もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

前原誠司氏の去就に際して

2017年10月31日 | 社会・政治問題

 前原氏が民主党党首を辞任した。

 今後に関しては「しかるべき時期に、民主党を離党して希望の党に合流する」と報道されている。幼少時の記憶と感想で申し訳ないが(ネットで調べろ)、昭和30年代の保守合同時の吉田茂氏の行動を思い起こした。保守合同とは、保守政党である吉田茂氏を党首とする自由党と同じく鳩山一郎(悪名を遺す由紀夫の祖父)党首の民主党が合併して、今に続く自由民主党が誕生したことである。当時の自由党は、選挙で第1党の座を失うとともに政権を社会党の片山哲に譲った状態であり、民主党は社会党と自由党に次ぐ第3党であったと記憶している。首相の座を渇望する鳩山を担いで寝業師として暗躍したのが河野一郎(河野談話で今に禍根を残す洋平の父、河野太郎の祖父)である。結果として河野一郎の剛腕が功を奏して民主党が自由党を吸収する形で決着したが、党を失ったとは言えまだ余力を残していた吉田は、自民党に合流すれば最高顧問的な処遇を受けたであろうものの、自民党に合流することを潔しとせず単身(本当に1人と記憶している。)無所属の代議士となった。しかしながら吉田の功績と世論を慮った鳩山・河野は、党名の頭に自由を冠した自由民主党とし、吉田の意志を継ぐ保守本流の党であるとしなければならなかったものと推測している。この保守合同により鳩山は第1党の党首として首班指名を勝ち取り晴れて内閣総理大臣となることができた。今回の前原氏の行動を見ると保守合同の状況に酷似しているが、誤算は希望の党の惨敗・自壊と、小池氏の腰砕け並びに立民の結党であろう。前原氏の目算を推測すれば、今回の行動は共産・社民の極左勢力と連合する必要のない"政権を担える中道的な野党"を作るための政治生命を賭けた秘策・博打であったと思う。しかしながら、敗軍の将として希望の党に合流することは今回の行動が保身・延命の姑息な手段と映り、日本人の美学として到底受け入れられないものと思う。まだ、前原氏が政治家としての余力を自覚しているならば、ここは無所属議員となって捲土重来の道を探すことが得策と思うのだが。

 前原氏は、"撮り鉄"として名高いが、美しい写真に比し美しさがない希望の党への合流には疑問符を付けざるを得ない。


B2戦略爆撃機お披露目ならず

2017年10月30日 | 社会・政治問題

 航空観閲式が台風の影響で中止され、目玉と目されたB2戦略爆撃機の展示も中止された。

 アメリカの航空戦力のシンボル的な航空機で、1機の価格もイージス艦1隻に匹敵することからアメリカも20機程度しか保有していない。爆弾搭載量も20トンを超え戦術核も搭載できるが、北朝鮮を恫喝し得る最大の機能は、ステルス機能によって領空に侵入し・投下する「バンカーバスター」を最大6発搭載できることであると思う。「バンカーバスター」は、通常爆弾では破壊し得ない地下施設を破壊できる爆弾で核兵器を除いて最強の兵器と呼ばれている。遠謀ある国は、偵察衛星からの監視から逃れるために主要軍事施設を地下に建設することが多く、北朝鮮も既に首領様の居住施設や軍の指揮管制施設の地下移行を完了していると思われるが、アメリカは長年の衛星情報分析によって北の地下施設の位置と機能を特定していると思う。日本の衛星偵察能力も高いと思われるが、残念ながら運用開始したときは既に軍事施設の地下移行が完了したたものと思われるので、現在では特定することは困難であろうと思われるし、万一特定したとしても「爆撃機」と「バンカーバスター」を持たないために攻撃の手段がない。今回のB2のデモンストレーションは、日本にとっては世論を喚起し、北朝鮮に対しては金王朝の野望を抑止するメセージとして必要であったと思うのに、展示中止は残念でならない。自分もグアムのアンダーソン(かっては、アンダーソンと呼んでいた)空軍基地で見たB52に圧倒された記憶があるが、B2の優美なフォルムに秘められた攻撃性を体感したかったものである。

 それにしても、今回の台風は北の首領様にとって"神風"となってしまった。


韓国の対馬占領?

