金曜日の午後、村を一周りして、村の人たち数人と挨拶を交わして、夕方、いつものようにユクレー屋へ向かう。その途中、マミナ先生の家へ寄った。
「あんた、ちょうどいいところに来たさあ。」と彼女は言って、薄い冊子を1冊、私に手渡した。絵本だった。マミガジの新作みたいである。
「絵本だね。久しぶりだね。前の『わくわくわくせい』から約3ヶ月ぶりだね。」
「そうだね、このところちょっと忙しかったからね。」
「じゃあこれ、ユクレー屋に持って行って、皆に見せるんだね。」
「うん、皆に読んで貰って感想が聞きたいさあ。私も後で行くからね。」
ということで、今週はマミガジの絵本その5の紹介。ではあるが、ユクレー屋へ向かうその道中、歩きながら、先に読んだ。で、ちょっと私の感想。
題は『かもしかもしかも』とある。パッと見には意味不明だが、本文を読んだらそれが何のことだかすぐに分った。何が言いたいのかということも分りやすい。「もしかもしかもしかなら争うことも無かったんだ。」と言う若者に対し、「違う人種や民族が互いの存在を認め合い、理解し合うこと。」という長老の言葉が、この絵本のテーマだ。とは思うが、絵本は未完だった。不安を残したまま終わっている。「つづく」と書いてある。続きが知りたい。が、「つづく」の後に「かもしれない」とある。うー、気になる。
絵本を読み終わった頃にはユクレー屋に着いた。すると、マナとケダマンが「もしかもしかもしかなら」なんて言っている。ありゃ、二人は既にマミガジの新作を読んだのかと思ったら、彼らの言う「もしかもしかもしかなら」は別の意味であった。
記:ゑんちゅ小僧 2008.11.7 →絵本(かもしかもしかも)