ゴエモンのつぶやき

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45万人の聴覚障害者は不便だらけ!障害者差別解消法で変わる?

2016年06月27日 02時13分27秒 | 障害者の自立

2016年4月1日から、障害者差別解消法という法律が施行されたことをご存知でしょうか?

この法律では、行政や事業者へ障害者に対して不当な差別を禁止し、社会のなかのバリアを取り除くべく「合理的配慮」に努めるよう定めています。

障害者が必要としている「合理的配慮」とは、いったいなんなのでしょうか? また、この法律ができたことで、障害者の人たちは暮らしやすくなるのでしょうか?

そんな問いに答えてくださったのは、「きこえないママ×まちプロジェクト」代表で、自身も聴覚障害があるまつもとまつりさん。耳のきこえないママたちと、地域の人たちをつなぐ活動をしていらっしゃいます。

以前、お子さんが夜中に熱性けいれんを起こしたときに自力で救急車を呼べず、近所の人に助けてもらったため、日ごろから地域の人たちとつながっている必要性を感じたのだとか。

今回はまつもとさんに、「聴覚障害者」の視点に立ったお話をお伺いしました。

■聴覚障害者は想像以上に不便に感じている

まつもとさんは以前クレジットカードを落としてしまったとき、母親にカード会社に電話をかけてもらったことがあったのだそうです。ところがカード会社の人に、「本人でないとダメ」といわれてしまったというのです。

「だから、わざわざ会社を休んでカード会社に行って手続きをしなければならなかったんですよ。普通の人だったら休憩時間にちょっと電話すれば済むことなのに」(まつもとさん)

また、銀行のATMに不具合があっても備えつけの電話が使えないため、窓口に行って事情を話してもう一度列に並びなおさなければならなかったこともあるといいます。

それだけならまだしも、障害者割引のある駐車場に入っても出るときにモニターに障害者手帳をかざさないといけないことがわからず、結局は正規料金を払わざるを得なかった……などと不便に感じていることは多々あるそうです。

健常者にとっては当たり前にできることだからこそ、聴覚障害者が不便に感じていてもなかなか気づきにくいものなのかもしれません。

■行政にはその人に合った配慮をしてほしい

「きこえる」人たちは、「耳がきこえない」といわれると、「じゃあ手話で通訳できる人がいればいいのね」と思いがちではないでしょうか。

「でも、聴覚障害者のなかには手話を知らない人もいるんです。だから『耳がきこえない=手話通訳の用意』と考えるのではなく、筆談で対応する、ゆっくり話す、流れの決まっている手続きであればフローチャートを用意して指差ししながら説明するなど、その人に合った配慮をしてほしいと思います」(まつもとさん)

まず、「聴覚障害者はみんな手話を知っている」という思い込みをなくすことが必要なのですね。

■私たちにもできるちょっとした配慮とは?

聴覚障害のある人だって、スキルアップのための学びの場や職場の会議、町内会の話し合いに参加する機会を望んでいるもの。

しかし、話の流れがわからない、資料を読んでいると知らないうちに話が進んでいる……など、ハードルが高くてなかなか参加しづらいのだとか。そんなとき、「きこえる」人たちが「きこえない」人たちのためにできることはなんでしょうか?

たとえば講座に参加するときであれば、前もって資料をもらう、隣に座った人にはいま話しているところを指差ししてもらう、資料を読むのに夢中になっているとき、講師が話しはじめたら肩を叩いて教えてもらう。

そういう、ちょっとした「配慮」をしてもらえたらだいぶ助かるとまつもとさんはいいます。

「手話通訳になにからなにまで依頼することはできません。でも、『ちょっと配慮がほしい』という場面は日常的にたくさんあります。ちょっとしたことでも協力してもらえたら、とてもありがたいです」(まつもとさん)

■障害者差別解消法だけで社会は変わるのか

最後に、障害者差別解消法ができたことで障害者が生活しやすくなっていくかどうかについて意見をきいてみたところ、「5分5分」という答えが返ってきました。

法律ができたことで、いままで「予算がない」という理由でやらなかったことに対して「やらなきゃいけない」という意識が芽生えることはあるかもしれない。

しかし、だからといって具体的になにをすればよいか行政や事業者の人たちにはわからないだろうから、聴覚障害者自身がもっと「こうしてほしい」と声をあげなければいけないといいます。

「行政などに直接声を伝えるのはなかなか難しい。だから、まずまわりの人たちに『こういう不便がある』ということを伝えたいと考えています。その話を聞いた人からアイデアを出てくるなど、なにかいい方向につながっていくと思うから」(まつもとさん)

現在、聴覚障害で障害者手帳が交付されている人は全国で45万人。でも、手帳交付に至らない軽度の方も含めると、聴覚障害者は1,000万人以上いるといわれています。

障害の程度に関係なく、不便に感じる人たちへの配慮が自然にできる社会になれば、障害者もそうでない人もお互いにもっと気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。


