ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「共生」醸成ワイナリー 花巻、障害者の働く場設立へ

2018年05月03日 13時18分55秒 | 障害者の自立

 花巻市幸田の社会福祉法人悠和(ゆうわ)会(宮沢健理事長)は本年度、障害者がワインとシードルの醸造に関わるワイナリーの運営に乗り出す。醸造所を同法人の障害者就労支援施設近くに建設。利用者約40人が障害の程度に応じた作業に携わり、工賃増も目指す。同市が内閣府から認定された特区制度を初めて活用。関係者は農業振興や、経済活性化の面からも期待する。

 ワイナリーは、悠和会が運営する障害者就労支援施設「ワークステージ銀河の里」が実施主体。木造2階建て、延べ床面積約258平方メートルの建物を施設北側に建設する。8月に着工し、12月の完成を見込む。

 同施設で現在、水稲や野菜の栽培、加工を行っている施設利用者約40人が携わる見込み。障害の程度に応じて、醸造やラベル貼り、原料となるブドウやリンゴ生産に携わる。工賃は現在の月約2万円から、2022年には5万円としたい考えだ。


障害者雇用「増やす」85% 県内60社本

2018年05月03日 12時48分40秒 | 障害者の自立

紙調査「精神障害」わずか8%

 北日本新聞は、県内の上場企業を中心とする60社を対象に、障害者雇用に関するアンケート調査を行った。4月から、国が企業に義務付けている障害者の雇用割合(法定雇用率)が2・0%から2・2%に引き上げられたことを受け、85%に当たる51社が雇用を「増やす」と回答。ただ、新たに雇用義務対象に加わった精神障害者の採用を目指す企業は8%の5社にとどまっている。

 法定雇用率の引き上げは、これまでの身体、知的障害者に加え、精神障害者も雇用率の算定対象とする改正障害者雇用促進法に基づく。雇用率が未達成の場合、厚生労働省所管の独立行政法人に納付金を支払うことになっている。2020年度末までに雇用率はさらに0・1ポイント上がる。

 アンケート調査は3月下旬に実施。上場企業を中心に地域性や業種バランスなどを考慮して選び、60社から得た回答を集計した。

 3月時点の障害者の雇用人数は合計1544人。身体障害者が80%と大半を占め、知的14%、精神6%だった。仕事内容は事務が39社、製造・生産30社、清掃10社、IT(情報技術)・エンジニア9社と続いた。

 3月時点の法定雇用率2・0%を達成していた企業は4割の25社。未達成の34社に理由(複数回答)を聞くと、「募集しているが望む人材が見つからない」が20社と最多で、「適した仕事がない」が11社、「雇用管理上の人材不足」「雇用管理のノウハウがない」「雇用したがうまくいかなかった」がそれぞれ5社だった。

 今後の雇用は35社が「時期は未定だが増やす」、11社が「本年度中に増やす」、5社が「4月から増やす」と回答。「増やす計画はない」と答えた7社は、ほとんどが「すでに法定雇用率を達成している」という理由だった。

 「増やす」と答えた企業のうち、「身体障害者」の雇用増を目指すのは20社で採用人数は計60人、「知的」は7社で計13人、「精神」は5社で計10人だった。「全体で3人以上」が3社、その他は「未定・検討中」とした。

 雇用上の課題に「障害のある人に適した仕事の創出」「業務とのマッチング」を挙げる企業が目立った。

 精神障害は、心身の調子の波が大きく、薬の影響で長時間働くことが難しい人もいる。障害者の就労支援が専門の村上満富山国際大教授は「効率を求める民間企業にとって雇用の難しさはあるだろうが、だからこそメスを入れる時期にきている」と指摘。障害の特性に応じた適材適所を実現することは、企業の人事能力の強化や働き方改革にもつながるとして「意識を改革し、障害者の雇用をビジネスチャンスとして生かしていく必要がある」と話した。

2018年05月02日     47NEWS


「名探偵コナン」気軽に楽しみたい 障害者に配慮、上映会 清水区の映画館で18日に 

2018年05月03日 11時45分12秒 | 障害者の自立

 静岡市清水区の映画館「MOVIX清水」で、一つのシアターを貸し切り、障害を持つ人でも気軽に利用できるよう配慮したアニメ映画の上映会が18日に開催される。他作品の予告編などを上映しない工夫の他、足元が見える程度の明かりを確保したり、音量を小さくしたりする。扉の近くにはスタッフを配置し、上映中の入退場もスムーズにできるようにするという。【大谷和佳子】

  主催は、障害を抱える子を持つ親らで作る「ミックスサンド」で、上映会のために結成された。代表の平田由美子さん(55)は同区のNPO法人で音楽療法士としても活動しており、福祉施設を訪れることもある。障害を抱える人には暗い場所や大きな音が苦手な人や、多動性があるため同じ場所にじっとしていられない人もおり、「映画館という非日常的な空間を楽しむことは敷居が高い」と感じていたという。

