ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

人気取り政治

2009年06月12日 | 通信-政治・経済

 沖縄地方の今年の梅雨入り宣言は10日ほど遅れた。遅れただけでなく、宣言後も梅雨らしい雨の日は少なかった。「人間が勝手に宣言しているだけだ。俺たちは人間の指図は受けねぇ。」と雨に関わる神々は思っているのかもしれない。
 今年は年初から雨量が少なくて、沖縄島の水瓶であるヤンバル(山原と書く、沖縄島中北部の通称)のダムは、ことごとく貯水量が少なくなっていて、このままでは断水の可能性が高いと、地元テレビのニュースでやっていた。
 それが、今週の水曜日の夜からいかにも梅雨らしい湿った風が吹く。湿度100パーセントじゃないかと思うほどのねっとりした空気、じっとしていても肌がベタベタする。そう、それが梅雨の時期の空気だ。そして、私がそう感じ、「もうすぐ雨が降るな。」と予想した通り、翌日木曜日の午後から雨となり、夕方からは大雨となった。
          

  人間用の水だけでなく、畑の作物や野山の植物などに必要な量の雨が、年間を通して適当な時期に適度に降ってくれるのが最も好ましいのだが、この時期にはだいたいこの程度の雨が降るという例年通りの雨量であれば、人間は少なくとも生活に困らない。行政はそれにそった水整備をし、個々はそれにそった生き方を形成している。
 困るのは、予想に反した天候が続くこと。雨が降らなければ水を得ることができない。農作物も野山の植物も枯れてしまう。逆に雨ばかり続いても畑の作物は育たない。いずれにせよ天候不順は、食糧不足に繋がる。えらいこっちゃとなる。

  食糧不足になったとしても、数年後には自ら芋を栽培する予定の私は、野山の食えるものもあれこれ知っているので、一般の人よりは生き延びる可能性がいくらか高いと思う。さらに、この先世界的食糧不足となって、人類の大半が餓死することになって、その内の一人になったとしても、私は既に日本人男性の平均寿命まで残り二十年余となっているので、数年後、あるいは十数年後に死んだとしても、さほど残念ではない。
 これから夢を実現させようと思っている若い人たち、どんな夢があるか探す楽しみを持っている子供たち、彼らにとっては十数年後の食糧事情は大問題である。食糧不足に繋がる異常気象、異常気象の要因になっているかもしれない地球温暖化、地球温暖化の要因になっているかもしれない二酸化炭素、その排出削減にはもっと関心を持っていいと思う。

 昨日だったか、あっそうだろう総理が日本国の二酸化炭素削減目標を発表した。目標を定め、それに到達すべく努力をすることはとても良いことだと思う。ただ、しかし、私は総理の言葉を全く信用していない。高速道路料金を安くして、どんどん車に乗りなさい、どんどんガソリンを使いなさいと言った人である。この人は政治的信念というものを持っていないに違いない、そうでなければ、二重人格者に違いないと私は判断している。
 彼はおそらく、心の中では「十年後なんて俺の知ったことか。こう言っとけば少しは人気回復になるだろう。」とでも思っているのかもしれない。
 自民党だけで無く民主党も他の政党も、選挙が近いからといって人気取りの政策ばかり口にしてたんでは真実が見えない。さらに、そんな政策を実行されたんでは国民が不幸になるばかりだ。国民だけじゃない、地球が不幸になる。
          

 記:2009.6.12 島乃ガジ丸


白昼夢が言いたいこと

2009年06月12日 | 通信-科学・空想

 例の白昼夢、私にとっては「例の」だが、知らない人は全く知らないので補足すると、普通に生活している時に、脳が二つに分かれて、一つは現実の世界にいて、車を運転したり、飯食ったりしているのだが、その間、もう一つの脳が勝手に妄想の世界を生きているという症状のことを、私は勝手に(例の)白昼夢と呼んでいる。
 白昼夢を見た時はいつも「見た」と日記に書いているが、見た内容が不鮮明なので、詳しいことは書いていない。内容が不鮮明なのは、展開が速すぎて、ビデオを10倍速で見ているように場面が通り過ぎていってしまうからだ。

 今週の火曜日、職場から帰って、いつもの運動をして、食事の支度をしてると、例の白昼夢の世界が脳の半分で起き始めた。飯が終わって、洗い物を済ますまで続いた。内容はいつものようにおぼろげだが、いつもとほぼ同じだったと思う。
 ほぼ同じ内容の白昼夢、前回は去年の10月1日の昼休みに見ている。いつもほぼ同じ内容のものを見るということは、私の体の中の遺伝子に太古からの記憶が残っており、それがある拍子に現役の脳細胞に映像を写しているんじゃないかと私は考えている。

 ただ、これまでは、白昼夢を見ても健康とは無関係だと思っていたのだが、今回はしかし、健康不安を覚えた。私の脳の中で、事故(脳出血とか)が起きて、それで、普段は使用しない脳細胞が刺激されて、それで、白昼夢を見てしまうのではないかと。
 そう思うのにはちょっと理由がある。白昼夢の前日、月曜日の未明のこと、恋をしているわけでもないのに胸が苦しくなった。それで目が覚めた。

 日曜日の午後、散歩に出て、従姉の家の庭掃除を手伝って、買い物して、1時間ほど畑を耕して、料理して、シャワー浴びて、テレビ見ながら、パソコンで文章書きながら、酒飲んで12時頃には寝た。いつもとそう大差ない過ごし方をしたのだが、体が変。
 前夜、約11ヶ月ぶりとなる同僚達との飲み会があって、飲み過ぎたこと、畑仕事が体力を要する仕事だったこと、などがいつもと違うといえば違うのだが、それが原因とは考えられない。胸は、そう強い力ではないが、締め付けられるような痛み。
 「あっ、しまった、肺ガンだ。」と思う。で、「明日からしばらく禁煙しよう。」と決めて、眠りに付く。眠れないほど痛いということは無かったが、ぐっすりとまでもいかなかった。朝、寝足り無い気分で目を覚ます。痛みはまだ残っていた。
 「あっ、この痛みは肺じゃない心臓だ。」と何となく感じる。
 「なら、やっぱり恋じゃねぇか。」
 「違うよ、心筋梗塞だよ。」などと、一人でボケツッコミする。
 「いや、何か骨の痛みにも似ている。肋骨のどこか疲労骨折でもしたか。胸が圧迫されている感じもする。筋肉疲労か。」などとも思う。

 胸の痛みは、起きてから出勤するまでの間に消え、それ以降現れなかったが、その翌日には白昼夢だ。白昼夢は未来の予知映像という可能性もあるが、原因不明の胸の痛みの後だと、私の健康に何らかの異常があることを知らせている可能性が高い。
          
          

 記:2009.6.12 島乃ガジ丸