あっそうだろう総理が景気対策として打ち出した定額給付金が、さんざん迷走して、やっと決着した。決着して良かったね、などと私は思っているわけでは無い。
私には、定額給付金が何故景気対策になるのかという意味が解らない。給付金に使われる総額2兆円は税金である。税金は国民から集めたお金である。国民が協力してお金を少しずつ出し合って、少しのお金ではできないようなこと、社会全体の役に立てるようなことのためにと集めた2兆円、「税金を取り過ぎました。今、社会全体のために必要なことは特にありません。なので、返します。」というのならともかく、今こそ、社会全体のために何か手を打つべきであろうと思う。食の安全対策、食料の安定的確保、エネルギー資源の確保などなど、いろいろあるはずだ。よく考えてね、と言いたい。
せっかく集めた大金を、大金にしかできないことに使わず、戻す。集める手間、戻す手間などを考えても無駄なことだ。「定額給付金は選挙用のばらまき」と野党が言っているが、そうなんだろうと私も思ってしまう。でなければ、天下の愚策である。
であるが、もちろん、言うまでも無く、政策が実行されたなら、私は粛々と給付金を受け取りにいく。私は貧乏人で、老後に不安がある。1万2千円は貯金する。
記:2008.11.14 島乃ガジ丸