DVDやビデオを時々図書館から借りている。動物関係や植物関係の教養映画、昔懐かしの名作映画やウチナーグチを勉強するための沖縄芝居などだ。以前はそれらを古いビデオデッキに繋いだ古いブラウン管テレビで観ていたが、父が死んで誰も住まなくなった実家に液晶テレビがあり、それは大きいので、従姉の小さめの液晶テレビと交換して、それを部屋に置いて、古いビデオデッキに繋いで観るようになった。
ビデオデッキとテレビを部屋に置いてあるのは、図書館から借りた映像メディアを観るためというのが主な目的だが、実家に残っていた父や母の映っているらしき古いビデオテープが数本あり、それをDVDに落とすという目的もあった。それを先週、最後の1本を観て終了した。「観て」終了だ。数本全てダビングはちっともしていない。ダビングして残さねばならない程の内容では無かったし、その多くがカビのせいで画像や音声に不具合があり、ダビング不可能だったからだ。カビの生えたテープは機械も不具合にした。
実家に残っていたビデオテープの処理が終わって、ビデオデッキとテレビを部屋に置いてある理由の一つが先週で無くなったことになる。それに、ビデオデッキはパソコンに繋ぐこともできるので、少なくともテレビは必要ない。が、まだ置いてある。
宜野湾市民図書館には沖縄芝居や沖縄の文化芸能に関するDVDやビデオテープが多くある。ウチナーグチの勉強はまだ必要で、沖縄の文化芸能にも私は興味があり、これからまだ、それらを借りて観るつもりでいる。懐かしの映画もまだ多くあるし、ビデオヘッドクリーナーを購入し、ビデオデッキの不具合を直して、ずっと使い続けている。
図書館が市民のためにビデオやDVDを提供してくれている。わざわざ言うまでもないと思うが、市民はそれを借りる権利を持ち、観る自由がある。ところが、
ところがどっこい、NHKがそれを許さない。いや、許すけど、そうするからにはNHKに金を払えと言う。NHKに金を払わないと、図書館からビデオやDVDを借りて、家で酒飲みながら(飲まなくてもいいけど)観ることができないとはどういうことか?
去年12月13日付けのガジ丸通信『NHKに物申す』に書いたが、ある日、NHKの受信料集金人がやってきた。「ワンセグが観られる携帯電話は受信料契約が必要」との話だった。「携帯電話を購入する際、ワンセグが観られる携帯は受信料契約が必要という周知義務をNHKは怠った」という理由で契約は断った。NHKの集金人(別人)は今年3月にもやってきた。その時も同じ理由で契約は断った。そして先週、またも別の集金人が来た。今度はワンセグだけでなく、「受像機を持っていますよね、であれば、契約が必要です」とのたまう。「NHKは暴君か!庶民の自由を許さないのか!」と思った。
「包丁持っていますよね。」
「あー、持っているよ。」
「それで人を刺すことができますよね。」
「あー、できるよ。よく研いでいるから軽く刺せると思うよ。」
「銃刀法違反です。逮捕します。」なんて言われているようなもんだ。こんな横暴が、立派な憲法を持っている日本国で許されていいのか?と久々に腹を立てた。もちろん、契約はしなかった。図書館からビデオを借りて観る自由を私はきっと許されている。
記:2014.6.13 島乃ガジ丸