読むだけでお金の増やし方が身につく 京都かけだし信金マンの事件簿 | |
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図書館本。
一時期、書店で平積みになっていたように思いますが・・・。
一応、金融関係の小説ということなのかな。
京都が舞台で、銀行でなく「信金」が舞台となっているというのはなかなか現実に即してますね。というのは、京都市内は信用金庫の存在感というのが
結構大きいのです。小規模なところはかなり統合になりましたが、京都信用金庫、京都中央信用金庫、略してそれぞれ「京信」「中信」は信用金庫としては
全国的にも規模はかなり大きいはずで存在感があります。
地銀の京都銀行は今でこそ相応に存在感はありますが、もともとは福知山あたりが発祥の地で、そこから市内へ進出してきた金融機関です。
それはいいとして、舞台となる市内の地域や鞍馬から花背方面なども、実際の情景が目に浮かび、そういう意味では読みやすかったです。
が、肝心の話の中味がどうにも薄すぎます。これで、サブタイトルにあるように「読むだけでお金の増やし方が身につく」でしょうか?。とてもそうは
思えませんでしたが。
つまりは「マイルドな半沢直樹」みたいな感じであり、話の中で重要な役割を果たす中心人物が、種明かしはあっても結局、雲隠れのままになってしまう
など、ちょっとおさまりが悪いところもあります。
まあ、あっさり、さっぱりと短時間で読めはしますが、それだけという印象でした。