ゴエモンのつぶやき

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障害者の働き方変わるか A型事業所と国会議員ら欧州視察

2018年05月16日 19時59分05秒 | 障害者の自立

 日本財団(笹川陽平会長)と就労継続支援A型事業所全国協議会(全Aネット、久保寺一男理事長)は4月27日、障害者の就労についてオランダとドイツを視察した結果の報告会を衆議院第1議員会館で開いた。視察に参加した国会議員からは「日本も包摂型にかじを切るべきだ」(穴見陽一氏・自民)との声が上がった。一般就労に近い環境で働く「ソーシャルファーム」を推進する動きが議員連盟で加速しそうだ。

  今年1月14日から21日の視察に参加したのは与野党の国会議員6人と日本財団、全Aネットの役員ら計17人。両国とも近年新法を制定し、保護就業(日本の就労継続支援A型、B型に相当)を縮減している。

  ドイツは2015年3月、国連の障害者権利委員会から障害者作業所を段階的に廃止するよう勧告され、「日本も近いうちに勧告されるだろう」(視察団の岩田克彦・全Aネット顧問)と見られている。

  視察団長の藤末健三氏(無所属)は、両国が保護就業からソーシャルファームに転換を図っている点に着目。特に(1)障害者に限定せず刑務所出所者らも包摂する(2)最低賃金と障害者の収入の差額を公的に補てんする(3)事業者の経営努力を促すーーの3点がポイントだと報告した。

  ソーシャルファームとは、労働市場で働くことが不利な障害者などが全従業員の3割以上を占める事業体のこと。ビジネス的手法を用いて従業員が対等に働く。「包摂的な働き方」「中間的な就労」などとも呼ばれる。

  視察に参加した里見隆治氏(公明)は「障害の捉え方が日本との最大の違いだ」と指摘。障害者手帳を持っていない人でも働きにくさを抱える人は多数いることから、日本でもそうした人を幅広く捉えるべきだとした。

  穴見氏はそうした実態を把握する統計調査が日本にないことを問題視。その改善に向けて超党派の議員連盟で政府に改善を働き掛けているとした。また、省庁の壁を越えた就労支援の仕組みをつくるには、新法の制定が必要だとも語った。

  日本では近年、「障がい者所得倍増議連」(鴨下一郎会長)、「ソーシャルファーム推進議連」(田村憲久会長)、「インクルーシブ雇用議連」(川崎二郎会長)が発足するなど、超党派で障害者の働き方を改革しようという機運が高まっている。

  日本財団は今年6月、潜在的な労働力を把握する基礎調査の結果を発表し、新たな就労支援モデルづくりを始める方針。視察団の報告書は5月下旬にも全Aネットのホームページに掲載される。

視察に参加した穴見議員(立つ人)ら

2018年0516    福祉新聞編集部


障害者就労支援へ茶房&雑貨店オープン 彦根のNPO

2018年05月16日 19時43分02秒 | 障害者の自立

 精神障害者の就労支援に取り組むNPO法人「サタデーピア」(彦根市西今町)が、彦根市本町の四番町スクエアに「クレープ茶房&雑貨if」を開店した。障害者と地域の人が交流できる場になればと、クレープ店の要素を加えた新しいタイプの共同作業所。障害者自身も接客できるようにと練習に励んでいる。

 サタデーピアは一九九九年に設立。精神障害者と地域の人をつなごうと、彦根市内で毎年、障害者がダンスや歌、コントやマジックなどを披露する「爆笑!サタデーピア祭り」や、精神科医による講演会などを開催している。

 二〇〇一年には、共同作業所の「夢工房if」(同市西今町)をオープン。彦根市を中心に、長浜市や東近江市の二十代から六十代までの三十四人の障害者が、ハンバーグやオムライスなど手作りの食事や雑貨を提供するなど、作業に取り組んでいる。

 精神障害者の働く場を増やし、障害者への理解を広げたいと、今年三月下旬に開いたのが、二号店の「クレープ茶房&雑貨if」だ。障害者が作ったクッキーやサブレ、トートバッグ、ポーチ、アクセサリーなど約三十種類のお菓子や雑貨を販売。来店客の目の前で作るクレープや、コーヒー、紅茶などの飲み物も味わえる。

 クッキーや飲み物は百円。クレープは、バナナチョコやあずきなど約十五種類があり、値段は二百円から五百円。雑貨も、コースター二百円、ペンケース千円などで、手軽に食事や買い物が楽しめる。

 店が軌道に乗った後は、現在、NPO職員が担当している接客も、障害者に任せる方向。障害者らは、クレープ作りやコミュニケーションの練習に打ち込み、今後に備えている。新メニューや雑貨のデザインも、障害者と職員が一緒に考え、随時増やす考えだ。

 「お客さんに喜んでもらうことが、障害者の自信につながる」。理事長の上ノ山真佐子さんは、働く喜びや、いろいろな人と関わる楽しさを感じられる場所を目指している。

 「障害のある人もない人も、みんなで支え合い、分かり合える社会への懸け橋になれば」。そんな願いを込める上ノ山さんは「お店で、音楽祭やワークショップなど、さまざまな人が集うイベントも開きたい」と未来を見据える。店の開店日時は、木-日曜、祝日の午前十一時~午後五時。

