ゴエモンのつぶやき

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東欧のハイテク企業が目指すスゴイ公共交通

2015年06月20日 02時20分02秒 | 障害者の自立

スマホとビーコンが障害者のバス利用を変革

ルーマニアのハイテク企業であるOnyx Beacon社は、ブカレストの地方自治体と提携してSPT(Smart Public Transport:スマート公共交通機関)を進めている。

具体的には、500台の『iBeacon』デバイスを都市内で運行しているバスに設置しようということだ。

この試みは、市民の内1万2000人ほど居ると推定される視覚障害者が、より安全に公共の交通機関を利用できることを目指している。視覚障害者にとっては、バスを利用することには困難が伴うからだ。

それをOnyx Beacon社は500台のバスに『iBeacon』を設置することで、都市のバスネットワークを視覚障害者が利用する際の困難さを緩和しようとしている。しかも、そのシステムは無料で利用できるようになる。

スマホが「バス情報」を教えてくれる

SPTでは、バスに乗るために視覚障害者が友人や居合わせた旅行者、あるいは交通機関の職員に頼らなければならない、という状態から開放しようとしている。乗りたいバスがバス停に到着すると、Bluetoothを経由して、『iBeacon』から視覚障害者のスマートフォンに信号が送られる。

 すると、スマホにインストールされたアプリがバスの到着と、何処行きのバスが到着したのかということを知らせてくれる。バスのルートや個別の情報についてはOnyx Beacon社のクラウドで管理されている。

乗るべきバスが待っている人の50~60メートル内に近付くと、スマホはバスが近付いたことを音声で知らせて、『iBeacon』自体もビープ音を鳴らして視覚障害者に位置を知らせ、バスを探すことを手助けするのだ。

この方式なら、複数のバス停があったり、同時に複数台のバスが到着しても、視覚障害者がどのバスに乗ればよいか分かりやすい。

SPTを実現するために、Onyx Beacon社が提携しているのは、タンデム協会(ブカレストの視覚障害者を代表する団体)、RATB(ブカレストの公共交通機関)、ボーダフォン・ルーマニア財団だ。

そして対象となるバスは、ルーマニアの首都の主な公共の場をほぼカバーできているという。

メンテナンスコストも安く抑えた

アプリケーションは都市の全域のルートを導くことができるため、時刻表やルートガイドをつぶさに調べる必要はない。つまり、スマホだけで完結できる。この試みは、Onyx Beacon社にとっても、視覚障害者を助ける世界で初めての規模となるソリューションだと位置付けている。

 1月から始まった開発の第一段階は、8月まで続く予定。そして年内の残りの期間で、さらなるチューンナップが行われる予定だ。特に今回使用される『iBeacon』は、長期間の使用に耐えられるように作られており、4年に一度交換すればいいというメンテナンスコストが低く抑えられている。

ブカレストでの試みが成果を出せれば、『iBeacon』を利用した視覚障害者をサポートする仕組みは世界に広まるであろう。

2015年06月18日     東洋経済オンライン


障害者ら自然農法で稲作 蔵王で就労教育

2015年06月20日 02時13分49秒 | 障害者の自立

 障害者を積極的に雇用した飲食店を営む障害福祉サービス事業所のアップルファーム(仙台市)は、蔵王町で自然農法による稲作を始めた。農業と福祉との連携で障害児者が農作業を行いながら、付加価値の高いコメ作りを目指す。
 ことしは町農業委員会の仲介で、休耕田約30アールを借りた。「奇跡のリンゴ」で知られる弘前市のリンゴ農家木村秋則さんの農法の実践者から指導を受け、無農薬、無化学肥料でササニシキを栽培する。収穫したコメは直売に加え、同社が手掛ける仙台市若林区の飲食店「六丁目農園」で提供する。
 町円田の田んぼで3日、田植えがあり、業務提携するNPO法人「ひよこ会」(岩沼市)の保育園や障害児通所施設に通う子どもたちが手伝った。
 アップルファームの渡部哲也社長は「収益性の高い農業で障害者の収入を確保するとともに、就労を意識した障害児の教育に取り組みたい。将来は栽培面積を6ヘクタールに広げ、町内の障害者の雇用も考えたい」と話す。

ササニシキの苗を植える子どもたち

2015年06月18日    河北新報


視覚障害者向け福祉情報のQ&A集 点字民報の増刊

2015年06月20日 02時09分48秒 | 障害者の自立

 視覚障害があるため情報が入ってきにくい人に向けて、福祉や介護サービスに関する身近な情報を集めたQ&A集が発行された。全日本視覚障害者協議会(東京都豊島区)が編集した、機関誌「点字民報」の増刊。

  内容は、「介護保険が優先と言われヘルパーの時間が減りました。上乗せできますか」「障害者総合支援法の福祉サービス決定の流れはどうなりますか」「視覚障害者が入れる高齢者の施設体系はどうなっていますか」など、よくある質問を30項目ほどまとめたもの。制度の案内などは点字や音声で提供されることもあるが、情報は行き渡っておらず、同会は「当事者にとって『使える本』になったと思う」という。