2017年10月29日 | 社会・政治問題

 対馬で韓国人による不動産取得が急増しているそうである。

 先には、北海道では中国やオーストラリアによる不動産取得が報じられており、その範囲は水源地や防衛施設周辺にも及んでいる。外国人による不動産取得には、単にリゾートのための取得も勿論あるであろうが、韓国人や中国人(あるいは国家戦略の一環とも思われるが)の取得の背景には、自国の政局不安定をカバーする保険の意味合いが大きいと思う。外国人の不動産取得で問題視すべきは、1には当該地域周辺のインフラ整備や住民生活保護のサービスのために投下される税金が納税義務のない外国人のために費やされることである。2は有事において当該地域が反日ゲリラ活動の拠点となることである。特に水源や防衛施設を扼する地が拠点となる事態にあっては、まさに内憂外患・後門の狼状態となるのは明白と思われる。フィクションの場では自警団を結成しての防御が描かれるが、銃器がなく更に銃器の支給を受けたとしても操作が分からない日本では、地域住民が自分の身を守ることは不可能である。一部の、それも重要な地域が適性外国人の手に渡っている現状は、難民の流入で揺れるEU以上の危機と思うのだが。加えて現行の安全保障関連法及び対テロ法では事前に適性外国人の意志を挫き行動を阻止することは困難であると思われる。

 転ばぬ先の杖。いや、今そこにある危機、外国人の不動産取得を制限する法整備を急ぐべきと思う。


ケネディ文書非公開に思う

2017年10月28日 | 社会・政治問題

 ケネディ暗殺後50年が経過したため、凍結されていた関連文書の公開が行われたが、機密性の高い300点は公開が見送られた。

 文書の公開は、複雑に入り組んだ情報機関の実態を露にするとともに、存命する情報関係者の生命に危険を及ぼすとの判断によるもで、これによって暗殺事件の真相は少なくとも後25年間は明らかにならないだろうと思われる。しかしながら、日本が教訓としなければならないのは、機密に指定された事項に対する秘匿性の高さである。調査に従事した人、報告書を作成した人並びに報告書を読んだ人の数は相当な数に上ると思われるが、50年間も秘密が守られていることは称賛しなければならないと思う。その人々は、金銭等により漏洩を求める誘惑を受けたこともあったであろうし、真実を知っていることを誇らしげに発表したい欲望にかられたこともあったであろうが、漏洩が国を危うくするかもしれないという自制心と国家を危殆に陥れてはならないとする愛国心を持って、秘匿が続けられているものと思う。アメリカでは公務員の守秘義務違反は刑法罪であるのみならず、違反者は造反者・売国奴として社会から追放される風土であることを考慮しても見習うべきと考える。条約に付随する秘密議定書が露になる、秘密の通信が暴露される、ゲリラ攻撃された国の指導者の所在を漏らす、秘密会議の内容を得々として話す、日本の現状は、情報を与える側と受け取る側の双方が、知る権利を隠れ蓑にした"のぞき見趣味"を満足する行動に走っているように思えてならない。

 公務員(特別職国家公務員である国会議員を含む。)の守秘義務をもっと厳格にしなければ、秘匿性の高い情報を日本に提供しない国がますます増えていくことを懸念するものである。


橋下徹氏怒る

2017年10月27日 | 社会・政治問題

 橋本徹氏が自身のツィッターで怒っている。

 曰く「小池さんの看板がなければ、お前らのほとんどが落選してんだよ!、当選したら手のひら返し」と呟いたそうである。"お前ら"とは希望の党に庇護を求めた隠れキリシタンの如き議員を指していることは言うまでもない。樽床伸二・今井雅人氏に至っては、安全保障関連法廃止を明言した行動も、変節ではなく入党時の政策協定書解釈の範囲内と強弁している。世に"烏合の衆"という言葉があるが、手っ取り早くごみ箱をあさって糧を得る安易な生き方や無目的な攻撃性を持つかたわら捕獲用の罠を見抜く学習力による保身の能力、まさに烏の生態そのものである。いや、なまじ知能が高いため攻撃性と保身の能力は烏を凌駕している。勿論、烏が持つことがない恥の感情についても彼らが持っていないのは言うまでもない。雨宿りのために軒を借り雨が上がれば母屋を乗っ取る、しかしながら、乗っ取った母屋が倒壊寸前・雨漏りだらけのボロ屋でとても住めない家であることは言うまでもないことで、早晩あらたな住処を求めて放浪するのであろう。いい人には微笑むであろうボランティアの神様も、徳操と国家観無き輩には一片の慈悲も示さないことだろう。

 安倍総理、国会議事堂の大掃除を行うためには、今が解散のチャンスと思うのですが、いかが。

 橋下徹様、大阪都構想はさておいて国政に参加されませんか。