ゴエモンのつぶやき

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視覚障害者のための“聴覚空間認知”訓練システム

2013年04月18日 10時36分37秒 | 障害者の自立
周囲の音の移動や反射音などを聞きながら空間の様子を感知し歩行することのできる、視覚障害者のための「聴覚空間認知訓練システム」を、産業技術総合研究所(産総研)・アクセシブルデザイン研究グループの関喜一主任研究員や東北大学電気通信研究所、国立障害者リハビリテーションセンター(国リハ)などが共同で開発した。ノートパソコンと動作センサー付きヘッドホンからなる小型・低コスト化したシステムで、いっそうの現場に合ったシステム改善のために、産総研では視覚障害関係者へのソフトウエアの無償提供も始めた。
http://staff.aist.go.jp/yoshikazu-seki/AOTS/index-j.html


視覚障害者のための聴覚空間認知訓練システム(提供:産業技術総合研究所)

これまでの聴覚空間認知訓練では、訓練生は実際の生活環境の中で指導員の指導を受けながら、さまざまな周りの音を聞いて周囲の状況を知る経験を積み重ねていた。しかし、訓練初心者にとっては恐怖を感じたり、危険を伴う場合があり、限られた生活環境でしか訓練を行えないなどの制約もあった。

産総研と国リハは、自動車などの音を発する物体の位置を知る「音源定位」と、壁や柱などを反射音や遮音などから把握する「障害物知覚」を合わせた訓練方法の開発に取り組み、2005年に「聴覚空間認知訓練システム」を完成させた。しかし、同システムは購入価格が約500万円と高価で、装置自体が大型で持ち運びができないほか、訓練生の頭部の位置・方向を計測できる距離範囲が1メートル以内と狭いため、実際に歩行することはできなかった。

今回実用化した訓練システムは専用ソフトウエア「WR-AOTS」とパソコン、ステレオヘッドホン、市販のゲームコントローラー(広範囲測位用)を利用して、いっそうの小型化、低コスト化、広範囲化を図った。視覚障害者が歩行の際に用いる聴覚空間認知の手がかりを再現するための3次元音響処理(音源の左右上下前後の再現)はパソコンの汎用CPU(中央処理装置)によって実現した。訓練生の頭部位置の計測は、市販のゲームコントローラーに内蔵されているジャイロセンサーや加速度センサーを用いた。

これらの改良により、聴覚訓練の経済的負担が大幅に軽減された。また、システムが小型化できたため、訓練生はヘッドホンを付け、パソコンを持ちながら、実際に歩くことができる。盲学校のグラウンドなどのように広くて障害物のない敷地で、安全な訓練が行えるようになったという。

訓練の現場では、実際の生活環境の中での歩行訓練を行う前に、訓練初心者を対象としたシミュレーション訓練に使用され、視覚障害者の社会参加促進へ貢献するものと期待される。技術の詳細は、今年6月22-23日に新潟市で開催される第22回視覚障害リハビリテーション研究発表大会で発表するという。

マイナビニュース-[2013/04/15]



聴覚障害者支援に力 避難所に手話通訳者…三重

2013年04月18日 10時30分08秒 | 障害者の自立
県のセンター伊勢市と協定

 三重県聴覚障害者支援センター(津市桜橋)と伊勢市は12日、災害時に耳の不自由な人への支援を充実させるため、協定を結んだ。

 市が聴覚障害者の情報を提供する一方、県は避難所に手話通訳者の派遣などを行う。県によると、こうした協定は全国で初めてという。

 協定では、地震や津波などの際、市が「災害時要援護者登録台帳」にある聴覚障害者の情報をセンターに伝えること、支援要請を受けたセンターが補聴器の電池や、筆談に使うノートなどを避難所に提供することなどを定めた。市が、今月から台帳を更新することを機に、協定の締結が決まったという。

 県によると昨年4月1日現在、聴覚障害者(平衡機能障害を含む)の数は県内で約7560人。自治体別では津、四日市市が同数の約1040人で最も多く、次いで伊勢市の約850人となっている。同センターの山本喜秀センター長(49)は「聴覚障害者は避難所にいても、健常者と同じように情報を得られない。協定を機に問題が解消されれば」と手話で表現した。

 締結式で協定書にサインした鈴木健一市長は、「伊勢は水害の多い地域なので、センターの力添えはありがたい」、鈴木英敬知事は「全国の自治体のモデルとなれるように支援内容を具体化していく」と話した。

