ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

怒鳴ることのブーメラン

2014年09月19日 | 通信-その他・雑感

 このところ毎日怒鳴っている。「暑いぞ!糞暑いぞ!バカ暑いぞ!」と独り言で、なおかつ、自分に聞こえる程度の小さな声で怒鳴っている。怒鳴っても涼しくならないのに怒鳴っている。暑さに怒鳴っているということは天に怒鳴っていることになるが、意識としてはそうでは無く、「何糞!コン畜生!」と我が身に気合を入れているだけだ。
  土曜日は、それでも午前中は畑仕事をした。が、翌日曜日は、9時に引き上げた。6時半から1時間ほどはまだ良かったのだが、太陽がガンガン照りつけ始めると、大量の汗をかき、少しクラクラした。「あっ、これか、熱中症って」と感じて、慎重すぎるかもしれないが、大事をとって早く切り上げたのだ。月曜日は暑い中、2時まで頑張ったが、そのせいか、翌火曜日の朝は起きるのが辛かった。火~木は12時頃には引き上げた。
 夜も暑い。眠れないことはないが眠りが浅い。夜10時に寝ても起きるのは朝6時頃になる。火曜、水曜の朝は6時半を回っていた。疲れてもいるようだ。
          

 先週、従姉Hと大喧嘩した。滅多に切れることの無い私が切れて、「この糞女!」などと彼女を罵ってしまった。おまけに、外に出てドアを閉めた後、そのドアを思い切り蹴っ飛ばした。煮えくり返ったはらわたを収めるためにはそうでもするしかなかった。
 1時間ほど経って落ち着いて、落ち着くのに1時間もかかったほど怒り心頭だったわけだが、やはり、反省した。喧嘩はいいのだ、向こうとこちらの意見の食い違いからぶつかっても構わないと思う。であるが、怒鳴るのはいかん。我を忘れて感情をぶつけるなんてのは戦争みたいなもの、相手に憎しみを抱くようになってしまう。ドアを思い切り蹴っ飛ばすなんてのはもっての外、それこそ暴力に繋がる。戦争と一緒だ。

 そもそも、大喧嘩の元は、よく考えればたいしたことでは無い。私の怒りの原因は、従姉Hの妹Nから相談を受けて、それに解決策を与え、それを知ったHが「余計なことを」と私をなじり、「何でその前に私に相談しないの!」と喚いたからだ。姉妹のことを親身に考え、法的に正しい解決策を与えたことが「余計なこと」に対しムッときて、Nに解決策を与える前に「私に相談しろ」に対しては、「何で、困っている従妹の相談にのって、解決策を与えるのにオメェの許可を得なければならないんだ!、俺はオメェの家来か!従姉と従妹はどちらも等距離だ、オメェが中心にいるわけでは無い!」と切れたのだ。
  落ち着いてから反省はしたが、従姉に対する反発が消えたわけでは無い。こっちが正しく、向こうが間違っているという意識は変わらない。向こうには向こうの都合があるかもしれないが、それは、法的に正しいこととは別次元で解決策を探せばいいのだ。姉妹で話し合う努力をすれば良いのだ。そんな努力もしないで、畑仕事で汗をかいて、家に帰って疲れた体を休めている時に相談事を受け、「面倒臭ぇなぁ」と思いつつも真剣に解決策を考えた、そんな私をなじる奴、「なんて野郎だ!」と今でも思う。

 それでもだ、怒鳴るのはいかん。怒鳴ることは悪気となって相手を傷つける。怒鳴るのは相手をバカにしている表れだ。こいつなんかどうでもいい人間と思っているから怒鳴ることができる。見下しているのだ、差別しているのだ。・・・そう深く反省した。
 悪気は自分に帰ってくる。翌日から血圧が上がって、数日戻らなかった。
          

 記:2014.9.19 島乃ガジ丸


コガタスズメバチ

2014年09月19日 | 動物:昆虫-膜翅目(ハチ他)

 小型でも強力

 小さいからといって侮ってはいけない。つい最近(2014年9月現在)、東京の何とかいう公園でデング熱とかいう伝染病に感染した人が何人も出たというニュースをラジオから聞いた。デング熱のウイルスは蚊を媒介とするらしい。死に至るのはまれな伝染病らしいが、高熱が出て数日は安静を要するとのこと。数日間、何もせずただ寝ているだけというのは、今の私にとって「そんな暇無ぇぜ」なので、気を付けなきゃ。
 気を付けなきゃと思いつつ、私はほぼ毎日蚊に刺されている。「蚊に刺されるほどのこと、何でも無ぇや」と侮っているのだ。罰が当たるだろうか?

