ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者だってアイドルをあきらめなくていい

2018年05月09日 12時06分46秒 | 障害者の自立

勝手ながらエールを送らせていただくことにする。

「車椅子アイドル」が誕生するかもしれない——。アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが強風の日に看板の直撃を受け、脊椎を損傷。今後は車椅子生活になるという。報道によると、現在は入院中だが、退院後は再び「仮面女子」として活動を続けるという。

 人生の途中で歩けなくなるという苦難は、生まれつき障害者だった私にさえ想像できないほどの悲しみや悔しさ、もどかしさがあると思うけれど、猪狩さんには、ぜひアイドルの世界に新たな地平を開いていただければと、勝手ながらエールを送らせていただくことにする。

 このニュースはYahoo!トップでも掲載され、多くの反響を呼んでいる。以前からのファンだけでなく、私のように今回の報道で彼女のことを知った人々も「頑張れ」「あきらめるな」とあたたかなエールを送っている。そして、車椅子に乗って20年近く表舞台に立ってきた人間からすると、困難がないとは言わないが、猪狩さんはアイドルであることをあきらめる必要はまったくないだろうとも思っている。

 だが、世の中には障害者になったことで何かをあきらめなければならなくなる人がゴマンといる。猪狩さんはたまたまアイドルという立場にいたことによって今回の人生の転機が多くの人に知られることになったが、彼女のような悲運に見舞われ、人生を大きく迂回することになる人が本当に多くいる。それまでの仕事を失ったり、それまでの住居に暮らすことが困難になったり、それまでの人間関係を維持することができなくなったり——。とにかく、障害者になると多くの「それまで」を手放すこととなってしまう。

  そうした事実を、私たち社会の成員はどのように受け止めたらいいのだろう。

「残念だったね」

「運が悪かったね」

「仕方ないよね」

  そんな気休めにもならない言葉で済ませてもいいものなのだろうか。しかし、残念ながら現実はそうなっている。どんなに嘆いても、憤っても、泣いたり叫んだりしても、障害者になった途端に多くのことを手放さなければならない社会が、厳然として、ここにある。

 猪狩さんの報道を機に、みなさんにも考えてほしい。そんな社会のままでいいのだろうか。くじ引きの中に「障害者」というハズレくじが存在し、それを引いてしまったら、「残念だけど、これまでの日常も夢も希望もすべてあきらめてください」と残酷な宣告を受ける社会でいいのだろうか。

  もちろん、個人の努力や周囲のサポートによって、ある程度まではあきらめることなく手中に収められるものもある。だが、それは周囲の想像を絶するほどの努力であり、鋼のメンタルを必要とする。すべての障害者にそれを求めるのは、あまりに酷と言える。

 障害者が、健常者とまったく同じように暮らせるようになるとは思っていない。だが、その間に存在する「できること」の差がなるべく小さい社会のほうが、私は豊かで美しいと感じている。それは建造物や制度や人々の意識を変えていくことで、いくらでも改善していくことができる。だが、こうした改善の必要性を叫ぶと、「障害者特権を振りかざしている」と非難を浴びるのが現状だ。

  特権とは、文字どおり「特定の人々に与えられる、他に優越した権利」のことだ。ふざけるな。何が特権だ。「できないこと」「あきらめなければならないこと」「唇を噛んで我慢しなければならないこと」を抱える人々が多くいる。彼らに少しでもそんな思いをさせない社会を目指すことを「特権」だと揶揄されたのではたまらない。そんなに羨ましいのなら、いますぐ障害者になって、その特権とやらを享受すればいい。

 R-1グランプリで優勝した濱田祐太郎さん。車椅子になっても活動を継続すると宣言してくださった猪狩ともかさん。こうした若くて才能に溢れた方々の活躍をみんなで祝福する一方で、誰もが自分の特性を生かして活躍できる社会を実現していきたいと思う。スキャンダルですっかり商品価値を失った私にできることには限りがあるが、しかし、それでもあきらめずに、いま自分ができる範囲のことを愚直にやっていきたいと思う。

乙武洋匡 作家    ハフィントンポスト


安室ツアー障がい者ファンを締め出し!

2018年05月09日 11時47分57秒 | 障害者の自立

安室奈美恵のラストツアーに“障害者手帳”を持参したファンが入場拒否! スタッフの対応に批判殺到!

