玉城デニー沖縄県知事が武漢コロナに感染したことが報じられた。
記事は1段の所謂ベタ記事であるが、タイトルと内容を並べて「?」と思った。
タイトルは「3回接種済みの沖縄知事が陽性」となっているが、些か本末転倒の感がする。県知事が感染していることが報道価値を持つのは、感染によって引き起こされるかもしれない「自治体首長としての業務の停滞懸念」からであると思うが、タイトルからは「3回ワクチン接種した人も感染」にウェートが掛けられているように思える。
昨今、ワクチン接種者の感染が報告され、なおかつ感染率においては未接種者と大差ないことがデータ的にも明らかとなっていることから、ワクチン接種無効果論的な主張を目にする機会が増えている。自分の理解しているところでは、ワクチン接種作業の広報においては、「接種は感染を防ぐものではなく重症化や発症予防の効果しかない」、「接種後も感染予防についてはマスク・手洗い・3密回避の徹底」であったと理解しているが、長引くコロナ禍と熱中症予防のための「マスク外し」もあってか、何時しかワクチンの効能理解が様変わりしているかのようである。
記事を読むと沖縄県知事も、近親者の濃厚接触者としてのPCR検査で陽性が判明したものでコロナ自体は無症状とされているので、ワクチン接種は期待通りの効果を挙げているように思える。
マス・メディアは、読者・視聴者の利便性のために内容を凝縮したタイトルを付けるが、何時しか記事やサイトに「引き付ける」若しくは「おびき寄せる」ものに変化しているように思う。センセーショナル、ショッキングなタイトルに惹かれて記事を読んだりリンク先に辿り付くと、タイトルとは似ても似つかぬものであることもしばしばで、時によっては危険なサイトである場合もある。
新聞に掲載されるテレビの番組表が全紙掲載になって久しいが、ラテ蘭の「遂に発見!徳川埋蔵金」「開かずの金庫からお宝ザクザク」に何度騙されたことか。
”騙される方が悪い”という編集者のしたり顔が目に浮かぶが、ゴシップ紙(誌)ならばともかく、せめて全国紙の編集者くらいはニュースの本質を凝縮した見出し作りに精進して欲しいものである。
本朝に配布された参院選挙公報を見ると、ここにも徳川埋蔵金オンパレードであるが、選挙公報通りの人が選良となっているのであれば、日本は今よりももっと素晴らしい国となり世界中の称賛・憧れを得られる国であるように思える。
立候補者にお願い。「どうか、志操・公約の割引率も同時に記載して!!」