べースボールマガジン社、コーチングクリニック2015年9月号『「暑熱環境」対策ガイド』より、新しいことを学ばせてもらいました。
今号は、題名の通りあらゆる角度から熱中症について論じられていますが、管理人は特に、「第6回 子どもをその気にさせる運動生理学」の中の3点が参考になりました。
文/小栗和雄氏(岐阜聖徳学園大学教育学部准教授) 監修/佐藤善人(岐阜聖徳学園大学教育学部准教授)
「静的ストレッチはケガを予防しないだけでなく、筋繊維を微小断裂させたり筋肉や腱を緩ませて弾力性をなくし、瞬発力を低下させることが明らかになっています」とのこと。参考文献『山口太一(2011):ウォーミングアップにおける各種ストレッチがパフォーマンスに及ぼす影響、トレーニング科学23(3)、233-250』
「全身持久力は最も的確に表す最大酸素摂取量は、身長の伸びと並行して、小学生の高学年から中学生にかけて激増しますが、高校生になるとほとんど増加しなくなります」とのこと。参考文献『吉澤茂弘(2002):幼児の有酸素能力の発達、杏林書院』
「また、持久力強化には、きついペースで走らせたり、持久走を30分間以上続けなくても10分間程度の走りを「にこにこペース」で1日3回行えば、最大酸素摂取量を高められる」とのこと。参考文献Debusk RF et al(1990)
以上3点です。静的ストレッチに関しては、カヌークラブ結成当初から、乗艇前のウォーミングアップには動的ストレッチを行っていましたので、あまり関係ありませんが、全身持久力については、高校生になってからの伸びはさほど期待できず、小学生高学年から中学生の時期が全身持久力を劇的に高められる一生に一度の時期で、この時期を逃すともったいないとのこと!納得 冬場の持久力強化として、ハンターやマラソン、そして長い距離をゆっくり走らせる20分間走を行ってきましたが、今冬は「にこにこペース」で10分間を1日3回走らせたいです。練習では2回まで走らせることはできますが、3回実践するなら、内1回は自主トレで実践してもらわないといけません。
自らの選手時代の経験論だけではなく、指導者として新しい理論をどんどん勉強し続けることの大切さが分かりました。勉強になりました
一無尽。
たっすいがは、いかん。