もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

習近平氏を教祖にすれば?

2018年09月23日 | 野党

 中国とバチカンが、中国での司教任命問題に関して暫定合意したことが報じられた。

 宗教に暗いので、ほぼウィキペディアの引き写しになるが中国には9千万人~1憶3千万人のキリスト教信者がいるとされている。中国は憲法で宗教の自由を謳っているものの宗教事務規定という法律で宗教活動を厳しく制限しており、教会の活動も政府・共産党の指導・監視下に置かれている。信者数は、カトリック系の公認教会である中国天主教愛国会500万人、プロテスタント系の公認教会である中国基督教三自愛国運動委員会・中国基督教協会1700万人から1800万人とされるので、それ以外の6千万人以上の信者は非公認の教会に属していることになる。公認と非公認の違いは中国内にある教団トップを中国政府が公認(現実は任命)しているかどうかによる。中国とバチカンの関係悪化は、ローマ法王が任命した司教等を中国が拒否し、中国が任命した司教をバチカンが認めずに破門したことから国交断絶にまで至ったものである。現在6千万人以上が属するとされるバチカン影響下にある非公認の協会は地下教会と呼ばれ、これまで非合法組織として取り締まりの対象とされてきた。今回、バチカンとの暫定合意を図ったのは、ノーベル賞に代わる孔子賞を創設したように他国からの権威付けを認めず漢族絶対主義の中国ではバチカンの権威を認めることはしたくないものの、近年海外留学した高官の子弟がカトリックに帰依して帰国する事態が拡大しており、中国式の権威付けに行き詰まり感を持ったお家の事情とも思えるが、現実には台湾と国交を持つバチカンと和解(どの程度かは不明)して、台湾の更なる孤立を狙ったのが真意かも知れない。また、歴史を加味して考察すれば、チベット併合時にダライ・ラマを追放してチベット仏教を骨抜きにした故事を下書きにして、カトリック教に対する中国式の宗教改革を目指しているがかもしれない。

 キリスト教を換骨奪胎して漢族教若しくは習近平教に代えるためには、モーゼは始皇帝で、キリストは流浪の末に中東に辿り着いた漢朝の御落胤という新事実を発見するのが最も手っ取り早いのではないだろうか。偉大な中国人ならば、それ位の芸当は朝飯前とも思えるのだが。


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