(2013年4月13日 読売新聞)


視覚障害者もバイキング気軽に 札幌のホテル 利用促進策に知恵

2013年04月18日 10時27分14秒 | 障害者の自立
 ホテルのニューオータニイン札幌(札幌市中央区)は7月下旬から、レストランで毎日昼に行っているバイキングを視覚障害者がいつでも利用しやすいように態勢を整える。従業員に対し介助方法の研修を行い、点字メニューを準備する。同月22日から、盲導犬の普及活動を支援するイベントも開く。

 視覚障害者は自ら料理を取りに行くことが難しく、ホテル側は「安心して利用してもらえないか」と考えていた。従業員らは7月上旬をめどに、視覚障害者の障害の程度に応じて、注文を聞いてバイキングの料理を運んだり、自ら料理を選びたい人に付き添って介助する方法などを講習会で学ぶ。

 ランチビュッフェの料金は、大人1600円、65歳以上1400円、小学生900円。大人のみ土日祝日は1800円。問い合わせは同ホテル(電)011・222・9161へ。

<北海道新聞4月14日朝刊掲載>


障害者の就労 カフェで支援 香芝・きょうプレオープン 奈良

2013年04月18日 10時23分28秒 | 障害者の自立
 知的障害者らが手作りしたパンなどを販売し、障害者の就労を支援するカフェ「ナチュラルカフェ・モンステラ」が18日、香芝市磯壁で招待者を対象にプレオープンする。本格オープンは30日。県産の有機栽培野菜を使ったサンドイッチなどのメニューもあり、人気を集めそうだ。

 市内で短期入所施設「ゆらくの里」や就労支援施設「今人(いまじん)」などを運営している社会福祉法人「以和貴(いわき)会」(下村卓司理事長)が開設する。

 知的障害者らが手作りしたパンやケーキ、洋菓子のほか、小物などを提供できる拠点施設として構想。約2年かけて実現させた。

 法人が所有する3階建てビルの1階部分を改装。店のスペースは約85平方メートル。白いレンガを使用したおしゃれな内装で、7テーブルに計18席を備えた。

 ランチのメニューは、天然酵母のパンと、県産の有機栽培野菜などを使った野菜サンドが中心。ビル1階にパン工房があり、知的障害者らがパンを手作りする。

 カフェでは、県内の他の社会福祉施設で障害者らが手作りした携帯ストラップやせっけんなども販売する。

 法人の支援スタッフで、カフェの店長を務める八幡晶香さん(32)は「障害者と地域の人が交流するきっかけになる店にした」と話している。

 本格オープン後は、日・月曜と祝日が休み。問い合わせは、法人((電)0745・77・8788)。

MSN産経ニュース-2013.4.18 02:06

広尾の障害者事業所「ゆうゆう舎」 地元食材使ってパン作り 25日に販売開始

2013年04月18日 10時20分37秒 | 障害者の自立
 【広尾】障害者の支援活動を行う町内のNPO法人「のーまひろお」が運営する多機能型事業所「ゆうゆう舎」は25日から、地元の食材を使ったパンの製造販売を始める。関係者を招いた試食会で、参加者の反応は上々だった。

 ゆうゆう舎では、町内の知的障害者や精神障害者が手工芸や木工作業などを通じて、就労訓練を行っている。

 パンの製造を始めることになったのは、2年ほど前に町内のパン店が1軒廃業して、焼きたてパンを購入しづらくなったのがきっかけ。パン製造販売は、障害者が地域社会に参加する狙いがある。

 2011年から準備を始め、十勝管内のパン工房の指導などを受け、昨年11月から試作を繰り返してきた。

 町コミュニティセンターで10日に開かれた試食会には、十勝産の小麦や卵、バター、小豆、コンブなどの食材を使った菓子パンや調理パンなど15種類が並び、町職員や商工会関係者など約100人が試食した。試食した人たちは「本格的な焼きたてパンでおいしい」などと感想を語っていた。

 「ゆうゆう舎」の小林美穂所長は「パン作りを通じて障害者が地域に貢献し、生き生きと仕事ができるようになれば」と話している。

 パンは25日午前11時半から、役場ロビーなどで販売する予定。問い合わせは「ゆうゆう舎」(電)01558・2・2717へ。

(04/16 16:00)