 昨年9月20日に「2018年9月16日に芸能界を引退する」と発表した歌手の安室奈美恵。現在、最後となる国内5大ドームツアーを開催している彼女だが、とあるファンがTwitterにて投稿したツイートが波紋を呼んでいる。

 このファンは5月2日の公演に参加しようと東京ドームを訪れたところ、コンサートチケットのほかに、スタッフが本人確認書類の提示を要求。その際、川崎市が発行する精神障害者保健福祉手帳(障害者手帳)を提出したところ、「国が発行したものではない」との理由で入場を拒否されたという。

 そのため、チケットがあるにもかかわらず、会場に入れない事態となったファンは仕方なく帰ることに。しかし、地元の駅に着いたものの、スタッフの対応に疑問を持ったこのファンは、再び会場へと向かいスタッフへ抗議した。すると、スタッフたちが続々とこのファンのもとへ集合するも、みな同じ理由で「ダメだ」と回答。すると、今度は幹部スタッフが来て確かめたところ、一転して「これはちゃんとした身分証なので使える」と発言したという。

その後、チケット会社の社員がこのファンのもとに。謝罪するかと思いきや、なんとファンが入るべきゲートで「障害者手帳を見せた記録がない」と発言し、あたかもこのファンが嘘をついているかのような対応をされたそう。さらに「どうしてこの緑の精神障害者保健福祉手帳(障害者手帳)で入場できると思ったのか?」と意味不明な質問をしてきたという。

 結局、2日のコンサートに参加できず、振り替え席の用意も拒否されたこのファンは、チケット代の返金を求めたが、それも拒否されたとのことだった。

 会場のスタッフの酷すぎる対応に悲しみと悔しさが込み上げてきたというファン。翌日この事態をTwitterにて報告したところ、ネットではすぐさま話題となったようだ。

「このファンが投稿したところ、瞬く間にリツイートされ、結果1万人以上のユーザーに拡散される事態にまで発展。コメント欄にもたくさんのユーザーから励ましの言葉や今後の対応についてのアドバイス、さらに、コンサートスタッフを非難する声が集まっていました」(レコード会社勤務)

 また、このファン同様のケースが続々とあがっているようで、

「このファン同様に同日の公演で、障害者手帳を提示して入場を拒否されたというファンが続出していました。安室さんのコンサートチケットを販売するチケットボードの規定では、身分証として『障がい者手帳(身体障がい者手帳、精神障がい者保険福祉手帳のみ)』は有効となっています。このファンもこの規定を読んで持っていたのに拒否された。周知を徹底していなかった会場のスタッフ側に落ち度があるにもかかわらず、チケット代の返金を拒否とはひどい話です」(同)

 ちなみに、このファンはユーザーからのアドバイスに従い、消費生活センターに連絡。担当者に事務局へ連絡してもらい、現在もチケット代返金の要求を続けている。

 これが本当だとしたら、スタッフの理不尽な対応に憤りを覚える。障害者手帳を見せたことで、最後となる安室のコンサートが見られなかったファンの気持ちが悔やまれるばかりだ。

2018.05.08    日刊サイゾー


Microsoft、障害者向けAI開発プログラム

2018年05月09日 11時36分29秒 | 障害者の自立

「AI for Accessibility」に2500万ドル投入

 米Microsoftは5月7日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2018」で、障害者をAIで支援する5年プロジェクト「AI for Accessibility」を発表した。2500万ドルを投じる。関連機能の開発者を支援していく。

 Microsoftは過去2回のBuildでもAI採用の障害者向けサービス開発について紹介してきた。2016年は目の不自由な人のためのスマートグラス、2017年はパーキンソン病の手の震えを抑える腕時計型デバイスだった。

 サティア・ナデラCEOは今回、視覚情報を音声で伝える「Seeing AI」、視線追跡機能「Eye Control」、音声をイラストに変換する「Helpicto」などを紹介した。AI搭載の同社の翻訳アプリ「Microsoft翻訳」も、聴覚障害の人がリアルタイムで会話についていくために役立っていると語った。

 disability 1   「Seeing AI」は視覚情報を音声に変換する

 公式動画では、目が不自由な父親がSeein AIを使って3歳の子供の宿題を手伝う様子が紹介されている。

2018年05月08日    [佐藤由紀子ITmedia]


障害者支援SOSセンター 「ばるーん」あす開所 高崎市総合保健センター 

2018年05月09日 11時26分29秒 | 障害者の自立

 高崎市は9日、同市高松町の市総合保健センター2階に障害者支援SOSセンター「ばるーん」を開所する。障害に関するさまざまな相談にワンストップ(1カ所)で応じ、適切な支援が受けられるように関係部署へつなぐのが狙い。市によると、障害に特化した相談窓口を市が整備するのは全国で初めてという。

  市によると、「子どもに障害があるのかどうかわからない」「自分が高齢になって、障害のある子どもの将来が心配」などの不安を、どこに相談したらいいか分からず、抱え込んだまま必要な支援を受けられていないケースも少なくないという。

