男子バスケットボールが、1976年のモントリオール大会以来46年ぶりの自力五輪出場権を得た。
何はともあれ目出度いことで、俄かファンにも至らぬ自分であるが今回の偉業達成を喜ぶとともに、二つのことを知った。
一つは「カーボベルデ」という国名を始めて耳にした。
Wikipedia記事の要約であるが、《カーボベルデ共和国は、アフリカの西沖合のマカロネシアに位置する共和制の島嶼国家で、歴史的には1444年にポルトガル冒険者のディアゴ・ディアスが発見したとされている。発見当時は無人島で1462年にポルトガル居住者が定着して小規模な都市が建設され、16世紀には奴隷船の中継拠点となって繁栄する傍らでイギリスの海賊ジョン・ドレイクの略奪などに曝された。その後、奴隷貿易の廃止による衰退を経て、1975年にポルトガルから分離・独立した。》となっている。
《面積は4,033㎢(福島県と同程度)、人口56万人(徳島県と同程度)で、2020年頃のデータでは現地在留日本人2人、在日カーボベルデ人12人、対日輸出額0円、対日輸入額4億2,927万円となっており、自分が知らなかったのも致し方の無いところであろうか。
二つめは、意思疎通には言葉の要素がj大きいことである。今回の日本代表チームを率いたのはアメリカ人のトム・ホバース氏であるが、流暢な日本語で選手を叱咤・鼓舞する映像を良く目にした。
スポーツ界の「外人監督」は左程珍しいものではなく、プロ野球ではブラウン(広島・阪急)・バレンタイン(ロッテ)・ラミレス(横浜)・・・、サッカーでもオフト、トルシエ、ジーコ、オシム・・・の諸氏を記憶している。ロッテでバレンタインの指揮を受けた野球解説者の里崎智也氏は「専門分野であり云わんとするところは通訳されなくても”なんとなく解る”」と述べられているが、戦術面のみならずモチベーションを高めるにはホバース氏のように通訳を介さずに直接に訴えかける方が効果的であるのように思える。
WBC金メダルに始まり、大谷選手、撫子ジャパン、井上尚弥・・・、日本人選手の活躍が目覚ましい昨今である。
来るパリ五輪ではバスケットボールにもチャンネルを合わせる必要が生まれ、さらに眠れぬ夜が続くことだろう。
頑張れニッポン!!
我等のカープが首位攻防戦を戦っている。
カープの快進撃を首位に立った翌日に書こうと満を持していたが、突発的な「今日用(きょうよう)」の出来で翌日に延期したら阪神に苦杯を喫して一日天下に終わってしまった。
シーズン途中の「たかが首位」とは言え「されど首位」であり、開幕前には最下位もあり得る5位と覚悟していた自分としては、天にも昇る日々を過ごしている。
投手陣が力を発揮できず・秋山選手以外の打撃陣は機能せず、の状態で最下位も経験した序盤が嘘のような現実を目にすると、そこには団体競技の持つ不思議な力が働いているように思える。
守りを重視した東京五輪の稲葉ジャパンには5人(曾澤捕手は棄権)も選出されながら、パワー野球を目指したWBCの栗山ジャパンには1名(栗林投手も途中離脱)しか選ばれなかったことに示されるように、カープには守備では球界随一の菊池選手を除いて超一流の選手は見当たらないが、投手を除くほぼ全員が複数のポジションはこなせるものの年俸的には1.3~1.5級の選手である。
現在、クリーン・アップが定位置であったマクブルーム・西川両選手が戦線離脱中であるが、快進撃が両選手の離脱を契機に始まったことは、今後の日本野球を変えることにも繫がるのではと思っている。これまでは、「打順は固定した方が良い」とされて選手も打順に特化した技術を磨いていたが、固定観念としての打順に特化したエキスパートを育成し固定し得ても、それが当て嵌まるのは初回のみであって、2回以降は先頭打者は1番打者の、次の打者は2番打者の役割を求められることとなるので、4番は大砲である必要は無く、単に4番目を撃つ選手で十分であるように思える。
これを如実に示したのが、ここ4試合で観られた上本選手の4番起用である。上本選手は長距離砲ではないが得点圏打率と出塁率は高いので、例えば3番秋山選手が出塁した場合には得点圏打率を、無走者の場合には出塁率に期待して次打者での得点を狙う、という目論見で4番に起用されたのではないだろうかと思っている。上本選手の4番起用の成功例は、「3番~5番には中・長距離砲を並べる」という常識から「打順に関係なく中・長距離砲の次にはしぶとい短距離砲を置く」への転換点となるように思える。
今日現在、阪神タイガースは首位をキープしているが、これは村上・大竹両投手の予想外の活躍と、カープがタイガース当面の敵である巨人・横浜・ヤクルトを圧倒していることに依っており、両投手が調子を落とし、かつ、カープが疲れた場合にはカープとともに沈没する危ういものと思っている。
