赤湯まで行ったなら、
山鉄に寄らない手はない。
ただ、あまりゆっくりし過ぎて、
夕方になってしまうと、
帰り道に雪の栗子峠を越えるのは
ちょっとイヤだったので、
1本だけ撮って早々に撤収した…、
…のだが、
米沢北インターから
米沢八幡原インターまで高速にのり、
あとは下道を行こうと考えていた。
高速では前後に車もなく、
やがて八幡原インターが近づくと、
本線上に「通行止め」を表示した
黄色いトラックが道を塞いでいる。
あぁ、やっぱりダメか…と観念した矢先、
!!!
そのトラックが動き出し、
目の前で通行止め表示を消し、
ランプを下りていくではないか。
えぇ?このまま進んでいいのかな?
と一抹の不安も抱きつつ、
構わねえ、行っちゃえ!と
勢いで直進してしまった。
進めども、進めども対向車もなく、
後続車もない。
ただ自分ひとりが
雪の高速道路を走り続ける。
何となく誰もいない世界に
迷い込んだような感覚だった。
長い長い栗子トンネルの中も
誰も走っていない。
道路を独り占めする楽しさよりも、
ちょっと怖さを感じた。
福島側の通行止めも
同時に解除されたのであれば、
そのうち対向車も来るだろうと思ったが、
ようやく栗子トンネルの出口近くで、
1台の大型トラックとすれ違った。
今日はちょっとラッキーで、
不思議な感覚の体験がオマケで付いた。
庭坂駅を早々に引き揚げ、
次に向かうのは、
赤湯駅の手前のカーブ。
かねてからここでEast-iを
撮りたいと思っていた場所。
東北中央道で一気に米沢へ!
と思ったら、
雪による事故で通行止め…。
仕方なく国道13号で
峠越えをすることに。
標高が上がるにつれ、
雪の降りも激しくなり
道路にもどんどん雪が積もる。
道路脇に除雪された雪で
道幅も狭まる。
東北中央道が通行止めなので、
国道に迂回してくる対向車も多く、
こちらも気が抜けない。
久しぶりに栗子峠の雪道を激走したが、
東北中央道の便利さに慣れてしまうと、
もはや雪の峠道は走りたくない。
それでも何とか15分前には
目的地に着くことができた。
待つことしばし、
先ほど庭坂で撮影した
East-iがやってきた。
2025年1月31日
奥羽本線 高畠ー赤湯
試9443M
通過3秒前に日が差し、
先頭車に光が当たった。
私のほかに7人で、
冬の新庄検測を見送った。
カマ鉄オモシー組合
写真さえ撮っていれば幸せ