 また、相談内容によって窓口が異なっていたため本人や家族が何度も悩み事を話すことを強いられることも課題になっていた。

 そこで、福祉サービスにとどまらず、日常生活や学校、就職、将来の生活などさまざまな相談を1カ所で受ける窓口を開設することにした。「ばるーん」は、ストレッチャー型の車いすが入る相談室を3室設け、周囲を気にせずにゆっくりと相談できる。精神保健福祉士、社会福祉士、保健師などの専門スタッフが相談を受け、必要に応じて支援事業や手当などを紹介し、専門機関につないでいく。

 障害福祉サービスや障害児通所サービスに関する相談に対応するため、市内にある相談支援事業所とも連携し、21事業所が当番制で毎日、相談支援専門員を派遣する。

 富岡賢治市長は「障害者総合支援法で、身体、知的、精神、発達障害に加え、制度の谷間だった難病も支援の対象に加えられた。家族だけで抱え込み、殺人にまで至ったケースもあることから、じっくり話を聞いて、アドバイスをしていきたい」と話している。

 「ばるーん」は月曜・祝日休館。午前10時~午後6時。問い合わせは027・325・0111(8日は市障害福祉課027・321・1245)。

毎日新聞   2018年5月8日


相次ぐ精神障害者の監禁

2018年05月09日 11時12分09秒 | 障害者の自立

「人ごとでない」 関係者語る

相談・支援体制の整備を

 精神障害のある人が家族によって長年監禁されていた事件が相次ぎました。「決して人ごとではない」―。関係者がこう語る背景に何があるのでしょうか。

 「社会、情報、支援の3点から孤立しているという問題を背景に、精神障害のある家族は自宅で看護するしかない状態に追い込まれています」。こう語るのは、精神障害者の家族でつくる「全国精神保健福祉会連合会」(みんなねっと)の小幡恭弘事務局長です。

 兵庫県三田市で、40代男性が自宅敷地内のプレハブ内のおりに閉じ込められているのがみつかり、父親が4月、監禁の疑いで逮捕されました。監禁は約25年に及ぶ疑いがあるといいます。

 昨年12月には大阪府寝屋川市で、30代の女性が十分な食事を与えられず衰弱し、凍死。女性はプレハブに外側から鍵をかけられておよそ20年間閉じ込められていました。両親が監禁などの疑いで起訴されています。

 監禁させられていた男性と女性はいずれも、精神障害がありました。

隠す風潮根強く

 「家族に精神疾患を患う人がいることを隠そうとする風潮は、改善されてきたとはいえ根強く残されています」と小幡さん。その理由として、精神疾患に対する無理解や偏見、精神保健の予防策と教育の欠如をあげます。

 三田市の男性の父親は20年以上前に市に相談し、男性は障害者手帳を持っていました。寝屋川市の女性の両親は2001年に受診し、障害年金を受給していたといいます。

 それでも福祉や医療との関係が途絶えてしまったのはなぜか。

 信頼できる相談者がいなかったり、必要なだけ相談できる体制が整備されていなかったりするからです。

 「入院経験のある精神障害者の多くは、病院側の対応から、医療従事者は信用できないと思っています」。こう話すのは、土屋晴治さん(62)=北海道江別市=。自身も精神障害があります。「知人の中に、窓口負担が1割の自立支援医療のことを誰からも知らされず、受給者証を持っていない精神障害者がいました。入院しても制度の説明をしてもらえなかったようです」

行政は実態見て

 みんなねっとが昨年、会員を対象に実施した調査(回答数3129件)によると、30%超が「相談できる人がいない」と回答。障害福祉サービスを利用していない人は39・8%にのぼりました。

 また、日常生活や社会生活に著しい制限がある、身の回りのことがほとんどできない「重度」の人は462人。このうちの44・5%もの人が障害福祉サービスを利用していないことが明らかになりました。

 小幡さんは「“監禁”は決して許されるものではありません。しかし、重度の精神疾患がありながら日中特に何もすることがなく、当事者ご本人と家族が望む支援が受けられず家族の看護だけで生活している人が相当数いることが推測されます」と指摘します。そのうえで、73・3%の家族が日常的にストレスを抱え、60・4%の親が精神的な健康に問題を抱えていると語ります。

 同調査では、50・9%の家族が、病状が悪化した際に暴言や暴力がみられたと回答。27・4%の家族はこうした状態になったことはないとしました。

 寝屋川市の女性を監禁した理由も、女性が暴れたり奇声を発したりしたからだといいます。

 「行政はこうした実態に目を向けてほしい」と小幡さん。「早期治療や精神障害に対する無理解・偏見の克服、利用しやすく人権に配慮された医療や福祉施策の充実や利用しやすさが求められます」と強調します。

 土屋さんは訴えます。「親とはいえ、障害者の人生を奪っていいのでしょうか」

                                                        

(写真)みんなねっとの小幡恭弘事務局長

2018年5月8日          しんぶん赤旗