今回は、環境省・絶滅危惧IA類指定。希少種と言われる「スズカケソウ/鈴懸草」の紹介をしたいと思います。希少種と言うと、公開するのに十分な注意が必要で二の足を踏むのですが、岐阜県の公式ホームページで調べてみたら江戸時代から園芸種として栽培されていた植物との事。場所の情報は伏せての植物情報となりますが、ご了承ください。(岐阜県の公式ホームページhttps://www.pref.gifu.lg.jp/page/5027.html)
3月上旬に撮ったもので、この時期は茎と葉だけの状態です。
スズカケソウ ゴマノハグサ科の高さ1m前後の多年草。茎はややツル状に伸びて葉は卵形で互生する。葉先は長くとがっており、葉の縁にあらい鋸歯がある。花は青紫色で葉の付け根に小さな花が集まって球形につく。
6月末に葉柄の基に花芽らしき物が確認出来ました。
7月初旬になり花芽の紫色が濃くなって来ました。
花芽の拡大画像です。小さな花の先が裂け、花冠から先端部が白い2本のオシベと、1本のメシベが突き出る。
7月5日、2本のオシベの先端部が白から黄色味をおびた色に変わってきました。
あいにくの雨で群れてしまっていますが満開になった様子の花です。
紹介しました「スズカケソウ」は、今回初めて見聞きした植物でした。しかも全国的には岐阜県と徳島県で限られた地域に生息している植物と知り、驚きました!更に生育する個体に関しても自生地の確認。薬効性から薬草としての利用、野生種と園芸種の確認。様々な問題があるとの事に関しても不安を感じてしまいました。今後も観察は継続して行きたいと思っています。