベルにあることを世界に見せつけた感がある。
競歩といえば、日本では若干マイナー競技の感があるが、世界ではとても盛んな競技である。英語では、Race Walking というが、通常のウォーキングとは異なり、二つの大きなルールがある。「ロス・オブ・コンタクト」と「ベント・ニー」と呼ばれるルールである。ロス・オブ・コンタクトというのは、歩く際、どちらかの足が地面に着いていなければならないというルールである。どちらかの足が地面に着いていない場合は、走っていると見做され、違反の警告を受ける。ベント・ニーというのは、膝は曲がっているという意味で、足が地面に着いて垂直になるまでの間は膝が曲がっていてはいけないというものである。違反するとイェローカードを発行され、3回違反するとペナルティゾーンでの5分間のペナルティが課せられ、4回目の違反で失格となるようである。公式審判員が適宜競技者の歩型を厳しくチェックしているのである。要は、スピードをあげるために、走ることがないようにチェックしているのである。
誰でも気軽に競歩に参加できそうであるが、意外とルールが厳格で、通常、普通に歩くと膝が曲がってしまうので、規則違反で失格となる。昔、テレビで、「トリビアの泉」という番組があったが、そこに競歩のことを応募したことがある。残念ながら採用されなかったが、応募した内容は、「競歩は、走ったら失格、歩いても失格」、ちなみに、砲丸投は、投げたら失格」というものであった。走ったらもちろん失格になるが、普通に歩くと膝が曲がってしまうので、失格となる。ちなみに、砲丸投は、英語では、ショットプット(shot put)というように、野球のボールを投げるように投げ(throw)たら失格で、肘を伸ばしてボールを置く(put)ように押し出さなければならないのである。
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