ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

負の歴史

2010-10-28 13:38:53 | 日記
67年ぶりに学徒出陣し、フィリピンで戦死した青年兵の日の丸の旗が遺族の元に返ってきた。との記事があった。

遺骨の収集が延期になったとの記事もあった。

遺骨の収集は、1957年に始まり、08年までに約13万柱が日本に戻ったという。

まだまだ、故国に帰れない遺骨がたくさんあるということ。

遺品も遺骨と同じくらいは、あるのだろう。

戦後の前後あたりには、戦死の報と遺骨を納めた骨壷が遺族に渡されたものの、
骨壷の中身は、髪の毛だったり、身体の一部だったり、空の時もあったと聞く。

遺骨でさえ、そんな状況なのだから遺品も戻ることのほうが珍しかっただろう。

年に一回か2,3年に一回くらいか、遺族に戻ったというニュースがある。

今回のように、親や兄妹はすでに亡くなっていて、ということも。

もう少ししたら、手掛かりの途絶えてしまう事例もでてくるだろう。

遺族に戻るからニュースにもなるが、戻れない遺品も数多いだろう。


そういえば、ひところの中国残留孤児も年々、判明率が低下しているとか。

負の歴史が徐々に覆い隠されていく。