ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

先ずは1キロ減らそう、食を

2013年10月04日 | 通信-社会・生活

 家からナッピバルまでは5キロメートルほどあり、その往復だけで私は1日10キロほど車を運転し、週に1~2回は宜野湾にある小さな畑ナツヤにも通っているので、だいたいだが、畑仕事の日々であれば私の運転距離は週に100キロとなる。
 私の車がリッター20キロという燃費の車だとすれば、2000円分(今のガソリン価格は約150円)30リットル入れれば、600キロ走れる分となり、それは、畑仕事だけの日々とすれば、6週間分のガソリンとなる。ではあるが今、2000円分のガソリンは2週間で消費している。実家に通うことが多いからだ。家の中の片付けがあり、不動産屋の相手もしている。実家が片付かないことには、私の省エネは始まらない。

 「メタボリックナンバーワン・・・」で始まる歌がラジオから流れる。沖縄県は肥満度全国一とのことで、さらに、長く長寿1位の座を守り続けていた沖縄女性がその座から滑り落ち、3位となってしまったこともあり、「・・・取り戻せ長寿沖縄・・・」と続く歌まで作って、体重を減らそうキャンペーンをやっているらしい。エレベーターでは無く階段を使いましょう、歩きましょう、運動しましょうなどと訴える。
 それとは別のラジオ局だが、「1キロメートル歩けば何カロリーの消費となる、ケーキ1個食べたら何キロメートル歩けば良い」などという番組があった。それは良い情報だと思う人がいるかもしれないが、痩せている私は「そりゃ変だろう?」と思った。

  例えば、私の車に30リットルのガソリンを入れたとする。ガソリン30リットル分車が重くなったからといって、それを消費するために私は600キロメートルのドライブに出かけることは無い。30リットルは日常必要なエネルギーとして、畑仕事だけの日々であれば6週間、実家が片付かない間であれば2週間で淡々と消費されていく。
 つまり、「食べたら体を動かそう」では無く、「体を動かすので食べる」がエネルギーの消費と供給の本来の形ではないか?と私は思ったわけである。
 メタボの人は、既に体の中にその日1日十分動けるだけのエネルギーとなる脂肪が蓄えられているが、さらに食う。食うので供給過多となり、体は重くなる。既にガソリンタンクの中には満タンに近いガソリンが入っているのに、さらにガソリンを入れるとしたらガソリンタンクをもう一つ車に備えなければならない。車だって重くなる。

  ラジオから流れる「体重を減らそうキャンペーン」の歌は、「・・・先ずは1キロ減らそう」と締めくくられる。そのキャンペーンの特番があって、それに挑戦している代表者3人が「私はダイエットを始めて7キロ減量しました」などと言い、「食事はいつもと変わらずに食べていました」と続けた。つまり、運動で減量したらしい。
 その特番を聞いていたら、全体的に「いつもと同じように食べて減量する」ことに価値があるように感じられた。でも、と痩せている私は思う。ケーキ1個食べたら2キロメートル歩かなければならないとしたら、そのケーキ1個を我慢すれば、ケーキ代も歩く時間も節約できるではないかと。いつもと同じように体を動かして、食べる量を1キロ減らせば「食費が浮くよ」と貧乏人の私は思うのだ。余った食料は、食料の足りない人達へ回せば世界平和にも繋がる。節約して資源を分け合う、これぞ省エネの王道、と思う。
          
          

 記:2013.10.4 島乃ガジ丸


ジャボチカバ

2013年10月04日 | 飲食:果物・菓子

 20年後の世界

 私の弟は精神世界関連の話が好きで、「この世の終わり」関連も好きで、そういった内容の本を多く読んでいるみたいである。弟が千葉から帰省した際にはたいてい二人で飲みに行くが、家族の話、健康の話などが一通り終わると、「兄さん、2012年の終わる頃には地球に大きな異変があるらしいよ」などといった話になる。
 結果、2012年には大きな異変は無かったが、次はまた「何年には何か起きる」とか言うんだろうなと思っていたら、別のところからそんな話が出てきた。

  知人のZさんは長年、易者をやっていて、私の性格も言い当てたりするが、世の中がこれからどうなるかについても占う。彼女が言うには「2025年、世界、あるいは地球に大異変が起こる」とのこと。世界の大異変なら大きな戦争か、地球の大異変なら大地震、大噴火、超異常気象などということが想像されるが、詳しいこと、具体的なことは、知っているのか、はっきり見えないのか判らないが、彼女は語らなかった。
 2025年というと13年後、Zさんの占いを信じたとして、少なくともあと13年はこの世に大きな変化も無く、私も生きていける。私自身のあの世行きがそれより早かったならば、それはそれで良し。この世の大異変を経験せずに済むというもの。ただ、私は一つ、将来を楽しみにしているものがあって、それまでは生きていたいと願っている。楽しみとは、畑の果樹が実を着けること。モモ、カキ、スモモなどを今植えている。
      
 ジャボチカバの果実を食べた時、「種を植えてみようかなぁ」と私が言うと、先輩農夫で友人のKが「止めた方がいい、実生からだと実が着くまでに20年かかる。俺たちはもうこの世にいないかもしれない」と助言した。20年もか、モモクリで3年、カキで8年だというのに長ぇな、確かに生きていないかもなと私は思って、助言に従った。
 今年は2013年、20年後というと2033年。その時、世界はどうなっているか、私は果たして生きているかなどということに興味はある、が、どうでもいいやという気分もある。今、そして明日を生きねばならぬので遠い未来のことなど・・・。
      
 ジャボチカバ(Jaboticaba):果樹
 フトモモの常緑中高木 ブラジル南部原産 方言名:なし
 幹の根元から枝の先までいたるところに直接花が咲き、実となる。花は小さく、幹や枝にびっしりとつく。開花期は春、開花後一ヶ月で実は熟す。
 ブラジルでは多く栽培されているらしく、いろいろな品種があるとのこと。果実は、文献には濃褐色とあったが、私が見たものは黒紫であった。大きさは直径2~3センチ、色と大きさから1個1個を見るとブドウのように見える。また、少なくとも私が食べたものはブドウのような食感と味であった。果皮はブドウより厚い。

 記:2013.8.26 ガジ丸 →沖縄の飲食目次