山口県下関市の障害者福祉施設で虐待行為が行われていた問題で、立ち入り調査をした下関市が会見を開き、内部告発ビデオに映っていた職員以外にも「複数の職員が暴力を振るっていた」とする証言を得ていることを明らかにした。
この問題は、下関市の障害者福祉施設「大藤園」で、利用者に対する虐待行為が行われていたもので、施設の関係者が報道機関に映像を送って告発したことで明らかになった。
報道を受け、下関市は今月4日、立ち入り調査をし、全職員約20人から話を聞いていた。この調査結果について、下関市は8日に開いた会見で、虐待する様子が告発ビデオに映っていた職員3人以外にも「複数の職員が暴力を振るっていた」という証言を得ていることを明らかにした。
下関市は去年4月に匿名の情報を受けて以降、継続的に調査や指導を行ってきたが、その過程では暴力的虐待は確認できなかったと説明した。その上で、市の対応に改善の余地があることは認め、今後、外部の専門家を交え、今回の対応が適切であったか検討していく必要があるという考えを示した。
2015年6月8日 TBS News