カマ鉄オモシー組合

写真を撮ってさえいれば幸せ。

世間知らずの高校生

2012-10-31 17:13:49 | 機関車
夜中に何度、目が覚めただろう。



いや、寒くていくらも眠れなかったはずだ。



それでも無事、朝を迎えることができた。



いよいよ日中線の最終日。



撮影地だけは事前に調べて、



上三宮の鉄橋を予定していた。



でも、そこまで何で行くんだ?



タクシー使うほどの金はない。



ならば、二本の足で歩くしかない。



喜多方、会津村松、上三宮。



たった2駅じゃないか!



気合を入れて出発したものの、



足もとは普通のスニーカー。



道路は、湿りきった春の雪が積もり、



グチャグチャ(ToT)。



あの時、なぜ長靴を履いていかなかったのだろう。



そして、上三宮は信じられないほど遠かった。



靴もズボンもずぶ濡れで、心が折れそうだった。



何度も何度も「最後に日中線を撮るんだ!」と



自分を鼓舞し続けた。



どれだけの時間、歩いたかなど忘れてしまった。



そして除雪もされていない鉄橋のたもとにたどり着き、



念願のカットを撮ったのだ。





1984.3.31
日中線 上三宮付近





我ながら、1カットに賭けるその根性に感心する。



若いって、なんて素晴らしい!



そんな状況下で、返しの上り列車も撮ってる。





1984.3.31
日中線 上三宮付近



スゴいぞ、俺っ!

廃止前夜 2

2012-10-30 17:00:00 | 機関車
2両の旧型客車に揺られ、


翌日限りとなる熱塩駅へ。



車内は鉄チャンで混雑していた。




1984.3.30
日中線 熱塩駅



ほぼ、乗ってきた客がそのまま折り返しで喜多方へ。



こんなに人がいるなら、



駅寝も心細いこともないだろうと思っていた。



しかし、彼らのほとんどは接続する新潟行きに



乗り換えて行ってしまった。



そう、翌日は「赤谷線」の廃止の日でもあったのだ。



わずかばかりの鉄チャンを待合室に残し、



その彼らも会津若松行きで行ってしまった。



ぽつんと取り残された私。



まだまだ真冬の3月。寒い。



もしやと思い、駅前のホテルに



空室をあたってみたが、



当然!満室・・・。



仮に空室だとしても、



こんな貧乏そうな小僧を一人で泊められるかっ!





磐越西線の最終列車が行ってしまうと、



待合室のストーブも消され、



いよいよ寒さとの闘い。



・・・やめときゃよかった。



廃止前日

2012-10-29 17:00:00 | 機関車
当時、高校1年から2年になる春休みの時期。


国鉄の第1次廃止対象路線だった日中線が、


いよいよ最終日を迎えることになり、


自分のカメラでその姿を収めようと考えていた。


当時のカメラはキヤノンA-1。


高校入学のお祝いに両親から買ってもらったもの。


レンズはタムロン35-70mmの1本しかなかった。F値は忘れてしまった。


そのカメラを携えて、3月30日に福島から列車で喜多方に向かった。


31日にはさよなら列車の運転も予定されており、


最初から、喜多方駅でマルヨするつもりで


寝袋持参での撮影行だった。


(親は「駅寝」すると聞き、かなり心配していたが・・・)


「日中線」とは名ばかりで、


日中には列車の運転がない路線だと、揶揄されていた。




1984.3.30 喜多方駅





まずは夕暮れの喜多方駅で。






1984.3.30 喜多方駅





同じ福島県内ではあったが、



初めての場所で、初めての駅寝をすることに、



不安と期待を抱きつつ、熱塩行きに乗車した。



ちょっとワクワク

2012-10-27 10:00:00 | 機関車
来冬、盛岡でC58が復活するという話題が



巷を賑わしているが、



そのC58 239も山田線で活躍していたらしい。



聞いた話ではC58というカマは、



上り勾配での運転がとても難しいとのこと。



空転して、止まってしまおうものなら、



とても引き出せるものではなかったそうだ。



まぁ、釜石線での復活にあたっては



後ろに動力付きの客車があるから、



苦労もないのだろうが。








山田線 御召
1997.10.4





釜石線はもちろんだが、




盛岡周辺には山田線や花輪線など、




実に魅力的な路線があるだけに、




そちらでの勇姿も期待したいところ。











釜の脇橋梁

2012-10-26 17:00:00 | 機関車
1913年の竣工。



アメリカンブリッジ社製のピントラス鉄橋。




磐越西線 荻野-尾登
2012.10.21




幾度となく、この下を車で通っているのだが、




ここでは初めて撮影した。




季節ごとの風景を押さえてみたいと思う景色でした。



新潟色の気動車

2012-10-25 17:00:00 | 機関車
国鉄型気動車が残る路線は、



どこも人気だが、




磐越西線の非電化区間もその一つ。





磐越西線 津川駅
2012.10.21




カラーリングは新潟色と呼ばれるものだが、




違和感もなく、すっかりこの路線の色として定着している。




あちこち、塗装が浮いているが、




それも風雪に耐えてきた証。




引退が近づけば、また「塗り替え」られるだろう。




そもそも、いつ引退となってもおかしくない。




わざわざ撮りに行く被写体であることには違いない。

磐越西線 一の戸橋梁 ライトアップ

2012-10-22 17:00:00 | 機関車
すっかり恒例のイベントになっているが、



私は初めて行ってきました。



おなじみ、磐越西線 喜多方-山都の「一の戸橋梁」。




2012.10.21



幻想的でした。



え?列車が写っていないって?



そんなはずはありません。



心の眼で見てごらんなさい。











ほら、きっと見えてきたはず。













私には見える、まるで銀河鉄道のような列車が・・・。




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写真さえ撮っていれば幸せ