もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

鳩山由紀夫氏のツイートに思う

2023年07月13日 | 野党

 元総理と書くのも後ろめたい鳩山由紀夫氏のツイートが注目されている。

 由紀夫氏は7月9日に《ゼレンスキー大統領がNATO首脳会議でロシアに対する核攻撃を要請した》とツイートしたが、ツイッターの新機能「コミュニティノート」が〝偽情報〟と断定した。
 この事態を受けて由紀夫氏は12日に《ウクライナ語が解からず日本語訳を信じてゼレンスキーがNATOにロシアへの核攻撃を要請と書いたが、事実を確認できずお詫びして撤回する》と謝罪ツイートしたが、日本語訳の出処・出典を明らかにしないことから、何らかの勢力に迎合若しくは彼らの使嗾を受けた確信的発言との疑念が捨てきれない。
 鳩山一族は祖父一郎氏以来、ソ連・ロシア寄りであることは巷間に紛れも無く、1951(昭和26)年のサンフランシスコ講和条約でも、資本主義の西側諸国との「単独講和」を目指す吉田茂氏に対して一郎氏はソ連をはじめとする東側社会主義諸国も含んだ「全面講和」を主張していたとされ、更には政権を握った1956(昭和31)年には、北方領土問題を先送りする形で「日ソ共同宣言」を締結している。
 今回のツイートやこれまでの姿勢を観れば、由紀夫氏にも祖父伝来の親ソDNAが窺い知れるものの、全隣等方位を信じて行動した一郎氏の友愛精神は受け受け継がないとともに親ソを親ロ中韓にまで肥大させているように思える。

 かって「露探」という言葉があった。
 日露戦争時、海軍の第二艦隊司令長官の上村彦之丞中将はウラジオ艦隊の撃滅を命じられたが、濃霧や悪天候に阻まれウラジオ艦隊を補足できないのみならず、対馬海峡での陸軍輸送船攻撃などの跳梁を許していた。
 このため上村中将を非難する声が日本中に沸き起こり、政治家は「濃霧と云うが、逆さに読めば無能ではないか」と揶揄し、国民は「露探」すなわちロシアのスパイとして上村中将の留守宅に投石するなどの狼藉を働いたとされる。
 上村中将は後に蔚山沖海戦でウラジオ艦隊を壊滅させるとともに、日本海海戦では連合艦隊司令部の情勢判断ミスを救って完全勝利に貢献し男爵を賜っている。

 鳩山由紀夫氏を「露探・中探・韓探」とまでは呼ばないものの、日本や西側諸国を売る・貶める行為は慎んでもらいたいものである。それにしても、ロシア・中国・韓国が今もって由紀夫氏を持ち上げる裏には、未だ由紀夫氏の影響力・利用価値があると観ているのだろうし、彼らがそう信じる事実が国内にあるのかも知れない。


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