鉄道の風景の中で、
人々の生活や営みを感じる、
そんな写真を撮りたいのだが、
これがなかなか難しい。
車両を撮るだけなら、
少し慣れれば誰でも撮れる。
風景の中を行く鉄道も、
撮影場所を見つけられれば、
それなりには撮れる。
だが、人は難しい。
今も忘れらないのが、
常磐線 小木津ー日立で撮影した
『オリエント・エクスプレス’88』。
地元の幼稚園児たちが列車を見送るために
線路脇の道にぞろぞろとやってきた。
当時は、鉄道写真の中に、
人などは入れたくなかったので、
幼稚園の先生方にお願いをして、
少し場所を移動してもらった。
しかし、結局これが大失敗。
大勢の幼稚園児に手を振って見送られ、
それに手を挙げて応える運転士の姿を
自分はカメラに収めることができなかった。
人生で一番といっていいほど後悔している。
それ以来、写真に対する考えを大きく改め、
シーンによっては、
人を大きく入れて撮るようになった。
しかし、まだまだ上手くなれない。
これからも写真を楽しむために、
チャレンジしていきたいことの一つ。
2023年10月8日
山形鉄道フラワー長井線
羽前成田駅