「放射線がうつる」なんて、被爆国の日本人にも、こんな誤解をしていることは、
放射能のことをきちんと、教えてきていないからだと思う。
原発をつくるために、原発は、安全ということを強調してきた。
放射線は怖いものだけれど、どういう危険があって、どういう場合が、どうなのかは、
説明されてこなかった。
先の野菜の汚染問題についても、奥歯に物が挟まったような言い方しかしない。
「基準値は超えているが、すぐ、健康に被害はでない程度」とか、「乳児には、水を飲ませないで」とか、あいまいな言い方しかしない。
無暗に怖がる必要はないといういいながら、原発の20km以内の人は、避難して欲しいとか、野菜の出荷を制限するとか、的をはずれているかのような言い回しで、要領を得ない。
きちんと放射線について理解していない上に、あいまいな言い回ししかされないから、
風評被害につながっていく。
野菜の売れ行きが落ちる。というのも困りものだが、旅館やホテルでの宿泊拒否や、転校生へのいじめといった、ことになると、困るなんて言ってられなくなる。
放射線がうつるなんて、言われて、転校をあきらめ、被災地に戻った子どもがいるとか。
いじめは、なんでも引き金になる。
いじめを受けた子どもの心の傷は、震災の傷の上にさらにのしかかってくることになる。
「こころない・・・・」なんて言って欲しくない。
こんないじめは一掃されて欲しい。