島原市礫石原(くれいしばる)町の身体障害者支援施設「島原療護センター」の虐待事件で18日、傷害罪に問われた元職員に懲役1年4月(求刑・懲役2年)の実刑を言い渡した長崎地裁判決。荒木未佳裁判官は「被告の正当防衛的な行為だった」とする弁護側の主張を受け入れず「短絡的な犯行」と指摘した。
また、「事件の背景に施設の過密労働があった」とする主張について判決は「そのような状況の解消手段として入所者への暴力が許されるはずもない」と指摘した。
被害者男性(76)の長男(47)は報道陣に「父に抵抗されたことがあたかも暴行の原因であるかのような言い訳に終始した被告に対し、妥当な判決」と述べた。また、別の元職員も在宅起訴されたことを受け「父に対する法人ぐるみの虐待・暴行の全容が明かされることを切に望みたい」と述べた。
施設を運営する「社会福祉法人幸生会」(諫早市)は魚谷茂雄理事長名で謝罪文を報道陣に公表。また、川畑一隆総務部長は「判決を厳正に受け止めている。入所者に対する暴力があってはならない。今後、研修などを通して再発防止に努めたい」と語った。
毎日新聞 2013年04月19日 〔長崎版〕
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また、「事件の背景に施設の過密労働があった」とする主張について判決は「そのような状況の解消手段として入所者への暴力が許されるはずもない」と指摘した。
被害者男性(76)の長男(47)は報道陣に「父に抵抗されたことがあたかも暴行の原因であるかのような言い訳に終始した被告に対し、妥当な判決」と述べた。また、別の元職員も在宅起訴されたことを受け「父に対する法人ぐるみの虐待・暴行の全容が明かされることを切に望みたい」と述べた。
施設を運営する「社会福祉法人幸生会」(諫早市)は魚谷茂雄理事長名で謝罪文を報道陣に公表。また、川畑一隆総務部長は「判決を厳正に受け止めている。入所者に対する暴力があってはならない。今後、研修などを通して再発防止に努めたい」と語った。
毎日新聞 2013年04月19日 〔長崎版〕
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