楽想のなかに、発想というのがあります。
http://www.animato-jp.net/~se/kigou.html
日本語の歌にも、強弱や速度、などがあります。
海外の場合も、多様な記号がついています。
外国語の場合、「calmato(静かに)」「dolce(柔和に、やさしく)」「mosso(躍動して)」等、様々なのがあります。
日本語の場合、発想に関する指示は、少ないように思います。
日本語だから、日本人だから読めるでしょということなのでしょうか。
日本語の歌を日本人が歌うと、抑揚の少ない、のっぺり感があることもあります。
しかしながら、外国人が日本語の歌を歌うと表現が変わることに驚かされることがあります。
日本語は話をするとき、口先しか使わないとよく言われます。
外国人は唇や舌など、良く使っているとか。
そうした違いが歌にも表れているようです。
ですから、日本語の方が、発想記号が必要になると言えます。
いかに表現していくか。
最近、作曲家の言葉をいくつか聞きました。
雪が降っている。
静かに降り注ぐ雪を窓の外にみながら、炬燵でぬくぬくしながらまどろんでいる。
やがて、こたつにもたれて静かに寝入ってしまう。
「そんな情景をイメージして」とか。
すうっと、眠りに入っていく幸せが情景が浮かぶ。
同じ言葉でも解釈の違いはある。
ニュアンスの違いもある。
指揮者は、作曲家の意図を読み取り、演奏者に伝える。
演奏者も、自分なりの情景をえがきつつ、団としての演奏に仕上げていく。
演奏は生きている。
喜びがあふれていく。