 (問)夢工房if=0749(23)8896

                                            

「気軽に立ち寄ってほしい」と話す上ノ山さん(左)          「気軽に立ち寄ってほしい」と話す上ノ山さん(右)

2018年5月16日    中日新聞


聴覚障害者の知られざる苦労、抗がん剤治療を拒否された理由

2018年05月16日 19時30分21秒 | 障害者の自立

役所や病院、スーパー等で、耳が聞こえない人に対応する「耳マーク(筆談します)」が設置されている。だが、手話でコミュニケーションを取る、ろう者(聴覚障害者)の中には日本語の読み書きが難しい人がいることはあまり知られていない。手話で安心した暮らしが実現できるよう、8年越しの「手話言語法」の制定を、今こそ目指す。(医療ジャーナリスト 福原麻希)

手話を通訳するサポートサービスの普及が広がっている

羽田空港国内線旅客ターミナル(出発ロビー)に設置されている公衆電話「手話フォン」

   耳の不自由な方は、(1)生まれつき聞こえない、(2)生まれたときから、聞こえが悪い(わずかながら聞こえる)、(3)事故・病気・加齢で、途中で聞こえなくなった・聞こえにくくなった、の3タイプに大別できる。この中で、主に手話によってコミュニケーションを取る人は「ろう者」と呼ばれる。

羽田空港国内線旅客ターミナル(出発ロビー)に設置されている公衆電話「手話フォン」

2018.5.16       ダイヤモンド・オンライン


帯広福祉協会が障害者交流拠点を6月開設 地域に開かれた場に

2018年05月16日 19時21分50秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人帯広福祉協会は6月、帯広市西21南2に障害者と市民の交流拠点「ポプケ」を開設する。障害者らの作品を展示するギャラリーや販売ブース、市民との交流スペースなどを設ける。同法人は「誰もが気軽に立ち寄れ、地域に開かれた場所になれば」と期待している。

 同法人は西25南4で障害者支援施設などを運営する。障害者への理解を深めてもらおうと、交通アクセスなどの面で利便性が高く、市民が集まりやすい場所での拠点づくりを計画した。

 ポプケはアイヌ語で「暖かい」の意味。「訪れた人の心が温かくなるような場所に」との願いを込めた。建物は閉店した美容室。現在改装中で、6月中にオープンする。2階建てで延べ床面積は約650平方メートル。

 同法人が運営する就労継続支援B型事業所「あいとう」と、アトリエ「あーとスペースぐるぐる」をポプケに移し、1階の常設ギャラリーで利用者や画家らの作品を展示。販売ブースや市民が休憩できるスペースも設ける。2階にはあいとうの作業所が入り、のぼり旗など企業から受注する商品の製作なども担う。

 同法人は、ポプケを活用して子供から高齢者まで集える催しの開催を考えているほか、販売ブースでの接客など障害者の雇用創出も見据える。阿部克憲事務局長は「地域に見える場所で活動することで新たな交流や発想が生まれる。障害者や市民が同じ目線で物事に取り組める場所にしたい」と話している。

障害者や画家らの作品を常設展示するギャラリーと阿部事務局長

障害者や画家らの作品を常設展示するギャラリーと阿部事務局長
 
05/16      北海道新聞

「キャンプ地候補」に太鼓判

2018年05月16日 19時12分16秒 | 障害者の自立

飯塚国際車いすテニス大会会場 ドイツ障害者スポーツ連盟が視察

 ドイツ障害者スポーツ連盟の役員、アンソニー・カールフェルト氏が15日、飯塚市で開催中の飯塚国際車いすテニス大会を視察した。同氏はコートの質やボランティアの熱意に触れ、「ドイツの車いすテニス選手のキャンプ地候補として、ナショナルチームの関係者に報告したい」と太鼓判を押した。

 同氏は、2020年東京五輪・パラリンピックでドイツ選手団の事前キャンプ地誘致に取り組む田川市との協議を目的に初来日。東京五輪・パラリンピック後も日本とのスポーツ交流を継続、発展させる方法を探るため、飯塚大会に足を運んだ。

 メイン会場の筑豊ハイツで出迎えた前田恵理大会会長は、メインコートが国際テニス連盟(ITF)の規格を満たしていると説明。選手の要望を聞き、飯塚市内の飲食店に料理をつくってもらっていることや大会がボランティアに支えられていることなどイイヅカ方式の運営をアピールした。

 カールフェルト氏は「飯塚大会は他国も含めた障害者スポーツ大会の模範になる。2年後には、これまでの成果が世界から注目を集めるのでは」と話した。帰国後、視察した地域別にリポートにまとめ、キャンプ地の決定権がある各競技団体に推奨するという。

「キャンプ地候補」に太鼓判 飯塚国際車いすテニス大会会場 ドイツ障害者スポーツ連盟が視察

前田恵理大会会長(右)に飯塚国際車いすテニス大会の特徴や会場設備について質問するアンソニー・カールフェルト氏

=2018/05/16付 西日本新聞朝刊=