  小さいからといって侮っていない虫もいる。ハチの類だ。かつて若い頃に1度だけハチに刺された経験がある。そのハチは方言でガヤバジと呼ばれる草はらに巣を設ける種の蜂で、私はうっかりその巣に触れたみたいであった。でも、そう痛くはなかった。
 畑にはいろんなハチの種類がやってくる。ガヤバジ(オキナワチビアシナガバチ)の巣もある。刺されてもそう痛くは無い(注射針を刺された程度)ので、巣に触れないよう気を付けているが、ガヤバジそのものが近くにいても特に気にならない。ジガバチ、アナバチの類、クマバチ、ミツバチなども、これまでの 畑仕事や野原散策の長い経験から刺される心配がほとんど無いと判断しているので、近くにいても気にしない。

 私が侮っていないハチは畑にも多くいるアシナガバチやコガタスズメバチ、彼らに刺された経験は無いけれど、刺されるとすごく痛いらしいので、それらは侮ること無く、見つけたら近くに彼らの巣が無いことを確かめて、それからそっと近づいて、写真を撮るようにしている。彼らは近付いてよく見ると怖い顔をしている。いかにも、「俺に触れたら痛い目を見るぞ!」ってヤクザの顔だ。くわばらくわばら。

 
 コガタスズメバチ(小型雀蜂):膜翅目の昆虫
 スズメバチ科 日本、沖縄、東南アジアなどに分布 方言名:ハチャ(ハチの総称)
 名前の由来は資料が無く正確には不明。スズメバチは広辞苑にあり、雀蜂と漢字表記され「スズメバチ科のハチ」のこと。何でスズメ(雀)かは記載が無い。本種はスズメバチ科で、スズメバチより小さいことからコガタ(小型)とつくのであろう。
 体長22~27ミリ。成虫の出現時期は5月から2月。キアシナガバチが樹木の枝に巣を作るのに対し、本種は低木の枝やシダ植物の地際に営巣するらしい。私は見たことが無い。職場には本種がよく飛んでいるので、近くに巣があると思われる。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に紹介されているスズメバチ科の仲間で最も大きいのはヒメスズメバチという種で、体長は24~37ミリとある。本土で死者も出るなどとニュースになるスズメバチの体長は約30ミリなので、ほぼそれと同じ。コガタスズメバチはそれらより一回り小さい。小さいが、刺されるとすごく痛いらしい。
 キアシナガバチはチョウやガの幼虫を狩る。その決定的瞬間を先日、私も目撃したが、コガタスズメバチは有翅昆虫を狩るとのこと。これは目撃していない。
 
 横から

 記:ガジ丸 2005.8.14 →沖縄の動物目次
 2014.9.6訂正加筆

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行


ゴキブリヤセバチ

2014年09月19日 | 動物:昆虫-膜翅目(ハチ他)

 名前より見た目良し

 畑にはたくさんの虫がいる。今(9月)は、トンボ類、バッタ類、ハチ類が目立って多くいる。トンボ類ではウスバキトンボが群れて畑の上を飛び回り、ショウジョウトンボやハラボソトンボも多い。バッタ類ではマダラバッタが最も多く、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、クルマバッタなどもよく見る。コオロギ類もいっぱい。そんな虫達、先日チビアシナガバチに3ヶ所刺され、ちょっと痛い思いをしたが、特に嫌ってはいない。もちろん、畑の作物を食害する奴ら(カメムシなど)には大いに憤慨しているが。
  作物の害虫も含め、体に害のあるハチやムカデ、カ、ブヨなどを除けば、虫のほとんどは嫌いではない。体に付いたとしても平気である。ただ一つ、衛生的に間接的な害はあるかもしれないが、体に直接的な害は無いであろう虫でも、体に付いたら、それこそ虫酸が走るほど嫌いな虫がいる。ゴキブリ。見るのも嫌なくらいだ。

 ゴキブリヤセバチ、名前から想像すると虫酸が走る奴だが、見た目はちっとも気持ち悪く無い。見た目だけでなく、ハチと名があるけど人を刺したりもしない。見た目はちっとも気持ち悪く無いのにゴキブリと付いているのが可愛そうになる。
 「このグループはゴキブリやカマキリなどの卵に寄生する」とあることからゴキブリという名だと思われるが、ゴキブリだけで無く、カマキリからも名を取ってブリカマにしたら良かったのにと思う。美味しそうな名前になる。もちろん、食わないが。

 
 ゴキブリヤセバチ(蜚蠊痩蜂):膜翅目の昆虫
 ヤセバチ科 沖縄、台湾、インド他、熱帯地方に分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く正確には不明。漢字の蜚蠊痩蜂も私の想像。『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「このグループはゴキブリやカマキリなどの卵に寄生する」とあることからゴキブリだと思われ、漢字の蜚蠊は広辞苑から。ヤセは体型が細いことから痩せ。
 同書にはまた、「腹部を軍艦旗のように上方に向けて静止するため、英語ではEnsign flies」とあった。Ensignって何だ?と英和辞典を調べると「船舶などが国籍を示すために掲げる旗」とあった。fliesは私でも解る、蝿のこと、その複数形。
 体長は7~8ミリ。体色は黒く、腹部が極端に細い。成虫の出現は周年。「世界には20種ほどいるが、日本には本種のみ」とのこと。沖縄ではよく見かける。

 記:2014.9.13 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行