最近の世論調査で、アジアインフラ投資銀行参加反対が53%に上っている。
その一方では『バスに乗り遅れるな』という意見も、財界を中心に広がっているらしい。経済に暗い自分でも、主導国中国のごり押しとルール違反によってはやばやと故障することが予想されるぼろバスに、慌てて乗る必要はないと思うのだが。目先の利益に走った企業の中国撤退加速、知的財産権が保護されない現状、政経分離が絶対に起こらない共産党指導体制、そして何より信義を守らない中国に加担して、覇権主義の片棒を担ぐ必要性は全くないと思う。そもそも中国の歴史をみても、漢族が他民族と真の協調を図ったことは一度も無く、漢民族の一人勝ちが国民的悲願であることは明白である。グローバル経済下では一般的であるWin Win関係構築の理念など、おそらく理解できないのではないだろうか。加えて、他国では想像もできない『民度の低い13億の国民を養わなければならない』という困難な問題を抱えている。上層階級の腐敗と格差の拡大は、中国歴代王朝の末期的症状に近いのではないか。眠れる獅子と恐れられた中国の虚像が張子の虎と露呈したのは150年前、アジアインフラ投資銀行によって中国の仮面がはがされる日は近いと思う。
経済に暗い、老人の杞憂であればよいのだが。