  墨字版200円、点字版と音声デイジー版は各400円。

  送料など問い合わせは同会(☎03・6912・2541 FAX03・6912・2540、soumu@kbf.biglobe.ne.jp)まで。

 2015年0618日    福祉新聞WEB


パラリンピックをバックアップ 日本財団が新団体を設立

2015年06月20日 01時57分18秒 | 障害者の自立

 2020年の東京パラリンピックに向け、日本財団は2日、競技団体の運営をサポートする「日本財団パラリンピックサポートセンター」を設立すると発表した。発足は11月の予定で、会長には山脇康・日本パラリンピック委員会委員長が就任する。

  同日の会見で、笹川陽平・同財団会長は、日本でのパラリンピック開催に向けたムーブメントが必要だと指摘。その上で「競技団体の組織基盤の強化は待ったなし。全面的にサポートしたい」と述べた。

  センターの予算規模は100億円。一般財団法人として11月中に本格的に活動を始め、1年以内に公益財団法人へ移行するという。

  事業は、パラリンピック種目の競技団体への組織基盤の強化を後押しする。夏季・冬季の種目を問わず、競技団体に日本財団ビルのフロアの一部を貸し出すほか、事務機能も一部担う。また、アスリートが競技に集中しやすい練習環境も整備する。イベントの開催や、教育機関や企業などへの啓発活動も実施。さらに、ボランティアのリーダーも養成するという。

  現在パラリンピック競技の全30団体のうち、専用の事務所を持つのは4割にすぎない。また、選手を指導するコーチもボランティアのケースが少なくないという。パラリンピックのアスリートで構成する日本パラリンピアンズ協会の河合純一会長は「選手が競技に専念できるよう後押ししてほしい。センターからロールモデルが生まれれば」と期待を述べた。

  センターは東京パラリンピック翌年の2021年までの時限的な組織。山脇会長は「人材育成と競技団体の基盤強化をして、自立できるように考えている」と話した。

笹川会長(左から3人目)らが会見に出席した

笹川会長(左から3人目)らが会見に出席した

2015年0611日   福祉新聞編集部


米シンガーが特別出演、障害者と楽しむ歌声 さいたまでコンサート

2015年06月20日 01時50分17秒 | 障害者の自立

 ソウルフルなジャズやオペラのボーカリストとして知られるディナ・ハンチャードさん(米国在住)の歌声を障害のある人もない人も一緒に楽しみませんか―。さいたま市北区プラザノース1階ホールで27日午後3時から開かれる「障害のある人と共に楽しむトライフルコンサート」で、ディナさんがコーラスのシンガーたちと特別出演する。主催は同市の有志グループ「トライフル」。

 同コンサートは2010年、1人のピアニストの思いから始まった。「トライフル」の牧田清美代表だ。当時、牧田さんは同市内の福祉施設で、ボランティアでピアノを演奏していた。そこで気づかされたのが、障害者の豊かな感受性と音楽の力だった。

 「障害のある人がオーケストラを聴く機会を作りたい」。その思いに突き動かされた牧田さん。やがて多くの人の協力もあり、本格的なコンサートが実現した。

 5回目となる今回は、第1部がクラシック。第2部はジャズとポップス。ディナさんは2部で歌う。指揮は、横山奏さん。若手演奏家の特別編成オーケストラが演奏する。

 テーマは「平和」。牧田さんは「世界では、多くの人が武力紛争に巻き込まれ、悲惨な現状がある。コンサートでほんの少しでも平和を意識してもらえれば」と話す。

 ディナさんの出演は、鎮魂の意味を込めてプログラムに「アメージンググレイス」を選曲した時に決めた。「彼女以外、これを歌う人が浮かばなかった」

 牧田さんは音楽大学の学生だった時、講師だったディナさんからジャズボーカルのレッスンを受けた。「彼女の歌声には、魂を揺さぶる力があった」。それだけではない。ディナさんは、平和への関心が高く積極的に広島や福島で音楽活動を行っていた。

 彼女は依頼を快諾し、来日する。平和をテーマにしたオリジナル曲のほか、リクエストに応え、マイケル・ジャクソンの「アース・ソング」なども歌うという。

 これまでの公演では、来場した障害児の母親から「10年近く、楽しむために出かけたことはほとんどない。娘の喜ぶ顔を見て本当にうれしい」などの声が寄せられている。

 全席自由(約400席)。入場料は、Aチケット(一般)2千円。Sチケット(障害者1人と介助者1人まで)各5百円。

 問い合わせは、Aチケットは牧田さん(080・5693・3739)、Sチケットは、社会福祉法人「いーはとーぶ」の山口さん(048・662・5800)へ。

ディナ・ハンチャードさん

2015年6月19日(金)     埼玉新聞