兵庫県加古川市志方町志方町の志方公民館に、障害者がスタッフとして勤める喫茶店「向日葵珈琲倶楽部」がオープンした。地域のボランティアも加わり、住民に愛される喫茶店を目指す。
就労継続支援B型事業所「ひまわりの郷」(同市加古川町大野)が運営する。
同公民館では、コーヒー豆の焙煎業者が運営していた喫茶店が3月末に閉店。住民の憩いの場を持続させようと、運営の担い手を探していたところ、ひまわりの郷が「利用者が社会に溶け込むきっかけになる」と運営を引き受けた。
喫茶店での就労を希望した15人のうち、毎日3~4人が交代で店に立つ。注文を取る、コーヒーをいれる、皿を洗うなど業務の幅は広いが、女性(44)は「仕事を覚えるのが楽しいし、地域の人と話せる」と喜ぶ。
サポートするのは、地域のボランティア。同公民館で毎月開かれる、認知症の人や家族の交流を目的にした「あさがおカフェ」を運営するボランティアの主婦らが接客や業務を教えている。地元の女性(74)は「一生懸命取り組んでくれてうれしい。地域住民が交流する場を維持するため、一緒に頑張りたい」と話した。
午前10時~午後3時。営業は火~木曜と、第2、4土曜。ホットコーヒー300円、トースト160円など。同公民館TEL079・452・0700
志方公民館にオープンした喫茶店「向日葵珈琲倶楽部」
2018/5/13 神戸新聞NEXT