恐竜絶滅の原因の定説が揺らいでいるらしい。
恐竜が絶滅したのは、約6600万年前にユカタン半島付近に直径約10~15㎞の小惑星が衝突したとする説(隕石説)が定説化していた。この衝突による熱波・衝撃波・津波によって多くの動植物が死に絶え、更に、衝突に誘発された火山活動も加わり巻き上げられた塵埃が10年間に亘って成層圏を漂い太陽光を遮断(隕石の冬)して地球全体が寒冷化し植物が枯死したためとされていた。
しかしながら、近年のコンピュータシミュレーションによって、塵埃による太陽光の遮断(隕石の冬)は数ヵ月で終息し寒冷化にまでは至らなかったとする以上に、衝突の数年後に地球はより温暖化したとする見方が有力となりつつあるらしい。
また、ユカタン半島への小惑星衝突とほぼ同時期に、アフリカ西部に直径400m以上の小惑星が衝突したことも明らかとなり、ダブルパンチ・トリプルパンチの様相が本筋と変化しつつある。
この大量絶滅で、動植物の70%が死滅されたとされていたが、自分は、10年間も太陽光が十分射さない状態で、30%もの動植物が生き残れるものだろうかと疑問に思っていた。
しかしながら、植物学者によれば、植物が枯死・死滅するためには数か月間の日照不足(光合成不能)で十分であるらしく、それならば当時ネズミ程度の大きさであった哺乳類の祖先が地衣類などを食料として生きながらえることができたであろうと合点がいく。
つい2,30年前には全人類の母とされたルーシー(約320万年前)も、何時しかヒト・チンパンジー分化以前のアファール猿人となり、一部の恐竜には毛が生えていたことが明らかとなり、地球には月の他にもアト300年間は存在する隠れ衛星があり・・・。
科学の分野では今日の定説も明日には否定されると目まぐるしく深化し、居酒屋談義で蘊蓄・講釈を垂れるにもうかうかしておれない。