府中にある、都立病院で、また事故があったらしい。
この、病院に実母が何ケ月か、通院していたことがある。
月に一度、車で連れて行った。
予約をしてあって、行くのだが2時間待ちくらいは当たり前。
診察時間は5分くらいだったか。
忘れられないのが、脊椎圧迫骨折をしていた母を、そうと知らずに、診察を頼んだら、
「一度診察してみなければならないから、連れてきてください」と言われたこと。
腰のあたりが痛いと、寝たきり状態だったのを、必死の思いで病院まで連れて行った。
診断は、骨折ではなく。ただの痛みとされ、そのまま帰宅。
痛みをこええながら、トイレに立っていた母だったが、やがて、ポータブルトイレに。
それから2年半ほどで、亡くなった。
あの時、脊椎圧迫骨折とわかっていたら、あの頃、圧迫骨折としての治療を受けていたらと
何年も悔やんだ。
今でも府中病院の名前に会うと、あの頃のことを思い出すし、母の晩年の言葉を思い出す。
「まだ、痛いの?」と聞くと、「うん。痛い」
それが最期に聞いた言葉だった。
がまん強い母が最期まで痛みに耐えていたこと。
日舞の師匠だった母が、2度と舞台に立てなかったことを、最期まで悔やんでいたのではないかと、
思いを巡らせる。
母が逝って15年たった。
東京・府中市の「都立神経病院」で、入院していた20代の男性の酸素吸入器がはずれ、まもなく死亡していたことが分かりました。警視庁は男性が死亡した経緯について調べています。
今月13日、府中市の「都立神経病院」で入院していた20代の男性の酸素吸入器がはずれているのが見つかり、男性は数時間後に死亡しました。
男性は生まれつきの難病を患い、先月から入院していたということで、警視庁は司法解剖を行って、死亡した経緯を調べています。病院側は「原因究明に努めている」とコメントしています。
一方、この病院では、今年6月にも一時的に容体が急変した40代の女性の血液から、投与の必要がない糖尿病治療薬のインスリンが大量に検出されたことが明らかになっていて、警視庁は事故と事件の両面で捜査しています。(25日10:51)