関西在住の虎キチ諸氏に言いたい。「阪神優勝のためにはカープの頑張りが不可欠であり、西に足を向けて寝ないように」。関東の虎キチ諸氏は、西に中日・阪神・広島があるので、ご随意に。
河野訪中団に参加した玉城沖縄県知事の言動や川勝静岡県知事の居座り成功など書きたいことは多いが、本日は自分の浅(朝)漬け作法を思い出保存のために書き留めておくこととした。
自分は、朝食に出された野菜や果物を漫然と食べていたが、2・3年前のある日「出されたものを漫然と食うだけではかっての集団給食と同じでは」と思った。そして思いついたのが、自分で一手間加えるための「我流浅漬け」の作成である。いや「浅漬け」ではなく正確には「朝漬け」であるが。
初日、かつお出汁ベースの液体を作って朝食に供された野菜や果物を放り込む。
次の日には、前日の食材を取り出して当日の物と入れ替える。ここからがキモであるが、取り出した食材の味がどうであれ、台所に置かれた何かしらの調味料を必ず加える。
この繰り返しで、液体は徐々に変身し育っていくが、なにせ知識も長期的な計画を持たずに、気まぐれに・適当な匙加減で調味料を加え続けるために、数日たつと液体は「得も言われぬ」味に変化する。この場合の「得も言われぬ」は通常の「趣がある」や「対象をほめたたえる肯定的な表現」ではなく、筆舌に尽くせぬ「悪味」でトマトと納豆以外は何でも食べられる馬鹿舌の自分でも箸が出ずに液体廃棄しか途が無いことを指している。
この一連は、永くて10日ほどで幕引きとなり、出されたものを従順に食べる日常に戻るが、2~3か月経つとまたぞろ虫が騒ぎだして、出汁作り~放り込み~調味料添加~廃棄のローテーションが復活する。
「調味料が驚くほど速く無くなる」・「いい加減に止めたら」と愚痴っていた妻も今ではあきらめ顔で「また始まった」と冷ややかな視線であるが、今朝の「オレガノの一振り追加」が如何様になるのかと、明日が待ち遠しい。
関東では月曜日の22時から日テレで放映されるマツコ・デラックスさんの「月曜から夜更かし」は例えカープ中継が継続中であっても必ず視聴している。
何故かと云えば、画面に登場する市民は何れも個性派ぞろいで、些かに常識から離れている自分ですら「自分の程度ならまだ常識人」という安堵感を与えてくれるからである。
多分、自分の「朝漬け作法」は取材されてもカットされる程度の物かと思うが、日常における非日常のルーティーンとお試しあれ。たぶん誰も真似してはくれないだろうことは分かり切っているが。
(追記):カテゴリーを追加するのも詮無いことと思い、「カープ」の項目に入れます。
年に数回と決めているカープ応援である。
ペナントレース開幕前後は、対孫防衛戦のテンヤワンヤで、カープ応援投稿ができなかった。
カープのオープン戦成績が全12球団中の最下位でもあり、今年のセリーグ順位は、Dena-阪神-ヤクルト-巨人-広島-中日で、カープは6位もある5位と予想・覚悟していた。
カープは開幕3連敗と順当?なスタートを切ったものの、その後首位に躍り出たが徐々に順位を下げて現在は辛うじて3位をキープしている。
カープ不振の原因は、不安視された投手陣は何とか踏ん張っている反面で、攻撃で秋山選手以外の不振が響いて得点を挙げられないことと思っている。切歯扼腕の最大は、打者がバットを0振りまたは1振りして三振することである。
好打者の指標とされる打率3割は、10打数3安打では無く、30回バットを振って漸く3本のヒットが出ることと考えれば、0振や1振で三振するのは論外に思える。
かっては、好球必打が鉄則で草野球でも初級からバットを振ると大ブーイングであったし、王貞治選手は初球ストライクを悠然と見逃すのが常であった。王選手は、次球以降に対応できるスキルがあったために安打・本塁打を量産できたが、残念ながら現在のカープには追い込まれても相手投手のウイニングショットを打てる選手は少ない。
この状況を過日の実況で、解説の安仁屋宗八氏(昭和40年代のカープのエース)が「消極的」と嘆かれていたが、OBならずとも「頼むからバットを振ってくれ」と懇願するものである。
現在のパワー野球では、ファーストストライクから打ちに行くのが常識で、WBCでも初球の待球などどの国もやっていないが、我らのカープだけは「オールド・セオリー」を忠実に守っている。新井監督も腹に据えかねたのであろうか、前日に0振り三振のレギュラーを翌日にはスタメンから外している。複数回にわたって書いたことであるが、打撃コーチはカープOB以外から招聘して、意識改革を図る必要があるように思える。
異端であると思うが、力感溢れる積極スイングファーストストライクから打ちに行って、例え1回の攻撃が3球で終わったとしても、好機・得点機の”0振り三振”を観るよりは救われる。
5位でも6位でも良い。頑張れ””カープ””。