大阪府で、教職員に君が代の起立斉唱を義務化する条例案が提出され、そのことに対して
日本弁護士連合会が、「起立・斉唱を強制することは憲法の思想・良心の自由を侵害する」内容の
声明を発表したとか。
条例案が提出されたとのニュースを見て、信じられない思いを持っていた。
戦争を実体験したことは、ありがたいことにない。
先の戦争の傷跡も町のなかから姿をけしつつあり、書物や、NHKの終戦特集や、映像でみる・・・といったメディアで、わずかにしか知ることのできにくいなかで、公立高校の処分問題などの報に接すると
愚かな戦争への一歩のような気がして、危機感を覚えてしまう。
教育の場での強制は、職員への締め付けばかりか、生徒や保護者への感化につながるので、強制されたくないと常日ごろから思っているので、今回の、声明には、応援したい。
他国の人が国旗や国歌に敬意をはらって唱和したり、肩を組み合って歌ったりするのを見るのは、一種羨ましいと思うし、敬意は払いたいと思う。
けれども、強制されたり、処罰を受けたりするというのは、行き過ぎだと考えている。
強要されてでは、愛国心などは芽生えない。
強要されれば、逃げたくなる、輩もいるし、本当は、嫌なことに「NO!」と言える国民を育てる方が本当の
責務だと、思う。
「見ざる、言わざる、聞かざる」は、権力者のための、手法。
民主国家は民主的思考であって欲しい。