植物工場での収穫作業などを通じて、障害者の自立を支援する県内初の施設「アクアファーム」が越前市瓜生町に完成し、18日に落成式が開かれた。
環境の変化に影響されやすい障害者にも内部環境が常に一定の工場内は最適な職場で、無農薬野菜の生産を通じて社会貢献し、やりがいにもつながるという。
同市内で老人ホームを運営する白藤宗徳さん(41)が県の補助金4000万円を活用し、総工費4200万円で建設。精神、知的、身体障害者計10人と、作業指導などをする健常者3人を雇用した。
工場は鉄骨平屋建て110平方メートルで、外部と隔離されて無菌状態に近いため無農薬で水耕栽培ができる。室温は常に23度に保たれ、暑くならないよう照明には発光ダイオード(LED)を使用。野外で作業している雰囲気を出すため竹林の写真を全面に貼ったり、リラックスできるクラシック音楽を常時流したりして、職場環境にも配慮している。
まずは比較的栽培しやすいレタス2種類から始め、事業が軌道に乗れば他の野菜も育てていくという。10人は、種まき、収穫、袋詰め、配達などを担当する。
統合失調症を患う同市豊町、湯川芳恵さん(45)は「作業環境に不安な要素がなく、やってみようと思った。みんなに食べてもらえるよう頑張りたい」と話す。
式では県や市の関係者が参加し、社長に就任した白藤さんが「10人の障害の程度は様々だが、それぞれのできる範囲で一生懸命取り組むことで、成長していただければ」と期待を込めた。
(2013年4月19日 読売新聞)
環境の変化に影響されやすい障害者にも内部環境が常に一定の工場内は最適な職場で、無農薬野菜の生産を通じて社会貢献し、やりがいにもつながるという。
同市内で老人ホームを運営する白藤宗徳さん(41)が県の補助金4000万円を活用し、総工費4200万円で建設。精神、知的、身体障害者計10人と、作業指導などをする健常者3人を雇用した。
工場は鉄骨平屋建て110平方メートルで、外部と隔離されて無菌状態に近いため無農薬で水耕栽培ができる。室温は常に23度に保たれ、暑くならないよう照明には発光ダイオード(LED)を使用。野外で作業している雰囲気を出すため竹林の写真を全面に貼ったり、リラックスできるクラシック音楽を常時流したりして、職場環境にも配慮している。
まずは比較的栽培しやすいレタス2種類から始め、事業が軌道に乗れば他の野菜も育てていくという。10人は、種まき、収穫、袋詰め、配達などを担当する。
統合失調症を患う同市豊町、湯川芳恵さん(45)は「作業環境に不安な要素がなく、やってみようと思った。みんなに食べてもらえるよう頑張りたい」と話す。
式では県や市の関係者が参加し、社長に就任した白藤さんが「10人の障害の程度は様々だが、それぞれのできる範囲で一生懸命取り組むことで、成長していただければ」と期待を込めた。
(2013年4月19日 読売新聞)