 息子に障害があり、計画に参加する泉栄子さん(48)は「考えもつかないアクシデントも起こる。(迷惑になるのではと、映画館を敬遠してきた人が)一歩踏み出すお手伝いができれば」と話す。

事前申し込み、きょうまでに

 上映会への参加は2日中に事前申し込みが必要で、ミックスサンドのホームページ(https://mixsand2018.jimdo.com/)から。作品は「名探偵コナン ゼロの執行人」。午後6時上映開始。1人1000円で、障害者手帳を持つ中学生以下800円。他に、運営費として1家族200円が必要。定員を超えた際はキャンセル待ちを受け付ける。

 問い合わせはメール(mixsand2018@gmail.com)へ。

毎日新聞   2018年5月2日

 


発達障害者の就労支援 県、佐賀市にセンター開設

2018年05月03日 11時32分23秒 | 障害者の自立

助言や支援機関紹介

 佐賀県発達障害者就労支援センター「SKY(スカイ)」が1日、佐賀市駅前中央1丁目にオープンした。発達障害に特化した就労支援施設は県内で初めて。相談員2人で対応し、当事者や家族の就労の悩みを聞き、助言したり支援機関を紹介したりする。利用無料。

 県がNPO法人「それいゆ」(同市)に委託した。企業担当者からの相談も受け付ける。相談は完全予約制。事前に受け付けシートで、これまでの職歴や職場での困りごとなどを記入してもらう。

 発達障害の特性によっては、コミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強かったりすることで、職場で人間関係のトラブルが起き、仕事が長続きしないケースがあるという。相談支援では、個々の特性に応じて助言する。

 職場見学やハローワークへの同行などの就労支援、発達障害をより多くの人に理解してもらうためのパンフレット配布や企業向け研修など啓発・事業所支援にも取り組む。同センターは「相談するべきか迷う方もいると思うが、さまざまな支援機関につなげることもできる。気軽に相談に来てもらえれば」と話す。

 センターは、午前9時から午後5時まで。専用駐車場はない。土日祝日は休業。問い合わせは同センター、電話0952(20)2971。

佐賀県が開設した発達障害者就労支援センター。相談員2人で対応する
 
佐賀新聞    5/2

後遺症で重い障害の18歳 自分史を編さん

2018年05月03日 11時00分29秒 | 障害者の自立

 交通事故の後遺症で重い障害を抱える横浜市瀬谷区の成田壮汰さん(18)が、10代を振り返る自分史「研ぎ澄まされていく心」を編さんした。小学5年生の時に事故で生死の境をさまよい、身体の自由や言葉を失った。失意に沈む心を呼び覚ましたのは、「指筆談」との出会いだった。同じ時代を生きる同級生たちに今、自分の「言葉」を伝える。「僕は頑張っているから、みんなも頑張って」

 上瀬谷小学校平成23年度卒業生(旧五年三組)の皆様へ--。成田さんは自分史の1ページ目をそう書き出し、16行の詩を紡いだ。

 <体が動かなくて何が一番変わったか>

 <きっと誰も気付いていないけれど>

 <心がどんどん研ぎ澄まされていったことが一番の大きな変化だった>

 「敏感な心」と題した詩を、こう結ぶ。

 <僕はまだまだ成長をやめずに生きていくことだろう>

 8年前の夏休み。うだるような暑さの日だった。成田さんは2010年8月、塾に向かう途中、横断歩道で車にはねられた。5カ月間、集中治療室に入り、遷延性意識障害と診断された。わんぱくだった少年の四肢はまひし、意思疎通も困難に。小学校に通うのも断念し、重度の知的障害者としての人生を歩み出した。

 事故から約2年半後の13年2月、転機が訪れる。筆談や文字盤によるコミュニケーションを研究する国学院大の柴田保之教授と出会い、指先で伝える僅かな機微を、柴田教授が手のひらで感じ取って通訳する指筆談を体験した。「自分の言葉を聞いてくれる人が現れるのをずっと待っていた」。閉ざされていた言葉を解き放つことができた気がした。

 自分と同じような境遇の人たちと交流を重ねるうちに、「中途障害者となった経験を伝えたい」という思いが強まった。昨年、柴田教授に相談し、自分史の編さんが実現した。

 養護学校に通った経験、笑顔で暮らす障害者の存在に打ちのめされた経験。自分史では8ページにわたり、事故を通して得た多くの「気付き」を一人称でまとめた。支え続けてくれた両親や周囲への感謝の言葉もある。そして「特別な役割がある」と、自らの体験を伝える使命感を抱くに至った経緯をつづった。

 この悲しみをひとつのプラスに変えた事例を伝えていきたい。成田さんは指筆談を介して意気込みを語った。