【取材協力】

※まつもとまつり・・・「きこえないママ×まちプロジェクト」代表。3人の男児の母。

横浜市戸塚区にある親子カフェ「こまちカフェ」を拠点に、「きこえないママ」と地域の人たちとの交流会を月1回(第2火曜日10:00~12:00)おこなっている。コミュニティFMラジオ「エフエム戸塚」の番組にゲスト出演経験もあり。


障害者ら450人がゲームや競技で交流

2016年06月27日 02時05分20秒 | 障害者の自立

 障害のある人が、障害の種類や年齢を超えて交流を深める「福知山市ふれあい大運動会」がこのほど、京都府福知山市猪崎の三段池公園総合体育館で開かれた。障害者福祉施設など24団体・施設から約350人とスタッフ約100人が参加し、人探しゲームや玉入れなど7競技を楽しんだ。

 市、市教委、市社協など26団体の主催。運動会は、しあわせネットワークの3人が「一生懸命、楽しく参加します」と選手宣誓し、準備体操をして種目が始まった。

 カードに書いてある人を連れてゴールする人探しゲームでは、指名された「ドッコちゃん」や「競技委員長」などを選手が探し、一緒に手をつないでゴールテープを切った。

 午前中はこのほか、宝探しゲーム、運試し競争などがあり、子どもから大人までたくさんの選手が出場し、ハイタッチなどをして喜びを分かち合う場面もあった。

 午後にはフライングディスク(フリスビー)リレー、玉入れ、混合リレーの団体種目をした。

 体育館の出入り口付近では、障害者福祉施設で作っているアイスクリームや、クッキー、アクセサリーなどが販売された。


写真=宝探しゲームを楽しむ参加者ら

両丹日日新聞2016年6月25日のニュース


熊本地震での障がい者支援について講演会

2016年06月27日 02時00分26秒 | 障害者の自立

熊本地震で避難所を開設し、障がい者も受け入れた熊本学園大学では災害時の障害者支援について講演が行なわれた。講演を行ったのは熊本学園大学の花田昌宣教授で、約30人が参加した。花田教授は一般の避難者と一緒に障がい者を受け入れる避難所を開設した経緯と経過を説明した。その経験から日常の中に障がい者がいる社会であることが重要として、障がい者を「福祉避難所」で受け入れる発想ではなく一般の避難所を障害者も入れるように整備すべきだと話した。

[ 6/25  熊本県民テレビ]

高崎市、GPS救援の対象拡大へ 知的障害者らの見守りにも

2016年06月27日 01時56分02秒 | 障害者の自立

 高崎市は七月一日から、衛星利用測位システム(GPS)端末を利用した高齢者の救援システムの運用を障害者にも広げる。

知的障害や発達障害がある人の日常的な見守りの支援や、行方不明になった場合の早期発見や保護に役立てる。

 市によると、GPS端末を無償で貸与し、行方不明の場合にあんしん見守りセンターが位置情報を探知。家族らにメールで知らせ、二十四時間態勢で早期発見、保護を支援する。

 市は昨年秋から、はいかいの恐れがある高齢者を対象に救援システムを開始。二十日現在で百四十二人が利用を申請している。GPS端末で発見、保護した例は計三十一件に上り、障害者の家族から対象拡大を求める声があったという。

 来年三月までに、GPS端末百五十台を準備する予定。

2016年6月26日   東京新聞


「ボッチャ楽しい!」パラリンピック種目体験

2016年06月27日 01時49分33秒 | 障害者の自立

 2020年の東京パラリンピックに向け、障害者スポーツ「ボッチャ」への関心を高めてもらおうと、葛飾区は25日、同区奥戸の区総合スポーツセンター体育館で、ボッチャを体験してもらう交流大会を開いた。

 ボッチャは、重度の脳性まひや四肢の機能障害を持つ人のために欧州で考案された競技。カーリングに似ており、白い目標球(ジャックボール)に向かって赤と青のボールを投げたり転がしたりして、どれだけ近づけられるかを競う。

 区は、職員の海沼理佐さん(44)が08年の北京パラリンピックに出場したことなどから、ボッチャの普及に力を入れており、交流大会は今回で2回目。海沼さんによる講演の後、公募で集まった5歳から82歳までの参加者と、区の講習を受けた指導員ら計74人が3人ずつのチームに分かれ、試合を行った。

 日本ボッチャ協会によると、同協会に登録している選手は国内に約200人いる。男女や年齢を問わずにプレーできるため、障害者だけでなく、健常者でも楽しむ人が増えているという。同区青戸の小学4年、豊蔵優君(9)は「ボールが重くて、目標に近づけるのが難しかったけど、だんだんコツが分かって楽しかった。パラリンピックの試合も楽しみ」と話していた。

試合に先立ち、ボッチャの実演をする海沼さん(右)ら(25日、葛飾区奥戸で) 

試合に先立ち、ボッチャの実演をする海沼さん(右)ら

2016年06月26日 Copyright © The Yomiuri Shimbun